4. Van Maele-Fabryらによるメタ解析 (2006)は農薬製造工場で働いていて農薬に暴露された可能性のある労働者についての16の研究について行われたものである。この解析で頻度と死亡の両方から全体的メタリスク比として1.28 (95% CI 1.05 -1.58)を導いている。 農薬を特定の化合物クラス分類にするとリスク比が上がるが有意差がついたのはポリ塩化ジベンゾ-p-ダイオキシンとポリ塩化ジベンゾフランに汚染されていたフェノキシ除草剤のみであった。この解析には、例えば前立腺ガンのリスク因子についての知見が乏しいため交絡因子の補正が十分でない可能性があるなど未解決の方法論上の問題があることを追記しておく。