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食品安全情報blog mixi支局コミュの消費者はシーフードのリスクとベネフィットを計る、より良い手引きを必要とする

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米国科学アカデミー 
NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES
■消費者はシーフードのリスクとベネフィットを計る、より良い手引きを必要とする
Consumers Need Better Guidance to Weigh Benefits and Risks of Seafood
Oct. 17, 2006
http://www.nationalacademies.org/morenews/20061017.html

消費者が受け取る、シーフードの栄養価や健康リスクに関する断片的な情報が、混乱や誤解をもたらしている、と新しい医学研究所(IOM)の報告書では述べている。この報告書はシーフードの利益とリスクに関する科学的根拠を評価し、こうした情報が一般向けにより一貫して伝えられるにはどうすれば良いかの例を提供している。

プレスリリース
CONSUMERS NEED BETTER GUIDANCE TO FULLY WEIGH POSSIBLE BENEFITS AND RISKS WHEN MAKING SEAFOOD CHOICES
http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=11762
消費者にはシーフードを選択する際により良い手引きが必要である。IOMは全ての集団を対象として統制のとれた形で情報を一緒に伝えることでリスクと利益のバランスをとることを試みた。このモデルは消費者が詳細を検討して情報を伝えられた上での選択(インフォームド・チョイス)を行うための、当局による消費者にわかりやすい情報を伝える助言作成の手助けとなるであろう。

シーフードの健康上の利益やリスクに関する根拠の多くが予備的なものか不十分なものである。ある種の汚染物質の分布に関する信頼できるデータはなく、シーフードの利益がどのように汚染物質のリスクを相殺するのかについての根拠はほとんどない。

心臓発作のある人々がシーフードを食べると再発作リスクが減ることを示唆する根拠はこれまで考えられていたより低い。またシーフードを食べることにより糖尿病やガン・アルツハイマーなどのリスクを削減するかどうかは明確ではない。
 
しかしながら魚介類を食べることは心疾患リスクを全体的に削減する可能性がある。
これが消費者の飽和脂肪摂取量を減らすためかオメガ3脂肪酸の作用によるものかははっきりしない。米国人は一般的に飽和脂肪やコレステロールを摂りすぎておりオメガ3脂肪酸のような「良い脂肪」の摂取は少なすぎる。また母親がシーフードからオメガ3脂肪酸を摂取すると乳児の視覚や認知機能発達に貢献し妊娠期間を長くするという根拠がある。

シーフードは人の主なメチル水銀暴露源である。メチル水銀は胎児の神経発達を阻害する可能性があることから、この報告書では現行の妊婦や妊娠を希望する女性にサメやメカジキなどを食べないようにという助言を支持する。他にシーフードに関連するリスクとしては、ダイオキシンやPCBなどの難分解性有機汚染物質がある。これらの化合物による健康への悪影響について明確な根拠はない。また主に生や未調理の魚介類を食べることによる微生物感染がある。

この報告書では現行の食事ガイドラインやシーフードに関する助言を支持している。しかしながら、委員会のリスクと利益の解釈は、全ての対象集団についてリスクと利益を統合した情報であることで異なっている。また心臓発作歴のある人に普通の人と違う助言を与えることを支持しない。

ほとんどの人は現状の食事ガイドラインに従う量のシーフードを選ぶことでリスクを最小化しつつ栄養的利益を得ることができる。シーフードの供給や漁獲は常に変動しているため、「良い魚」「悪い魚」をリストアップするのは困難である。しかしながら広い範囲で分類するとシーフードの利益とリスクは一定である。

・ 油分の少ない魚は良質な蛋白源であり、飽和脂肪とコレステロールが少なく、オメガ3脂肪酸の適度の摂取源である。メカジキ・サメ・アマダイなどの寿命の長い肉食魚は妊娠中の女性や授乳中の女性にとってはメチル水銀が多すぎる。

・ サケなどの油分の多い魚は良質の蛋白源でたくさんのオメガ3脂肪酸を含む。同時に飽和脂肪やコレステロールも多く、由来によってはダイオキシンやPCBなどの汚染物質を蓄積していることもある。メチル水銀量は多くの油分の少ない魚より少ない。
・ 貝類や甲殻類は良質な蛋白源で飽和脂肪が少ないが一部にコレステロールが含まれる。生で食べた場合の微生物感染リスクは最も高い。

・ 全てのシーフードについて、市販されている魚のダイオキシンやPCBなどの汚染物質濃度は連邦機関が推奨する量を食べた場合、一般的に健康リスクとはならない。これらの汚染物質は地理的問題であることが多い。地域の魚介類に汚染の問題がある場合は州政府による警告を検討する。

消費者がシーフードを選択することの手助けをするには、異なる魚介類の利益とリスクを比較すし、シーフードと他の食品を交換した場合のトレードオフについて理解するための情報を与える必要がある。例えば、妊娠を希望している若い女性は、メチル水銀濃度の高いある種の魚を避けるべきであるが、これは男性にはあてはまらない。

脂肪の多い牛肉の代わりにサケを選ぶと、飽和脂肪とコレステロール摂取量が減ってオメガ3脂肪酸摂取量が増えるが、同時に鉄の摂取量が減ってメチル水銀暴露量が僅かに増える。サケの代わりにライトツナ缶詰を選べばダイオキシン暴露量が減るだろうがメチル水銀暴露量が増えてオメガ3脂肪酸摂取量が減るだろう。

委員会は消費者に情報を伝えるための、個別の助言を提供するための一連の質問などの各種のツールを提示した。また魚の種類によりどれだけオメガ3脂肪酸量が違うかを示したグラフなども作った。こうした図表は消費者に有効に情報を伝える手助けとなるであろう。しかしこれらのデザインや言葉遣いは消費者を対象にして試験はされていない。

情報が正確に伝わり間違った結果にならないようにするには対象集団でのテストなどが必要である。例えばかつてネイティブアラスカン対象に汚染物質暴露を減らす目的でシーフードや海獣を食べる量を減らすよう助言したことが、カロリーの高い栄養価の低い加工食品をより多く食べるという思いがけない結果になったことがある。

囲み
集団毎の適切なガイダンス 
1.妊娠中・妊娠を希望する又は授乳中の女性
・ 比較的EPA及びDHA含量の高いシーフードを食べることに利益がある可能性がある。
・ 適切な摂取量は週に二回3オンス(92g)の調理したシーフード、ただし12オンス(372g)まで安全。
・ ビンナガマグロを週に6オンス(186 g)まで食べられる。
・ サメ・メカジキ・マカジキ・アマダイなどの大きな肉食性の魚は避ける。

2.12才までの子ども
・ 比較的EPA及びDHA含量の高いシーフードを食べることに利益がある可能性がある。
・ 適切な摂取量は週に二回3オンス(92g)又は年齢に応じた量の調理したシーフード、ただし12オンス(372g)まで安全。
・ ビンナガマグロを週に6オンス(186 g)まで食べられる。
・ サメ・メカジキ・マカジキ・アマダイなどの大きな肉食性の魚は避ける。

3.健康な若者と成人男女(妊娠を希望しない)
・ 米国人食事ガイドラインに従ってシーフードを定期的に食べることで将来の心血管系疾患リスクを削減できるかもしれない。
・ 週に二回以上食べる人は単一摂取源からの汚染物質暴露を避けるために多様な種類のシーフードを選択する。

4.心血管系疾患リスクのある成人男女
・ シーフードを定期的に食べることで将来の心血管系疾患リスクを削減できるかもしれない。
・ 根拠は限られているがEPA及びDHA含量の高いシーフードを選ぶことによりさらに追加の利益があるかもしれない。
・ 週に二回以上食べる人は単一摂取源からの汚染物質暴露を避けるために多様な種類のシーフードを選択する。

開会挨拶
Opening Statement
Seafood Choices: Balancing Benefits and Risks
http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=10172006
報告書発表の際の挨拶

報告書全文
Full Report
http://www.nap.edu/catalog/11762.html
購入できる&無料で読める

要約
Report Brief
http://www.iom.edu/Object.File/Master/37/683/11762_Seafood%20Choices%20Report%20Brief.pdf

消費者向けガイドのサンプル
Sample Consumer Guidance
http://www.iom.edu/Object.File/Master/37/686/11762_Seafood%20Choices%20Fact%20Sheet.pdf

ウェブキャスト
Listen to a Recording of the News Conference http://www.connectlive.com/events/nas1006/
リアルプレイヤー又はウインドウズメディアプレイヤーで再生できる録音 

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