・比較リスクアセスメント:遺伝毒性発ガン物質暴露によるリスクについてのコミュニケーションにMOEアプローチを採用することについて Comparative Risk Assessment: Application of the MOE approach for communicating the risks of exposure to genotoxic carcinogens http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc0620.pdf アクリルアミド・アフラトキシンB1、ベンゾ(a)ピレン、ジメチルニトロソアミン、カルバミン酸エチル、PhIPなどの食品中に含まれる遺伝毒性発ガン物質のリスクコミュニケーションにおいてMOEを使うことについての議論。 いくつかの試算値と、その値の分類についての提案がなされている。 例えばMOEが100万以上であれば無視できる、10万以上であれば今後の対応により暴露が減らせるのであれば無視できる、1万−10万は懸念は低い、1万以下が懸念の可能性がある、とする。この分類を当てはめると上述発ガン物質のうち対策が必要なのはアフラトキシンとアクリルアミドという風に判断できる、というような議論。
・ キンマ葉、パンマサラPan Masala、アレカヤシを噛むこと Betel quid, Pan Masala and areca nut chewing アレカヤシには発ガン性の疑いがあるため、食品成分としての使用は制限されてい る。COCは1993/4年に評価を行ったが、その後多数の論文が発表されているため、情報更新を求められている。 IARCによるグループ1への分類、クアラルンプールにおけるワークショップ、新しい動物実験データなどを考慮する。
・急性T25−遺伝毒性発ガン物質に単回暴露された場合の発ガン性の強さのランク付けの試み Acute T25 - Possible approach to potency ranking of single exposure genotoxic carcinogens http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc0619.pdf 化学物質の関係する事故のような場合の、遺伝毒性発ガン物質への単回暴露による発ガンリスク評価が必要な場合、これまでは遺伝毒性発ガン物質には閾値がないという仮定から「発ガン物質に一回暴露されたことによる発ガンリスクは非常に小さい」というような一般的な助言しかできなかった。これ以上の情報を提供することができれば役に立つだろう。その一つの可能性として単回暴露による発ガン性の強さのランキングがある。 DEN、MNU、7,12DMBA、DMN、B(a)P、ウレタン、3-MC、DBAなどについて試算を行っている。 (DEN:ジエチルニトロソアミン強し)