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THE 感動する話コミュの異国の地で

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インドネシアのバリ島。州都デンパサールの郊外にあるレノンで暮らしながら、留学生として生活しています。そこでのお話。

ルフィはもともと、向かいの部屋に住む韓国人留学生の友達だった。彼を通して知り合った。私の同棲する彼氏(この人もインドネシア人)とも仲良くて。

彼氏が所用で1カ月、バリ島を離れることになりました。その間、私は一人暮らしです。


彼がいなくなってから、毎日ルフィが顔を見せてくれるようになり、どこかに行きたいというと、バイクで送ってくれたり迎えに来てくれたり。時には「ごはんの差し入れだよ〜」とお弁当をくれたり、「ケーキ買ってきたよ」とケーキをくれたり。とても親切にしてくれて。どうして、この人はこんなに親切なんだろうと思う私。

「友達になったから家族。外国人だろうとね。それに、君は遠い日本から、僕の国のことを知ろうと飛行機に乗ってやってきた。とってもとっても感謝してるんだ。でも、君はまだよくわからないことが多い。だったら助けたいって思ったんだ。あ、家族なんだから何にも遠慮するなよ。いつでも助けるから」

細面の顔に微笑みが広がります。

「助けてくれてありがとう・・・」
そう言った私。

「普通のことだよ、普通の。何一つ特別なことなんてない」

そう言ってまたルフィが笑う。

今日も、疲れているのに来てくれた。
「兄貴がまた彼女のところ・・・。いつもすまない。待たせてもらって」そういいながら椅子に座る。今日、私は問題があった。そのことを話したから来てくれたはず。

優しいなあ・・・。

「今度は私が後輩留学生を助ける番だね」

そういうと、ルフィの微笑みが大きくなった。

「そうだよ。cintaはもうインドネシア語ができるんだからね」

こうして、親切が回っていく。どんどん、どんどん・・・・。うれしくなった。


インドネシアでは道で、誰かがバイクでこけると、関係ない人たちが仕事を投げ出して助けにかかる。売り物のミネラルウォーターを無料で差し出すコンビニの店員、家から消毒液を持って飛んでくるおばちゃん、「病院に行こう」と車を出す雑貨屋のおじさん・・・。

「 cintaにはゆっくり話せ。そうすればわかるから。彼女をのけものにするなよ。」
魚パーティーでルフィが、女友達全員にいう。

彼はイスラム教徒。断食月だから太陽が出ている時間は何も口にできない。

断食が明けて、ご飯が食べれる時間になったというのに・・・ルフィはまだ食べない。私の皿に、魚を乗せた。
「さぁ、食べなよ。cinta、この野菜も食べたい?こっちのは?」

私の世話を焼く。結局、彼が料理に手をつけたのは一番最後だった。


たくさんの友達が世話を焼いてくれた。それも普通のことのように、当たり前に行動する。なんだか、この国に来たことは、とっても素晴らしいと思った。

異国の地で・・・私は多くのことを学んだ。人を思いやることを。


私はルフィや、いつもいつも助けてくれるたくさんの友人たちのような素敵な人になれるだろうか。


帰国したら・・・困っているインドネシア人がいたら通訳してあげたい・・・

そう思って・・・・私は毎日毎日勉強した。


最後の授業で・・・先生が言った。
「cintaはもう十分上達した。もう私が教えることは何もない」と。


日本に帰ったら、インドネシア人を助けたい・・・。ルフィたちがそうしてくれたように・・・。

コメント(4)

ルフィさんの言動に感動しました。

 チンタさん、ありがとうございます。
>よこやみさん

コメントありがとうございます。私も何も手につかないです(笑)。

>4339さん
どういたしまして・・・。今日もルフィが来てました(笑)。

>たらちょびさん
そうなってほしいですよね・・・。最近、日本に帰国するのが嫌になって、ジャカルタでの就職を考えてみたり(笑)。

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