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食品安全情報blog mixi支局コミュのアルコール飲料摂取とカルバミン酸エチル(ウレタン)、他

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■[IARC]IARCモノグラフ 第96巻:アルコール飲料摂取とカルバミン酸エチル(ウレタン)
Volume 96: Alcoholic Beverage Consumption and Ethyl Carbamate (Urethane)
http://monographs.iarc.fr/ENG/Meetings/vol96-summary.pdf
アルコール飲料については紹介済み
カルバミン酸エチル(ウレタン)
ヒトに対しておそらく発ガン性があるprobably carcinogenic to humans (グループ2A).

暴露データ
カルバミン酸エチルはかつて抗ガン剤として特に多発性骨髄腫の治療用として、あるいはヒトの非経口医薬品の溶剤として使用された。過去にはヒトへの暴露量は多かったが現在は減少している。今日では動物用の麻酔薬として使用されている。また発酵により天然に各種食品や飲料に含まれる。ワインやビール中の濃度は大抵100 microg/L以下であるがある種のスピリッツなどではmg/L 単位の高濃度が検出される。食品中カルバミン酸エチル濃度は規制され、過去20年間に減少している。

ヒトのガン
1950-1975年の間患者に大規模に使用されていたにも関わらず、ヒトでの発ガン性に関する疫学データはない。

実験動物のガン
カルバミン酸エチルとその代謝物であるカルバミン酸ビニルエポキシドの発ガン性試験が実験動物で多数行われている。

経口でカルバミン酸エチルを投与したマウスにおいては肺腺腫、肺ガン、扁平上皮ガン、リンパ腫(主にリンパ肉腫)、乳腺腺ガン、乳腺ガン、腺棘細胞腫、白血病、前胃扁平上皮乳頭腫又はガン、心血管肉腫、肝血管肉腫、ハーダー腺腫又はガン及び血管腫の頻度が増加していた。成熟及び新生マウスへのカルバミン酸エチルの皮下投与ではそれぞれ肺腺腫と肝ガンの頻度が増加した。マウスへのカルバミン酸エチルの局所投与では肺腺ガンと乳腺ガンの頻度が増加した。カルバミン酸エチルを吸入暴露したマウスでは肺腺ガンと白血病と子宮血管腫の頻度が増加した。成熟マウスにカルバミン酸エチルを腹腔内投与すると肺腺腫、肝ガン、皮膚乳頭腫が増加した。新生マウスで同様に腹腔内投与するとリンパ腫、肺腺腫、肝ガンとハーダー腺腫瘍、卵巣の間質と上皮の腫瘍が増加した。カルバミン酸エチルに経胎盤暴露したマウスでは肺腫瘍、肝ガン、卵巣腫瘍の頻度が増加した。妊娠前に父親にカルバミン酸エチル暴露して生まれたマウスでは褐色細胞腫と副腎腫瘍の頻度が増加した。

経口でカルバミン酸エチルを投与したラットにおいてはZymbal 腺ガンと乳腺ガンの頻度が増加した。

経口でカルバミン酸エチルを投与したハムスターにおいては皮膚黒色腫瘍、前胃乳頭腫、乳腺腺ガン、肝ガン、肝及び脾の血管腫、甲状腺、卵巣、膣ガンの頻度が増加した。
経口でカルバミン酸エチルを投与したサルにおいては、一つの研究で肝細胞腺腫とガン及び肺の腺ガンが発生した。

カルバミン酸ビニル又はカルバミン酸ビニルエポキシドの腹腔内投与は、雌のA/Jマウスでは肺腺腫、雄のB6C3F1マウスでは肝腫瘍(肝ガン)を誘発した。カルバミン酸ビニル又はカルバミン酸ビニルエポキシドの雌ラットでの筋肉内投与は、注射した場所での筋腫を誘発した。どちらの場合もカルバミン酸ビニルエポキシドの方がカルバミン酸ビニルより活性が高かった。
ワーキンググループはカルバミン酸エチルとその代謝物であるカルバミン酸ビニル及びカルバミン酸ビニルエポキシドの実験動物での発ガン性には十分な根拠sufficient evidenceがあると結論した。

その他の関連するデータ
カルバミン酸エチルは主にCYP2E1酵素で代謝されてカルバミン酸ビニルとカルバミン酸ビニルエポキシドになり、それが推定発ガン物質と考えられる。カルバミン酸エチルの代謝経路は齧歯類とヒトで同様である。エタノールとカルバミン酸エチルの相互作用は複雑で、エタノールの同時投与によりカルバミン酸エチルの代謝が阻害されるが連続投与すると増強作用がある場合がある。

CYP2E1はラット、マウス、ヒトでエタノールにより強く誘導される。従ってエタノールへの慢性暴露はウレタンの活性代謝物への酸化を増加させる可能性がある。高濃度ではウレタンは実験動物で中枢神経、消化管、脾、胸腺に毒性を示す。カルバミン酸エチルは妊娠中に投与すると実験動物で催奇形性がある。

催奇形性は妊娠又は交配前に雌又は雄齧歯類に暴露した場合の子どもにおいて明白である。マウスやラットの生殖器系におけるカルバミン酸エチルの影響は弱く、高濃度でのみ見られる。カルバミン酸エチルは遺伝毒性があり、特に代謝活性化条件下では突然変異誘発性及び染色体異常誘発性がある。

総合評価
カルバミン酸エチルはヒトに対しておそらく発ガン性があるprobably carcinogenic to humans (グループ2A).

この評価を行うにあたって、ワーキンググループは以下の点を注記する。
(i) 実験的証拠は齧歯類とヒトのカルバミン酸エチル代謝活性化経路が非常によく似ていることを示す 
(ii) DNA結合性がある推定発ガン物質の生成が齧歯類におけるカルバミン酸エチルの発ガン性に主要な役割を果たしていると考えられ、それはヒト細胞でも起こるだろう


■[SCAN][栄養]栄養に関する科学助言委員会
2007年2月7日の会合
http://www.sacn.gov.uk/meetings/committee/2007_02_07.html
ビタミンDに関する更新報告書
http://www.sacn.gov.uk/pdfs/sacn_07_04.pdf
英国で一部の集団にくる病が再興していること、英国全体でビタミンD不足が多いことを述べている。特に皮膚の色の濃い人種で冬の間不足する。

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