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好きです。幕末モノ…コミュの幕末の映画紹介 ?炎のごとく1981年

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炎のごとく1981年(S56)/大和新社/カラー/147分

■製作:松本常保、大志万恭子
 脚本:加藤泰
 原作:飯干晃一
 撮影:丸山恵司
 美術:梅田千代夫
 音楽:鏑木創 

■出演:菅原文太、倍賞美津子、若山富三郎、丹波哲郎、桜町弘子、中村玉緒、佐藤允

(内容)
幕末・動乱期に「会津の小鉄」と異名をとるしがない博打打(菅原文太)が、瞽女・おりん(倍賞美津子)と出会い、あちこちぶつかりながらも成長していく様子をエネルギッシュに描いた力作。

(感想)
時は幕末。傷を負って追われているところを瞽女・おりん(倍賞美津子)に助けられてから、二人はあてない旅へ。山中で勤皇の志士と名乗る盗賊に襲われるがおりんを守って盗賊を殺す小鉄。京都に着いてからは人足口入れ業の大親分・大垣屋清八(若山富三郎)の所へ草鞋を脱ぐ。

やることなすこと破天荒だけど、おりんを守るために博打打にはなりたくない。という小鉄の思いはどこまでも純粋。しかし河原でも賭場が火種となり、大垣屋のむこうを張る名張屋に怨まれて襲撃にあい、おりんを殺されてしまう。悲愁のあまりなりふり構わず名張屋に殴りこみにいく小鉄。そこには錚々たる顔ぶれが…。

浅草の侠客・新門辰五郎(大友柳太朗)、小金井小次郎(高田浩吉)、名張屋新蔵(藤田まこと)。このあたりでもう、やばかった。おりんを殺されたショックで狂犬のように暴れる小鉄に「治まれ」とにらみをきかす新門辰五郎(大友柳太朗)のかっと開いた瞳。その目の奥の怒りと有無を言わせぬド迫力にたじたじとなる小鉄。まさに男と男の度量の勝負。これは小鉄の貫禄負け。そこに大垣家の親分(若山富三郎)が登場。「おりんはおまえさんになにかを伝えるために命をかけたのがわからないのか!」「目を覚ませ」「鳶になってまともに働け!」という言葉に号泣する小鉄。もうこのあたりでこっちも涙、涙。

「堪忍して下さい。わしは高い所は駄目なんで。」という言葉に思わず噴出す新門辰五郎。

作品全体に流れる、熱い人情と正義感。「女を悲しませたり、ひどい思いをさせる奴はわしは絶対に許せないんじゃ」という小鉄の一本木な性格に自然と人が集まってくる。そんな時に新選組の近藤勇(佐藤允)に京都の舟付場で出会う。お互いの刀が引き寄せた縁。

京の町は京都守護職・松平容保の時代。関東から有象無象の集団・新選組が上京。混乱する京都の町では連日の勤皇の志士による内紛や新選組との殺戮が繰り広げられる。幕末ファンの私にはリアルな映像にぐんぐん引き込まれていった。光と影の絶妙のバランス。砂埃が伝わってくるようななまめかしい画面。もうこんなに濃い時代劇をみたら最近のぬるい時代劇なんて観てられない。

役者のド迫力と息をつかせぬ展開と面白さにまったく長さを感じさせなかった。

もちろん、新選組フリークとしても佐藤允さんの近藤勇。魅せてくれますね。芹沢鴨の毒牙の前に、殺されてしまう若い隊員と犠牲になった女性に対して、怒りが収まらない小鉄を前に「俺の不覚だ。すまない」と弁解をしない態度にまたまた、涙が。この映画はほんとに笑わせて、泣かす。そしてダイナミックな立ち回り。さすが巨匠。今夜は映画の余韻に浸れていい夢が見れそう。文太さん、最高でした。


新門辰五郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E9%96%80%E8%BE%B0%E4%BA%94%E9%83%8E

静岡異才列伝(徳川慶喜の護衛役自任・日本の侠客、最後の人)
http://park14.wakwak.com/~shimizu/retuden-2.html

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