ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

英国伝統音楽研究会コミュの狂える姉

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
北海に面した崖のそばに女が住んでいました。彼女が生んだ二人の娘たちと暮らしていました。太陽のように妹は成長し、その一方で姉は黒い石炭な心を持った女に成長していったのでした。

ある日、馬に乗った騎士が女たちのドアの前にやってきました。
彼は彼女たちと結婚する為、遠く旅をしてきたのでした。

彼は手袋と指環を持って妹に言い寄りました。
しかし彼は姉をこの上なく愛しておりました。

『ねえ私、海を渡る船を見たいわ。一緒に来てくれないかしら?』
姉は妹の手を取って連れ出し、北海の浜辺に妹を連れていきました。

そして風の吹く崖の上に立つやいなや、悪い少女は妹姉を海へと突き落としました。
妹は浮き沈みしながら叫び、手を差し伸べ助けを求めました。

『姉さん、助けて・・・。私、持っているもの全てをあなたにあげるわ。』
『あたしが欲しいもの、それはあなたが私から奪った真実の愛なの。』
『あなたが浜辺に上がってくることは決してないわ』。

そして彼女は白鳥のように浮いていましたが、海水が彼女の身体に重くのしかかってきたのでした・・・。

一方、二人の吟遊詩人が浜辺に沿って歩いていました。そしてその時、彼らは浜辺に打ち上げられた一人の少女を見つけたのです。

彼らはこの少女の胸の骨でハープを作りました。その音色は石の心さえも溶かすかのようでした。また彼らは彼女の黄色の髪の毛を三束抜き取り、それを使ってとてもそのハープに弦を張りました。

彼らは人々の前でそのハープを演奏するため、父のホールへ行きました。
その時、石の上に置かれていたにもかかわらず、そのハープはひとりでに歌い始めたのです。

一本目の弦が悲しみに満ちた音色を鳴らし、彼女の妹である花嫁は溺れ死んだと歌うのです。二本目の弦を奏でようとすると、黒髪の花嫁は恐怖で座り込んでしまいました。
三本目の弦が鳴ろうとするまさに今、彼女の涙が流れようとしています。




本当はキングヘンリーを訳そうかと思いましたが難しかったのでこっちにしました。歌詞はペンタングルからです。実際の歌というよりも昔話を聴かせる語り手のような感じに訳してみたつもりです・・・。



北海周辺の風が強くて陰鬱な英国の情景を浮かべながら訳していました笑。
ちなみに訳してみて思ったのだけれども、トラッドって直訳しようとしても意味が通じないような文章が多い気がするよね。古典英語とかなのかな?意味の通じない部分はかなり削りました・・・。

コメント(3)

修正  (5段目)

悪い少女は妹姉を海へと突き落としました。

 → 悪い少女は妹を海へと突き落としました。
この歌大好物です!
バージョンによって三姉妹だったり、姉に名前がついてたりしますよね。
ペンタングルのバージョンはたぶん一番聴く回数が多いけど、陰鬱さをまったく感じさせないメロディのフランキー・アームストロングのバージョンも捨てがたいです。

トラッドの訳は難しい・・・
とくにスコットランド民謡ともなると方言上等で辞書に載ってないことも多々あせあせ(飛び散る汗)
ほんとに辞書にのってないですよね・・・。

やっぱ本気で訳すにはオックスフォード英語辞典?とかものすごいゴツくて労働者階級には手も足もでないような高価な辞書買ってやらないといけないんでしょうかね?

でも英和辞典じゃなくて英英辞典だからめんどくさいんでしょうね泣き顔

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

英国伝統音楽研究会 更新情報

英国伝統音楽研究会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング