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食品安全情報blog mixi支局コミュの動物飼料中の望ましくない物質としての水銀−CONTAMパネルの意見

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■[EFSA][汚染物質]動物飼料中の望ましくない物質としての水銀−CONTAMパネルの意見
Mercury as undesirable substance in animal feed [1] - Scientific opinion of the Panel on Contaminants in the Food Chain
09/04/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178699572768.htm
水銀は環境中に元素水銀(金属)、無機水銀、有機水銀(主にメチル水銀)として存在する。元素及び無機水銀は採掘や製錬や製造活動、化石燃料の燃焼などにより大気中に放出され、土壌や水に沈着し、沈殿物に移行してメチル水銀に変換される。メチル水銀は特に水棲生物のフードチェーンを通じて生物濃縮され、長生きする肉食魚や肉食性哺乳動物で濃度が高い。動物やヒトでの水銀の毒性や動態はその化学形による。
元素水銀は揮発性で、主に呼吸器系から吸収され、消化器系からの吸収はほぼ無視できる。無機水銀の消化器系での吸収は10-30%の範囲である。無機水銀は吸収された後は主に腎臓に分布し、次いで肝臓に分布する。無機水銀の最も重要な毒性影響は腎障害である。ヒト同様動物でのメチル水銀とその塩類は消化管で容易に吸収される(80%以上)。吸収されたメチル水銀は腎臓に最も多く沈着するものの全ての組織に分布する。変換されないメチル水銀は胆汁分泌により主に糞から排泄される。腸肝循環がおこるため無機水銀に比べて長い半減期になる。メチル水銀は血液脳関門や血液胎盤関門を通過する。その結果ヒトや動物での主な毒性は神経系が標的となる。ヒトでは母親の経口暴露による子どもの神経系発達への影響が観察されている。動物実験でもメチル水銀の混餌投与による胎仔の神経発達への影響が確認されている。
近年EUで飼料中総水銀の分析が相当数行われており、その多くは飼料規制で定める最大値以下であった。飼料中の最も良くある水銀源はフィッシュミールであるが、この飼料については0.5 mg/kgを超えた検体はない。一方魚用完全飼料の約8%は0.1 mg/kgの規制値を超えている。フィッシュミール中の水銀の化学型に関する分析データは比較的少ないが、主にメチル水銀であることが示されている。メチル水銀の毒性に対して最も感受性の高い動物はネコとミンクである。飼料中の総水銀に関する入手できるデータからは、これらの動物が毒性量の水銀に暴露されることはありそうにない。
養殖サケ類で報告された最大濃度はヒト食用魚の水銀最大規制値(サケ類500 microg/kg)の約5分の1であった。この濃度の水銀は、栄養学者が推奨している健康リスクなしに食べられる魚の量である週に2回の摂食が可能である。魚飼料中の最大規制値は養殖サケ類が消費者にリスクとならないことを保証するのに十分であるが、他の種類の養殖魚については確認が必要である。

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