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食品安全情報blog mixi支局コミュのCOC 英国 発がん性委員会

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COC 英国 発がん性委員会
■2006年7月13日の会合 議題
COC meeting 13 July 2006
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/coc/meetings/coc13july06.htm
3.2アスパルテームの発がん性に関するRamazzini研究について 続報
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc0617.pdf
2006年3月の会合で、委員会はこの研究を詳細に検討し、多数の疑問点を指摘し、さらなる情報提供を求めた。情報提供の要請はEFSAを介して、EFSAの追加の要求と一緒にRamazzini研究所に送られたが、回答はなかった。指摘されたのは以下の事項である。
・固定液
COCが検討したオリジナルの報告書では組織の固定には70%エタノールを用いたと記載されていた。これは組織を脱水ししてしまい観察を難しくする。
・被検物質の性状
使用したアスパルテームはニュートラスイート社の食品グレードのもので、アスパルチルフェニルアラニンジケトピペラジンが1.5%未満、遊離のフェニルアラニンが0.5% 未満であることを赤外線吸収分光光度法により確かめたとされる。このデータが無かったため要求したが提出されなかった。安定性についてのデータも提供されなかった。
・病理データ
前ガン病変及び腫瘍性病変についての情報も先に考察している。表に要約された病変は脳膿瘍(4-20%)、髄膜炎 (7.3-19%) 、気管支肺炎(81.3-96.7%) pleuritis (22-94%) 、心膜炎(5.3-27%)、肝膿瘍及び肝炎(2-20%)、腎盂腎炎(23.3- 83%) 及び腹膜炎(3.3-28%).などである。用量相関性はない。この報告では急性及び慢性炎症が特に肺と腎で最も多く、肺炎が死因となっている。添付のCDに個々の動物の病理データが含まれていた。
上記の他に雄では副腎・骨(頭蓋)・耳・精巣上体epididymus・ハーダー腺harderian gland・腸 (大及び小)・喉頭・膵島・リンパ節・乳腺及び管・鼻(洞・嗅上皮), 口腔粘膜・膵・腹膜・咽頭・下垂体・胸膜・前立腺・唾液腺・骨格筋(横隔膜), 皮膚 (褐色脂肪)・脾・前胃・腺胃 ・精巣・胸腺・その他組織 (縦隔)・気管・甲状腺濾胞細胞・舌・ジンバル腺に統計学的有意差があったと報告されている。
雌でも各種組織で有意差があったと報告されている(雌のリストに間違いがあると思う)。しかしながら用量相関はなく主な病変は炎症性である。
以前の会合で臭上皮の過形成は餌の刺激によるものではないかと示唆された。3月の会合で餌はペレットとして与えたとの報告があったが確認されていない。
・ピアレビュー
Ramazzini研究所の病理学者が選択した病理スライドが米国NTPの病理学者のワーキンググループ(PWG)に送られた。PWG 
はピアレビューとはみなせないとの断り書きの上で以下のようなコメントをしている。PWGはリンパ球性及び組織球性新生物については一般的に確認した。腎盂移行上皮の非定型過形成や腫瘍性病変については過形成ではあるが「非定型」は適切ではなく、腎盂炎や腎炎が伴っていることを指摘している。
その他Ramazzini研究所はPWGが過形成と診断するものを腺腫と診断するなど一般的に重症に診断していることが総腫瘍数の計算に影響している。従ってこうしたデータはアスパルテームの発がん性評価に使用できない。
・その他
歴史的対照データ
COCは20年以上前のデータを比較に使うのは意味がないと考える。アスパルテーム試験では対照群のリンパ腫や白血病の発症率は雌で8.7%、雄で20.7%であるが、提供されたデータによれば雌では平均13.32% (レンジ 4-18.44%) 、雄では20.62% (レンジ 8-30.91%)である。腎盂腫瘍や末梢神経系の悪性神経鞘腫は全ての実験で散発性に見られる。
4.葉酸強化と発がん性 非公開
5.発ガン感受性の年齢差
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc068.pdf
胎内や生まれてすぐ、離乳期などの発ガン物質感受性について
6.動物の倫理的取り扱いについて
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc0612.pdf
ラットを用いた長期発がん性試験が割に合わないという報告書への対応について。
7.比較リスク評価についての議論
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc0613.pdf
環境中発ガン物質のリスクの大きさを相対的に並べてリスクコミュニケーションに使用するという試みについて。
8.発ガンの「組織オーガニゼーションフィールド理論」について
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/cc0610.pdf
「組織オーガニゼーションフィールド理論TOFT」仮説はタフツ大学のSonnenschein とSotoが提唱しているもので、ガンの発生が遺伝子変異というより周囲の環境からの影響によるものという説。ガンの発生には細胞の微小環境、特に上皮-間葉相互作用が重要であるとする。この説に対して委員会はコメントを求められている。

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