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11・旅

松本君、約束すっぽかしたまま死んじゃった・・・私も死にたかったけど、頑張って生きてるのに。
苛められていた小学生の頃、「このつらさは死ぬまでの一時の間だから、みんなそのうち必ず死ぬのだから・・・死んだら恥ずかしい嫌なことは全て忘れるから」って自分を慰めていた。
でも、自殺して死んだら、どこへ行くのかな?
どうせ死ぬのになぜ、生まれて生きているのかな?宇宙の端っこはどうなってるのかな?

親や大人に聞いても誰も、答えられない疑問をかかえたまま、松本君の自殺を知って家の物置にある農薬を飲んだ。

それでも、死ねず、ギターの神様マイケル・シェンカーのギターを聞きながら、ビールを飲み酔って恐怖を麻痺させて、納屋に紐をたらして首吊りした。

思い切りすってーんっ!と尻もちをついて目が覚めた!!「クッソー!ちきしょうー!!私、まだ、生きてる」

ぐったりベッドに倒れ込んで眠り続けていると、「そうだ!自殺名所の東尋坊に行こう!」と、思いついた。

重い体で旅支度をして、思い出の写真を持ってバスに乗り、行橋駅から電車に乗り換え、小倉から福井行きに乗り換えた。
電車の窓からは大好きな行橋の海とは違う、波の荒い日本海の蒼い海が迫ってくる。
カモメが気持ちよさように飛んでいる窓の外を、眺めていると、
前に座っている優しそうなおじさんが、笑顔で話かけてきた。「一人旅ですか?もしよろしければ、ご一緒に乾杯しませんか?ご馳走しますよ」缶ビールを乾杯した。

まさか自殺をしに来たとか言えず、福井県にもロック友達がいたのを思い出して、「友達に逢いに来ました」と言った。

駅について東尋坊までバスで行った。ひとまず、食事つきオンボロ旅館を見つけて、人生の最後を覚悟して眠りについた。

晴れた朝から東尋坊を歩いた。どこから飛び降りるか、くまなく歩いて持ってきた、ロンドンで着ていたドレスと、お気に入りのワンピースも捨てた。そして写真のアルバムを捨てた。
思い出は全て海に流した。

広い日本海を眺め、一人黙って海を見ていると眠くなって、橋を渡った小屋の木陰で夜まで寝むり込んだ。まるで浮浪者や昔の侍みたいに、布団もかけずに島の木の下で寝ころんだ。

目が覚めると、空には煌めく星がキラキラ輝いていた。橋を戻り東尋坊まで歩くと、30代の眼鏡をかけた男性に声をかけられた。「お腹すいてないですか?」「きゅるるる〜」お腹は正直で死にたくても食べたいと、お腹が答えた。彼は、「アハハッよし!じゃあこの辺で一番美味しい居酒屋に連れってあげるね」彼は東京弁だった。

駐車場まで一緒に歩いて行き、車で近くのお刺身の美味しいお店に連れってくれた。「実は昨日から書置きを残して消えた親父を探してるんだ。以前東尋坊に行きたいと聞いていたから、今日探しに来たんだ・・・みつからなかったけど君に逢えた」彼は私については何も聞かなかった。

「明日、お洋服買ってあげようか!ジーパン姿も可愛いけど、スカート姿もみたいな〜」オンボロ旅館まで車で送ってもらい、明日迎えに来る時間を約束した。

まあ、せっかくだから、旅を楽しもうっかな・・・

次の日も晴れだった。可愛いワンピースを試着すると、彼は喜んで二着も買ってくれた。「俺18時まで親父を探してるから、明菜ちゃん東尋坊のあそこのベンチで待ってて」と言い、お金までくれた。

私は、綺麗なロングワンピースを着てひらりひらり、長い亜麻色の髪を潮風になびかせ歩いた。「飛び降りると本当に死ぬのかな?ただ、怪我して病院に運ばれ親を警察に呼ばれ、叱られて、身体障害者にまでなったら、一生親やお姉ちゃんに迷惑かけて生きなければならなくなる・・・」グルグル頭の中を不安が駆け巡った。

「一人旅ですか?」声をかけてきた男性は、キャロルのマスターそっくりだった。

20代後半のその男性は、「明日、能登半島に一人で行くんだけど、今日は東尋坊の見納めだから夜は飲みに行こうかなって考えてたとこに、べっぴんさんがこんなとこで一人で歩いてるから・・・」その、彼と恋人同士みたいに、岸壁まで歩いて並んで座った。「凄いね!この迫力。日本海の海は怖さがあるね」

夕焼けと海を二人で静かに見た。「あなた、私の知っている人に似ているの」「へ〜光栄だな〜その人のこと好きなんだね?」「憧れているけど、好きになっちゃいけない人なの」後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると、眼鏡の彼が寂しそうな顔で、「連れがいたんだね・・・素敵な彼だね・・・親父見つからないから帰るから・・・さよなら」肩を落として去って行った。

マスター似の彼と昨日連れってもらった美味しいお刺身のお店にタクシーで行き、近くのスナックを歩いて探して二人で入った。「明日一緒に能登半島行こうよ!なんなら能登半島行った帰りは、俺のマンションに来ない?」

お酒に酔っても、簡単に処女は捧げるもんかと、拒んだ。マスターのことも、これで忘れてしまおう・・・さようなら。

遺書も書かず、カミソリで手首を切ってサンダルだけ脱いだ。そのとき、いきなり後ろから腕を掴まれた。そして、ぐいっと引っ張られて抱きしめられた。

誠実ような地元の男性だった。「死ぬな!」そのまま腕を引っ張られ病院に連れていかれた。「その若さで自殺なんて俺は許さない!こんなに綺麗に生まれついているのに!親に感謝しなくちゃ!自分から命を絶とうとするなんて!親に感謝のない人間は俺は絶対に許さないぞ!!神様から与えられた美しさをこんな形で壊すのか!?わがままもいい加減にしろよ!」

「死ぬ気になればなんたってできるはず!自殺する勇気があるならその勇気を生きる勇気に変えなきゃ!五体満足に生まれて来たことに、感謝しなきゃ!」

今でも助けてくれた、その青年の励ましの言葉を覚えています。

(その助けてくれた青年は、今でも東尋坊で、自殺防止パトロール隊のボランティアの仲間を増やして救済活動をしています)


「ジプシーウーマンがプリティーウーマンになるまで」みにくいアヒルの子物語より抜粋

コメント(4)

自殺未遂を繰り返していたいじめられっ子の私の自叙伝ですぴかぴか(新しい)
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愛の奇跡

愛の魔法の本を書き下ろしました。

読んだ人に幸運の女神が微笑む愛と奇跡の本ですハートぴかぴか(新しい)

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