EFSA ■動物飼料中の望ましくない物質としてのフモニシンに関するCONTAMパネルの意見 Opinion of the CONTAM Panel related to fumonisins as undesirable substances in animal feed 13 July 2005 http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_opinions/1037_en.html フモニシンはFusarium verticillioidesやFusarium proliferatumなどの真菌が作るカビ毒である。フモニシンは特にトウモロコシやトウモロコシをベースにした製品に多い。ゼアラレノンやデオキシニバレノールのような他のFusarium毒素も同時に検出されることが多い。フモニシン類の中ではフモニシンB1が最もよく見られる最も毒性の高い誘導体である。フモニシンは細胞のスフィンゴシン(スフィンガニン)N-アセチルトランスフェラーゼ阻害剤で、細胞にスフィンガニンやスフィンゴシンの蓄積とスフィンゴ脂質の枯渇をもたらし、細胞周期や分化を阻害し酸化的ストレス・アポトーシス・壊死などを誘発する。 フモニシンB1は齧歯類で発がん性があるが遺伝毒性はない。In vivoの齧歯類での実験からはフモニシンは発ガンプロモーターであることが示唆されている。ウマ類や豚類がフモニシン感受性の最も高い動物種で、ウマやブタ特有の臨床症状を示す。反芻動物や家禽は反応性が低い。魚やウサギ・ヤギ・ミンクなどへのフモニシンの影響についてのデータはほとんどない。飼料からの動物への暴露量に関するデータは限られており、モニタリングが必要である。動物飼料からミルクや卵を含む可食部への移行は限られており、動物組織中残留フモニシンの総ヒト暴露への寄与は微々たるものである。