ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

食品安全情報blog mixi支局コミュのILSIヨーロッパコンサイスモノグラフシリーズ 毒性学的懸念閾値

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
■ILSIヨーロッパコンサイスモノグラフシリーズ 毒性学的懸念閾値
ILSI Europe Concise Monograph Series - Threshold of Toxicological Concern
http://europe.ilsi.org/publications/pubslist.cfm?publicationid=626

ヒトは天然及び人工の多数の化学物質に暴露されている。例えば食事は無数の低分子量有機化合物を含み、ある量ではヒト健康にリスクとなる。食品中に含まれる物質の安全性を評価したりどの物質が有害なのかを調べるのに、多数の動物を使った広範囲な毒性研究が必要となる。
このモノグラフにおいて説明されている毒性学的懸念閾値Threshold of Toxicological Concern (TTC)は、ヒト健康に明確なリスクとならない化学物質(のグループ)の一般的閾値を設定するための基本原則である。この概念は、構造を考慮すれば未知の毒性をもつ化合物を含む多くの化学物質にそのような値を設定できことを提案するもので、消費者・製造業者・規制担当者に利益があるであろう。例えば現在多数の化学物質のヒト健康影響への懸念があるが、一方で動物実験を減らさなければならない。TTC原則を採用してある一定の懸念レベル以下の摂取量の化合物については詳細な毒性試験を免除すれば、時間・資金・動物という限られた資源をよりヒト健康影響の大きい物質の試験に使うことができる。
さらにこの原則は食品以外にも環境汚染物質や化粧品などにも使用できる。
本文
Threshold of Toxicological Concern (TTC)
食品中に微量に存在する未知の毒性をもつ物質を評価するためのツール
http://europe.ilsi.org/file/CM-ThresholdToxicologicalConcern.pdf
PDF 37ページ
イントロ一部
ヒトは日常生活に置いて多数の化学物質に暴露されている。商用で7万以上、天然で10万以上が同定されている。
食品中の主成分−脂肪・炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラル−は全て化学物質である。これらは摂りすぎない限り通常は毒性上の問題はない。
他に加工食品に使われる添加物・残留農薬・加工助剤・容器から移行するもの・天然由来の重金属やカビ毒・調理で生じるアクリルアミドや芳香族多環炭化水素など多数の物質が含まれる。このうち食品添加物や農薬については豊富な毒性学的情報があるが加熱により生じるものなどについては僅かしか情報がない。さらに食品からの物質の検出技術の向上により、ごく微量に含まれる物質が大量に同定されてきた。科学者や政府・生産者はヒトに暴露される化学物質の毒性試験を行う努力をしているが、全ての化学物質の試験を行うことは不可能であり、また不必要でもある。
TTCアプローチの概要は
化学物質の構造を解析する→クラス分類
毒性データベースからクラス毎のNOELをプロットしてグラフを作る
ヒト暴露量との比較 さらに評価と改良 
意志決定樹図の提示
これまでFDAやJECFAの香料評価などに使用されている。食品以外ではEMEAが医薬品の評価に用いている。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

食品安全情報blog mixi支局 更新情報

食品安全情報blog mixi支局のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング