演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュのガス人間第１号

【公演】ガス人間第１号
【出演】高橋一生／中村中／中山エミリ／三谷昇／山里亮太（南海キャンディーズ）
　　　　後藤ひろひと／渡邉紘平／水野透（リットン調査団）／悠木千帆／
　　　　水野久美／伊原剛志
【会場】シアタークリエ
【日程】09/10/3(土)～09/10/31(土)
【脚色・演出】後藤ひろひと

●解説●
「ガス人間第 1 号」は 1960 年に東宝特撮映画として公開され、
あの「ゴジラ」と並んで空想科学特撮映画の最高峰とされている。
単に特撮に留まらず、“異端の恋を描く人間ドラマ”が高く評価されているのだ。
その特異な作品を脚色・演出するのは、演劇界の鬼才・後藤ひろひと。
自身で出演もこなし、その不可思議で魅力的な舞台はカリスマ的人気を誇っている。
本作は、“怪物”と“美しいヒロイン”の悲恋を描きながらも設定を現代に置き換え、
後藤ひろひとならではのコメディ要素もふんだんに盛り込みながら
笑って泣ける舞台に仕上がっている。

●ストーリー●
連続放火事件を追う警部補・岡本は放火現場付近でのガス自殺事件を知らされる。
死亡したのは有名バンドのギタリスト。
過去に起きた同様の 3 件の自殺事件を調べる岡本だが、
彼の恋人である週刊誌記者・京子も同じく事件を追っていた。
どの現場にも「 JOWKI 」という解散したバンドのレコードが残されており、
そのボーカルの女性「 CHIYO 」（藤田千代）が容疑者として逮捕された。
しかしその事件は不可解な事だらけであった。
無愛想で謎めいた中古楽器店員・橋本。異質なガス。
完璧な「 CHIYO 」のアリバイ。
牢獄でうごめく煙。そこには哀しい愛と結末が隠されているのだった―。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 11月13日 01:07

１０／１５（木）　夜公演　シアタークリエ
２列　センターブロック

わたしが生まれる前、1960 年に東宝特撮映画として公開された『ガス人間第 1 号』。
当然のことながら、観ていませんし、知りませんでした。
今回、大好きな後藤ひろひとさんが脚色・演出されることで、知りました。
２公演確保しましたが、都合で１回のみとなりました。
集中して、より多くのことを吸収しなくては…と気負っての観劇でした。

面白いキャスティングがされました。
伊原剛志さんは『shuffle』以来、２度目の後藤作品出演となりました。
カッコイイですね。
注目は中山エミリさんでした。
後藤さんのキャスティングには、この感じがあります。
どの感じ？
それは『ダブリンの鐘つきカビ人間』の初演で遠藤久美子さんを、
再演で土屋アンナさんを起用されました。
その延長線上にあると思います。
もう少し広げれば、『ダブリン…』初演の水野真紀さん、
再演の中越典子さん、
『みんな昔はリーだった』の京野ことみさん、
『MIDSUMMER CAROL－ガマ王子vsザリガニ魔人』初演の長谷川京子さんなども
その路線と言えるかもしれませんね。
その中山エミリさんですが、思ったより良かったです。
もちろん発声や感情表現の面では「もうちょっと…」と思う面もありますが、
度胸がいいのでしょうね、落ち着いて見えました。
三谷昇さんは渋くて可笑しくて、いい味出していました。
南海キャンディーズの山里亮太さんも悪くなかったです。
ただ、あのキャラクターはオリジナルには見えませんでした。
でも、しずちゃんより良い気がしました。
メインキャストの高橋一生さんと、中村中さん。
高橋一生さんはやや地味ですが、とても良かったです。
中村中さんは…あまり好みではないのでコメントしづらいのですが、
歌は思っていたより良かったです。
陰のある感じが、役にはマッチしていたようにも思います。

ただ、総合的に考えると、もう一度観ようという気持ちは起きませんでした。
その理由の一つは、コストパフォーマンスの問題。
この出来映えであの金額は高いなぁと思いました。
総じてシアタークリエの公演、というより東宝制作の公演は高すぎます。
それから、シアタークリエという会場や客層と後藤作品がマッチしているかとういう問題。
『ガマ王子』で名を広めた感がありますが、有楽町の雰囲気ではない気がしました。
実際、恒例の冒頭の大王（後藤さん）登場でのウィットに富んだトークも、
やや滑り気味でした。
空気が和まないんです。
やはり、もともと『放浪記』などを上演する会場なんです。
会場が新しくなっても、客席はやや年齢層が高い感じがします。
後藤さんにも、少々戸惑いの色を感じました。
もっと思う存分はしゃいで、大暴れする大王を観たいです。
次回作に期待します。

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