LRI (以下Jと略):少し前にスコットとインタビューし、そしてジェフとも数年前にインタビューしました。が今日はこうしてあなたのお話が伺えてうれしいです。とりわけ、以前ジェフとのインタビューでは、DEDICATED TO CHAOSのリリースの際、あなたのソングライティングについて聞いた時に、あなたが長年バンドとして曲作りに貢献してきたにもかかわらず、彼はあなたのことを叩きのめしたので。その時、バンド内で何かが上手くいっていないのではと思ったんですよ。そしてこうしていろんな経緯を経て、みんなそれぞれファンも言い分があると思うのですが、そういった外部のことには幕をおろして、とにかく前進していこうということだけに焦点をあてて来ましたか?
J:アルバムはとても雰囲気のあるサントラ的な”X2”で始まり、その後次第にそして完璧に展開を整えていき、疾走的な曲と言うよりはじわじわと来る曲、”Where Dreams Go to Die”に繋がっていくわけですが、パーカー(ギタリスト)がこの曲を持ってきたというのは素晴らしいと思うんです。なにしろとてもQueensrycheらしい曲なので。
M:うん、このアルバムの製作過程は、初期の頃にあったようなケミストリーを復活させたと言える。パーカーはこのバンドが成長するのに大きな役割を果たしてくれたし、貢献してくれた。ギタリストとしても、ソングライターとしても成長したと思うよ。”Where Dreams Go to Die”はデモとして、僕に持ってきてくれたんだけど、とても将来性のあるいい曲だったんで、ちょこっといじってアレンジしてみたんだ。確かトッドが最初の簡単なドラムのパートを書いてくれて、僕もパーカーもみんな満足な出来ていいねってことになった。そこからスコットに渡されて、本物のドラムサウンドが加わってレコーディングされたんだ。とても突出した曲だと思うし、異なったムードがある、起伏に富んだとてもQueensrycheらしい曲だと思うよ。それをパーカーが的を得て書いてくれたことは素晴らしいね。
J:私個人としてはこのアルバムのレビューとして、一番気に入っているのが、”Midnight Lullaby”から、”A World Without”に繋がる所なんです。私の大好きなオリジナルのマインドクライムを彷彿させるんですよ。この2曲に関してはどの辺りがこういう仕上がりになったか話していただけますか?
M:この曲、”A World Without”は確かに雰囲気のある傑作だと思うんだけど、スコットがオーケストラを手がけてくれて、バイオリンやチェロなんかも加わった。ジンボもアルバムを通してかなり手を貸してくれたけど、この曲はパメラ・ムーアがゲストボーカルで参加しているから、その辺もキミが言っていたような点に繋がるんじゃないかな。あの曲はほんとうにQueensrycheらしいシグネチャー的な曲で、映画のサントラのような雰囲気があって、そこから風景が広がっていくような仕上がりなんだよね。”Midnight Lullaby”と”A World Without”はまさしくそういった要素が満載で、とても挑戦的な曲だと思う。暗くて不気味なんだけど、ファンが気に入ってくれる曲の一つだと思うよ。