THE　感動する話コミュの娘のこと。

私は生まれたとき、すごく小さくって心配したって母から聞いていたので、
あなたが生まれて来るときは「３０００グラムより大きくなって出てきてね。」と、
今思えばちょっとエゴなお願いをしていた。

だんだん大きくなるおなかをなでながら、
半年間くらい、「３０００グラムより大きくなってね。」って続けてた。

妊娠して９ヶ月たったある日のこと。
お医者さんが、もう３１００グラムもありますねって言った。
まぁ、もうちょっと大きくなってもママは大丈夫だからと思ってました。

出産予定日。
あなたはぜんぜん出てくる気配がなかった。
もう、おなかの中の写真データをもとに計算したら、３６００になってるのに。
「あと、１０日待ってみましょう。
もし１０日たっても生まれてこなければ、
初産ですが、母体に負担がかかるので帝王切開です。」
と、お医者さんに言われてしまった。

ごめんね。私がおいしいものばっかり食べ過ぎたかな？
だけどあなたのことをちゃんと考えて、控えめにしてたんだけど。
できることなら、自然に生んであげたいな。

９日が過ぎて、最後の検診。
明日の朝９時になったら、帝王切開だって！

この時のこと、覚えてる？
私、はっと気づいて
（もしかしたら、まだ３０００グラム超えてないかも！！）

「もう、３０００グラム超えてても、超えてなくても、出てきていいよ。
わがままばっかり言ってて、ごめんなさいね！」
って、ずっとお腹さすりながらあやまった。

そしたらその日の夕方、陣痛が来て、
１２時間もかかったけど、無事にあなたは出てきてくれました。
ほんとに嬉しかったよ。
あなたの体重を看護婦さんに量ってもらって、びっくり。
２９５８グラムだった。。。

小さいのに、ママの言うこと、ちゃんと守ろうと思って
３０００グラム目指してがんばってくれてたんだね。
先生がはじき出した予測体重よりも、
あなたのことを、ちゃんと信じてあげればよかった。

それと、あなたが私のお腹から出てきたとき、
あなたに会ったことがあるって、わかったよ。
昔、なんだかわからないけれど、一緒に戦った仲間だった時の映像が
出てきたから。
立会いしてくれたパパも、きっと会ったことがあるだろうと思って、
パパにいっぱい説明したけど・・・わからなかったみたい。

あれからもう７年。
生まれたときのこと、わすれちゃってるかも知れないけど、
かけがえのないあなたにかわりはありません。
これからもずっと、親子であり、仲間であり、かたちをかえても
つながっていようね。
これからもよろしくね。