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演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュの血は立ったまま眠っている

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血は立ったまま眠っている
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_10_blood.html

【会 場】 シアターコクーン
【 作 】寺山修司
【演 出】 蜷川幸雄

【出 演】 森田剛、窪塚洋介
    遠藤ミチロウ、金守珍、大石継太、柄本佑
    三谷昇、六平直政、寺島しのぶ 他
【日 程】 2010年1月18日(月)〜2月16日(火)

本作は、前衛劇団<天井桟敷>を主宰、つねにそのジャンルを越えた「挑発行為」に生涯を燃やし続けたクロスオーバーの旗手であり、現在も尚、多方面に影響を与えている寺山修司が23歳の時分に初めて手掛けた戯曲である。「一本の木にも流れている血がある そこでは血は立ったまま眠っている」という自身の詩から生み出されたこの作品は安保闘争の時代背景を踏まえながらも、若者たちの憤りや葛藤が瑞々しく描かれた秀逸な青春劇である。孤独であるが故に兄弟のように身を寄せ合う若きテロリスト良(森田剛)と灰男(窪塚洋介)をはじめとする魅力的な登場人物の造形、スピーディーな物語展開と、時代を超え、アナーキーで猥雑な力を放つ。 この戯曲に、世界のニナガワと称されながらも常に?挑戦者?であり続ける蜷川幸雄が挑む!鮮烈で刺激的なキャストが集結―、疾走が始まる!!

コメント(2)

1/23(土)昼公演 シアターコクーン
1階 XB列(最前列) サイドブロック

やはり会場の空気が違いました。
女性が8割から9割。
得体の知れない高揚感でロビーが包まれている感じです。
ジャニーズが出演するので仕方がありません。
席につくと、周囲はファンクラブの会員なのだろうと思われる女性たち。
なんだかこうフワフワしているように見えます。
実際に公演が始まると、変な場所で変な喜び方をします。
通常の公演の雰囲気とは確実に違います。
そう、ハッキリ言えば、作品云々はどうでもよくて、森田剛さんがそこにいればOKな感じ。
覚悟はしていましたが…。
やはりイラッとしてしまいました。

それにしてもこの女性たちは、この作品をどう受け止めるのでしょうか?
寺山修司作品ですよ。
アングラの騎士ですよ。
それに蜷川幸雄さんの演出です。
こういう作品での蜷川演出は過激です。
あまり美しいとは言えない女性(とても太っていたり、痩せていたりする)を脱がしたり、
超低身長の俳優をキャスティングしたり…。
今回もそうです。
汚い公衆便所、
超低身長のマメ山田さん(かなり老けられてびっくり)の登場、
高齢の女性とのSEXシーン、
首つり自殺者を嬲るようなシーン、
リンチに放尿、
猫への虐待、
裸に変な衣装を付けたガリガリの女性キャスト…。
(彼女は蜷川氏の秘蔵っ子。たしか『藪原検校』で裸で相撲をとっていました。)
今回、裸にしなかったのはジャニーズファンへの若干の配慮だったのかも知れませんね。
でも、森田剛さんの姉役の寺島しのぶさんが、初対面の窪塚洋介さんに
いきなり犯されるというシーンはありましたが…。

オープニングとエンディングも蜷川さんのお得意の演出でした。
舞台の裏の扉を開けて、外からキャストを入れたり、外へ出したり…。
かなり冷たい空気が入ってきてビックリしました。

一番良かったのは…。
公衆便所で大石継太さんが森田剛さんに拳銃を渡すシーン。
大石さんが森田さんを落とす(誑かす?騙す?引き込む?)シーンで、
緊張感もあり、特に大石さんの表情に心理の移り変わりがハッキリ見えて、
素晴らしかったです。

正直、他にはあまり心を奪われるシーンがありませんでした。
過激パンクバンド『スターリン』のリーダーだった遠藤ミチロウさんも、
この作品の過激さやアングラなイメージの構築に一役買っていますが、
当時、ステージで裸になったり、マスターベーションしたり、
生肉や臓物を撒いたりしていたことを考えれば、随分丸くなったなぁと思いましたし。
全体的に美しくない…むしろ汚い感じがするので、
わたしの中に生まれた嫌悪感をやり過ごすために、
中では普通な部類に見える江口のりこさんへ視線を向けるようにしていました。

物語の芯にあるのは若者の混沌とした未来に対する鬱憤を晴らそうとするパワー。
あの学生運動の持つエネルギー。
政治に対する不信感。
社会の不条理への怒り。
そうしたものが猥雑にぶつけられている感じです。
蜷川幸雄さんの中にまだ生きているパンク精神を見せられた感じです。
これが蜷川幸雄の世界であり、寺山修司の世界なんでしょうね。

うん。
でも、やっぱり好みではありませんでした。

森田剛さんを目当てで来ている女性たちには、
一体どう見えているのでしょうか?
これを見て、これをきっかけにして、
『また、お芝居を観に行こう』という気持ちになるのでしょうか?
なんだか、余分な心配をしながら帰路につきました。


■追記■
『さいたまネクストシアター』のメンバーが3人出演されていました。
なんだか嬉しかったです。
これもまた蜷川幸雄さんのいいところ。
次は誰が引っ張られるのか…楽しみです。

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