食品安全情報blog　mixi支局コミュの卵と早死に

■[NHS]卵と早死に
Eggs linked to early death
Thursday April 10 2008
http://www.nhs.uk/news/2008/04April/Pages/Eggslinkedtoearlydeath.aspx
Daily Mailの今日の見出しは「卵を食べて会社に行きますか？」である。記事は「中年男性の早死にリスクが増える」と締めくくっている。新聞は「週に7個以上の卵を食べるといろいろな理由で死ぬリスクが23%増加する」と付け加えている。この話は米国の21000人以上の医師を対象にした研究に基づいている。それによると卵をたくさん食べる医師は、より太っていて、アルコールをたくさん飲み運動はしない傾向があると警告しており、一日に1個以上卵を食べることが危険かどうかは疑わしい。同じ雑誌に「卵は他の全ての食品と同じく、良くも悪くもなく、全体として健康的な食生活の一部である」とのコメントがある。
論文はThe American Journal of Clinical Nutritionに発表された21,327人の前向きコホート研究。もとは1981年に始められた米国男性医師での低用量アスピリンとベータカロテンの心疾患とがんリスクへの影響を調べるための無作為対照化試験である。この20年以上にわたる大規模研究の一部に、卵に関する質問があった。
研究によれば卵を食べることは心発作や脳卒中とは関係なく全体の死亡に関係があった。この結果を研究者らは、たまに卵を食べることは男性医師の心疾患や脳卒中には関係がないようだ、と結論している。そして卵を食べることが死亡率と正の相関があったと付け加えている。研究者らは卵を食べることと血中コレステロール濃度の関係や総エネルギー摂取量との関係は調べられなかったとしている。
この研究は健康的な食生活の一環として食べるべき卵の正確な数について幾分の疑いを投げかけるものではあるが、卵を食べることの利益やリスクについて強い根拠となるものではない。従って全ての他の研究と合わせた文脈でのみ、食生活の助言の根拠とすべきである。