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演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュの春のめざめ

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【 会場 】四季 自由劇場
【 公演日 】〜9月5日(土)
【 出演者 】劇団四季 若手キャスト
      林 香純/撫佐仁美/浦壁多恵/松田佑子/石塚智子/
      柿澤勇人/三雲 肇/南 晶人/竹内一樹/白瀬英典/玉井晴章/
      中野今日子/志村 要
【 演出 】マイケル・メイヤー 協力:浅利慶太

2007年トニー賞8部門を制覇した衝撃のミュージカル「春のめざめ」。
その原作は、1891年にドイツの劇作家フランク・ヴェデキンドが発表した同名戯曲。
当時は子供たちの性の目覚めを赤裸々に描いた内容がドイツ国内で大きな波紋を呼び、移行100年近く完全な形で上演できなかったといういわくつきの作品。
この戯曲をミュージカルという形で現代に甦らせたのは、ポップ・アーティストのダンカン・シーク(音楽)とスティーヴン・セイター(台本・歌詞)らクリエイティブ・チーム。
19世紀のドイツを舞台に、思春期の少年少女たちが直面する様々な葛藤をストレートにロック・ミュージカルとして描き出しました。
2006年にオフブロードウェイのアトランティック劇場で開幕するや大きな反響を巻き起こし、同年ブロードウェイのユージン・オニール劇場にスピード進出。
「今日見られるどんな舞台とも違った革新的ミュージカル」(NYタイムス)、「現代における最も優れたミュージカル」(NYオブザーバー)など高い評価を得ました。

コメント(2)

8/7(金)夜公演 自由劇場
1階 2列(最前列) センターブロック

実は今日以前に2公演もチケットを取ってあったのですが、
日程が合わず手放していました。
やっと観てきました。

ひと言で言うなら………。
気持ちよかったです。

何と言っても歌です。
企画もののミュージカルでは、集められたキャストでカンパニーを形成します。
そこでは、キャスティングありきで、
表現力の善し悪しは二の次になっていることが少なくないように思います。
だから……時に、exclamation & questionがたくさん浮かぶような舞台に出会ってしまいます。
でも、ここでは違います。
劇団四季という大きなカンパニーが、そこにはあるのですから。
その中から、元気で可能性を秘めた若手俳優さんたちが選りすぐられ、
さらに磨かれて舞台に立っているのです。
だから、歌が気持ちよく入ってくるのです。
安心して楽しむことができます。
『あぁ、これって贅沢だなぁ』と思いながら観ていました。

キャストは、たしかにまだ顔の知られた俳優さんとは違います。
しかも、ちょっと野暮ったい感じです。
特に女性キャストは、スタイルも『ちょっと……あせあせ』な感じです。
でも、そこがこの作品に合っていました。

目覚める「春」は、「青春」です。
青春は思春期で、思春期には性に目覚めるものです。

SEX、児童虐待、近親相姦、DV、同性愛、落ちこぼれ、自殺…。
いろんな問題が散りばめられています。
この作品も、舞台作品によく見られる要素がたくさん。
それが上手に綴られていたと思います。
強いてあげれば、エンディングが少し物足りない感じはしますが…。

歌は新しいスタイルで披露されました。
これまでのミュージカルのように、
こめかみ当たりに付けられたマイクで歌声を拾うシーンもありますが、
ポイントでは、俳優が内ポケットからハンドマイクカラオケを取り出して
歌い出します。
時にはスタンドマイクと舞台袖から引っ張り出して。
まるで、パンクロックのLIVEパフォーマンスのようです。
これが気持ちいいんです。

SEXシーンもあります。
彼女の胸元のリボンをほどき、胸に口づけする彼。
そしてズボンを下ろしてmake love。
このとき、彼女の胸が露わになっているという声も…。
彼のキュートなヒップは確かに露わに…。
(わたしには彼女の胸は見えませんでしたから真相はわかりません。)
(はい…ちょっと残念ですあせあせ えぇ、かなりですもうやだ〜(悲しい顔)あっかんべー

ステージ上にも客席が組まれ、またその席にはキャストも多く座っていて、
キャストとかなり触れあえるようです。
すぐ隣にキャストが座って、時にはそこで歌っちゃうのですから…。
好きな人には、たまらない席でしょうね。

客席には空席が目立ち、来月に幕となるのは致し方ない感じですが、
ロングランできないのが残念です。
この作品、好きです。
できるならもう一度観たいです。
2010/5/21(金)夜公演 自由劇場
1階 2列(最前列) センターブロック

ティーンのセックスの話です。
確かにそれがクローズアップされますが、それだけではありません。
むしろ、相手を思いやって、愛して、いかに生きるかということがテーマだと思います。

昨年の初演では、初体験のシーンが衝撃で、
それにばかり意識がいってしまいましたが、
いまのわたしには、もっと違うものがたくさん見えて、感じられました。

ドメスティック・バイオレンス。
近親相姦。
性教育。
堕胎。
同性愛。
矯正施設。
学力至上主義。
寛容な教育と厳格な教育。
友情。
性のめざめ。

たくさんの難しい問題が、さらりと盛り込まれています。

やはり歌が素晴らしかったです。
印象深く、耳に残るフレーズが、ロックのビートに乗せられて心地よいです。

女性の魅力に魅せられた男の子たちの
「爆発しそう。」
という叫びに共感します。
『欲しい』という思いが痛いほどわかります。

女性への想いで頭がいっぱいになってしまった少年、モリッツ。
勉強が手に着かなくなり落ちこぼれていきます。
彼の悩みを解決すべく助言する、優等生のメルヒオール。
メルヒオールは寛容な母親の元で素直に育ちますが、その純粋さは時に刃となってしまいます。
悪意はありません。
自分に正直なだけなのです。
そして人に対しても正直であろうとしているだけなのです。
その純粋さが、純粋故に周囲の人には
眩しすぎて、
強すぎて、
心が乱されてしまうことになるのです。
モリッツにとってメルヒオールの助言は解決の糸口にはならず、性の悩みは膨らむばかり。
成績不振に陥ったモリッツは、退学に追い込まれます。
それを知った父親から、「恥さらし」として見放されてしまいます。

寛容なメルヒオールの母親に救いを求めて手紙を書いたモリッツですが、
届いた返事に失望します。
決して突き放したのではなく、
メルヒオールの母親は愛情を込めて親身になって、正しいと思われる助言をしたのです。
けれどもモリッツは絶望し、ピストルを自分に向けてしまいます。

女性に夢中になること、
それが自分を支配し、勉強が手につかなくなること、
誰かに助けて欲しいと願うこと、
どれも身につまされる感情です。

ベントラは「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」という母の話に疑問を抱いています。
本当はどうして赤ちゃんが誕生するのかという純粋な疑問です。
しかし母親は、その解答を教えてはくれませんでした。

幼なじみのベントラとメルヒオール。
二人とも友人の苦しみに心を痛めています。
ベントラは、父親からの暴力と性的虐待に苦しむ友人のこと。
メルヒオールは、モリッツのこと。
二人は互いの悩みに寄り添い、特別な何かを感じ始めます。
やがて心の傷を癒すように、身体を求め、結ばれます。

しかし、メルヒオールはモリッツの死の責任を押しつけられるように、
彼の悩みを増幅させた首謀者として吊し上げられます。
「マジでFUCK!」
「ハメられた!」
「ギャー、ギャー、ギャギャー、ギャーギャーギャー!」
彼らの叫びが激しいリズムに乗せて歌われます。
その苦悩を表すようなダンスとともに。

「メルヒオールは、ただ純粋なだけ」と庇う母親も、多くの事実に折れて
遂に彼を矯正施設に預けることを承諾します。

ベントラは体調不良を訴え、母親と受診すると、妊娠が発覚します。
「なんてことをしたの」と激高する母親。
「ちゃんと教えてくれなかったじゃない」と困惑し憤るベントラ。

メルヒオールは彼女の妊娠を知らずに施設へ。
ベントラは親の企てで中絶を。


やがてメルヒオールが施設を抜け出し、ベントラに会うために町に帰ってきます。
待ち合わせの教会へ。
そこで見つけるのです。
ベントラの墓標。




音楽が
歌が
素晴らしい作品です。
好きです。


ただ、いまの自分には切なくて苦しい作品でした。
何度も涙が出ました。
胸が震えて
身体が震えて
終演後すぐには立ち上がれませんでした。

ひとりで観るのは辛かったです。

またいつか、心を落ち着けて観たいです。
そのときが来ますように…。

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