私の彼氏はインドネシア人でイスラム教徒です。といっても、ビールも飲むし、煙草も吸います。毎週金曜日は礼拝に行き、豚肉は食べない。それが彼です。今バリ島に留学中なのですが、私の学校の送り迎えも、金曜日だけ１時間遅いんです。礼拝があるから・・・。基本、イスラム教徒はイスラム教徒としか結婚できないといいます。つまりこの場合だと私が改宗することになるわけですが、私はどうしてもイスラム教徒になる気がないのです。
そんな私が彼氏の実家、ジャワ島スマランの田舎町にイスラム断食明けのお祝いを兼ねて行った時の話し。
彼氏ママ：「今みんながやってること、cintaもイスラム教徒になったらわかるよ」
私：「ママ、私はイスラム教徒にならないと思うんだけど・・・」
きっと『息子と別れて頂戴』といわれると、そう思っていました。でも、私は自分に嘘をつくことも、この彼氏ママに嘘をつくこともしたくなかった。それは将来を考えたから。
彼氏ママ：「ふーん。いいよ、別に。cintaがキリスト教がいいならそれでいい。仏教ならそれもいい。宗教が違うからって別れろなんて言わないよ。あ、これはおとうさんの意見でもあるからね。息子のそばにいてやってよね。」
顔をあげたら、そこにはママの微笑みがありました。スカーフをかぶったママ。
「ほら、ご飯食べちゃいな」そう言って、ママはまた家事に戻って行きました。
その晩のこと。親戚の家を回るというのでママと２人で出かけました。しきたりなので、私も頭にスカーフをかぶり、山岳地帯で寒いので、パーカーにGパンといういで立ちで、夜道を歩きます。
とある親戚の家について、挨拶して、お茶を飲みながら話してたときのこと。
親戚男性：「cintaはスカーフをかぶるとかわいいね。だからこれから毎日スカーフを被るよな？スラム教徒に今すぐなるよな？そうだよな！」
半ば強制するような詰問の仕方。私はこの人が以前から苦手でした。なんでも強制するから。私はこの人の嫁でも、娘でもないのに。
私：「いいえ、残念ですけど、なりません」
私はきっぱりと答えました。ママはただ私を見つめてた。親戚男性が、目を見開いて反論しようとしたとき、彼氏ママが口を開きました。ちなみに親戚男性の奥さんは家の中なのでスカーフをしてません。ま、もともと家の中ならスカーフはとっても大丈夫なのですが。
彼氏ママ：「アンタの嫁さんじゃないcintaになんて言い草だい！謝りなさい！それに強制して入信させるイスラム教に意味なんてあるもんか。第一、来客を迎えるというのに、おまえの奥さんだってスカーフさえしてないだろ。人のこと言えた義理かい！おだまり！」
親戚男性は彼氏ママの剣幕に唖然、男性の奥さんはあわててスカーフを被る始末でした。でも、その一方で他の親戚からは「どうかしたの？イスラムに反するよ」「恥を知れ！」「この子にイスラム教を教えるべきだ」「別れさせるべきだ」と言われてしまったママ。それでもママは「私がいいって言ってるんだ。これも神様からの試練だよ」と言い返すだけ。私をかばったばかりに・・・。
帰り道、２人で手をつないで歩きながら私は「ごめんね、ママ」とつぶやきました。ママは「謝ることなんてないよ。さ、うちに帰って御茶でも飲もう」、そう言って手を握り締めてくれました。
帰ってからことの次第を彼氏に報告したママ。
「私はね、cintaの変な嘘をつかないところが好きなんだ。してやったりだよ。いいコンビだろ」と大笑い。
彼氏のママ・・・とっても素敵な人。とても強い人。私はこのママに会えたことに心から感謝しないといけないと思います。
空港に見送りに来てくれた彼氏ママは、別れを告げたら涙目になってたっけ。そして「cintaがいるうちになんとかへそくりを貯めて、バリに行かないとね」と空港の看板を見ながら言ってたっけ・・・。
彼氏のママは冗談が好きで、料理が上手で・・・。昨日別れたばかりなのに、もう会いたい。
もっとインドネシア語を勉強して、このママといろんなことを話したい。一緒に買い物もしたい。私もこんな女性になりたいなと思ってしまいました。
これが私の感動した話です。そしてこれが私と彼氏の自慢のママです。
そんな私が彼氏の実家、ジャワ島スマランの田舎町にイスラム断食明けのお祝いを兼ねて行った時の話し。
彼氏ママ：「今みんながやってること、cintaもイスラム教徒になったらわかるよ」
私：「ママ、私はイスラム教徒にならないと思うんだけど・・・」
きっと『息子と別れて頂戴』といわれると、そう思っていました。でも、私は自分に嘘をつくことも、この彼氏ママに嘘をつくこともしたくなかった。それは将来を考えたから。
彼氏ママ：「ふーん。いいよ、別に。cintaがキリスト教がいいならそれでいい。仏教ならそれもいい。宗教が違うからって別れろなんて言わないよ。あ、これはおとうさんの意見でもあるからね。息子のそばにいてやってよね。」
顔をあげたら、そこにはママの微笑みがありました。スカーフをかぶったママ。
「ほら、ご飯食べちゃいな」そう言って、ママはまた家事に戻って行きました。
その晩のこと。親戚の家を回るというのでママと２人で出かけました。しきたりなので、私も頭にスカーフをかぶり、山岳地帯で寒いので、パーカーにGパンといういで立ちで、夜道を歩きます。
とある親戚の家について、挨拶して、お茶を飲みながら話してたときのこと。
親戚男性：「cintaはスカーフをかぶるとかわいいね。だからこれから毎日スカーフを被るよな？スラム教徒に今すぐなるよな？そうだよな！」
半ば強制するような詰問の仕方。私はこの人が以前から苦手でした。なんでも強制するから。私はこの人の嫁でも、娘でもないのに。
私：「いいえ、残念ですけど、なりません」
私はきっぱりと答えました。ママはただ私を見つめてた。親戚男性が、目を見開いて反論しようとしたとき、彼氏ママが口を開きました。ちなみに親戚男性の奥さんは家の中なのでスカーフをしてません。ま、もともと家の中ならスカーフはとっても大丈夫なのですが。
彼氏ママ：「アンタの嫁さんじゃないcintaになんて言い草だい！謝りなさい！それに強制して入信させるイスラム教に意味なんてあるもんか。第一、来客を迎えるというのに、おまえの奥さんだってスカーフさえしてないだろ。人のこと言えた義理かい！おだまり！」
親戚男性は彼氏ママの剣幕に唖然、男性の奥さんはあわててスカーフを被る始末でした。でも、その一方で他の親戚からは「どうかしたの？イスラムに反するよ」「恥を知れ！」「この子にイスラム教を教えるべきだ」「別れさせるべきだ」と言われてしまったママ。それでもママは「私がいいって言ってるんだ。これも神様からの試練だよ」と言い返すだけ。私をかばったばかりに・・・。
帰り道、２人で手をつないで歩きながら私は「ごめんね、ママ」とつぶやきました。ママは「謝ることなんてないよ。さ、うちに帰って御茶でも飲もう」、そう言って手を握り締めてくれました。
帰ってからことの次第を彼氏に報告したママ。
「私はね、cintaの変な嘘をつかないところが好きなんだ。してやったりだよ。いいコンビだろ」と大笑い。
彼氏のママ・・・とっても素敵な人。とても強い人。私はこのママに会えたことに心から感謝しないといけないと思います。
空港に見送りに来てくれた彼氏ママは、別れを告げたら涙目になってたっけ。そして「cintaがいるうちになんとかへそくりを貯めて、バリに行かないとね」と空港の看板を見ながら言ってたっけ・・・。
彼氏のママは冗談が好きで、料理が上手で・・・。昨日別れたばかりなのに、もう会いたい。
もっとインドネシア語を勉強して、このママといろんなことを話したい。一緒に買い物もしたい。私もこんな女性になりたいなと思ってしまいました。
これが私の感動した話です。そしてこれが私と彼氏の自慢のママです。
|
|
|
|
コメント(18)
>じゅんさん
確かに私の周りでも「けじめ」として改宗した方々が多いです。ただ、その方たちの中には「本当は改宗したくなかったけど仕方なく」という方がいたりします。親戚の話も私も理解はできます。ただ、仮に「けじめ」というだけで改宗したなら、間違いなく幸せにはなれないと思ったんです。納得さえしていない改宗を「団体の中だから」というたったそれだけの理由で強制される義理はないですから。彼氏も「結婚のために改宗するのは駄目」と言ってますし、私の条件が「改宗はしない」というものです。付き合っていく上でも、仮に結婚するとしても。
風当たりは強そうですが、それはむしろインドネシア側というよりも、日本人で結婚を機に改宗した方（しかたなくという方たち）からの風当たりがものすごく強いだろうと思っています。ま、私は気にしないほうなのでいいですけどね（笑）。
改宗問題がないってうらやましいです。
確かに私の周りでも「けじめ」として改宗した方々が多いです。ただ、その方たちの中には「本当は改宗したくなかったけど仕方なく」という方がいたりします。親戚の話も私も理解はできます。ただ、仮に「けじめ」というだけで改宗したなら、間違いなく幸せにはなれないと思ったんです。納得さえしていない改宗を「団体の中だから」というたったそれだけの理由で強制される義理はないですから。彼氏も「結婚のために改宗するのは駄目」と言ってますし、私の条件が「改宗はしない」というものです。付き合っていく上でも、仮に結婚するとしても。
風当たりは強そうですが、それはむしろインドネシア側というよりも、日本人で結婚を機に改宗した方（しかたなくという方たち）からの風当たりがものすごく強いだろうと思っています。ま、私は気にしないほうなのでいいですけどね（笑）。
改宗問題がないってうらやましいです。
＞でび一豊作Ψ*℃ﾟ*さん
はい、小出しにしていきたいと思います。読んでいただいてありがとうございます。彼氏ママに似ているといわれてちょっと嬉しいです。
＞４３３９
こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます。
＞KKさん
受け入れる、という部分はインドネシアのほうが日本よりももっと寛大だと思います。だからこそ、外国人の私がどこに行ってもなんとかなるんだと思っています。読んでいただいてありがとうございます。
＞くれあちんさん
はい、彼氏のママはとてもいい人です。読んでいただいてありがとうございます。
＞*a.s.a.m.i*さん
彼氏のママは本当に素敵です。私もいつかこんな風に寛大な人になりたいと思っています。読んでいただいてありがとうございます。
はい、小出しにしていきたいと思います。読んでいただいてありがとうございます。彼氏ママに似ているといわれてちょっと嬉しいです。
＞４３３９
こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます。
＞KKさん
受け入れる、という部分はインドネシアのほうが日本よりももっと寛大だと思います。だからこそ、外国人の私がどこに行ってもなんとかなるんだと思っています。読んでいただいてありがとうございます。
＞くれあちんさん
はい、彼氏のママはとてもいい人です。読んでいただいてありがとうございます。
＞*a.s.a.m.i*さん
彼氏のママは本当に素敵です。私もいつかこんな風に寛大な人になりたいと思っています。読んでいただいてありがとうございます。
＞☆マロン☆さん
ありがとうございます。彼のママはピザも食べたことのない田舎の地方の人です。もし、ママがへそくりをためて、私がバリ島にいる間に来たら、デンパサールのピザハットで食事したいと思っています。いつまでも幸せにいられるよう、頑張ります。
＞あゃのし。さん
すっごく素敵なママです。このママだから、私は「イスラム教徒にはなれません」と言えたんだと、そう思っています。私がバリ島の大学に留学を決めたときにも、「ジョグジャカルタの大学に来れば、２週間に一度は洗濯やご飯を作りに行ってやったのに・・・」と言われました。本当に世話好きで、いいママです。あゃのし。さんも素敵な彼氏のママに出会ってください☆
ありがとうございます。彼のママはピザも食べたことのない田舎の地方の人です。もし、ママがへそくりをためて、私がバリ島にいる間に来たら、デンパサールのピザハットで食事したいと思っています。いつまでも幸せにいられるよう、頑張ります。
＞あゃのし。さん
すっごく素敵なママです。このママだから、私は「イスラム教徒にはなれません」と言えたんだと、そう思っています。私がバリ島の大学に留学を決めたときにも、「ジョグジャカルタの大学に来れば、２週間に一度は洗濯やご飯を作りに行ってやったのに・・・」と言われました。本当に世話好きで、いいママです。あゃのし。さんも素敵な彼氏のママに出会ってください☆
- mixiユーザー
- ログインしてコメントしよう！
|
|
|
|
THE 感動する話 更新情報
-
最新のアンケート
-
まだ何もありません
-
THE 感動する話のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています
人気コミュニティランキング
- 1位
- 広島東洋カープ
- 55345人
- 2位
- mixi バスケ部
- 37847人
- 3位
- 千葉 ロッテマリーンズ
- 37151人