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食品安全情報blog mixi支局コミュの食品中トランス脂肪酸の健康リスクとベネフィットについて

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■食品中トランス脂肪酸の健康リスクとベネフィットについて
http://www.afssa.fr/Object.asp?IdObj=29010&Pge=0&CCH=050405143522:26:4&cwSID=0CEE544310644E729C990BDB0E9DF59A&AID=0
1.プレスリリース
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/basedoc/CP.pdf
Houses-Alfort, April 4, 2005
AFSSAは2005年4月4日、食品中トランス脂肪酸の健康リスクとベネフィットについての報告書とトランス脂肪酸に関する助言を発表した。
脂肪の主成分は脂肪酸で、脂肪酸にはいくつかの種類があり、そのうちいくつかは必須脂肪酸として知られ、人は合成できないので食品から摂取しなければならない。一方摂りすぎると悪影響のある脂肪酸もあり、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸などがそうである。現時点では総摂取カロリーの2%以上のトランス脂肪酸を摂取すると心血管系疾患のリスクが増加することが知られている。
トランス脂肪酸の主な摂取源は牛乳及び乳製品で、二番目がマーガリンやショートニングなどの加工の際にできるものを含むビスケットやお菓子類である。INCA1の調査では二番目の摂取源由来のトランス脂肪酸をたくさん摂取しているのは12-14才の少年である。トランス脂肪酸の摂りすぎによる健康リスクを考慮して、AFSSAは以下の助言を行う。
・チョコレートやビスケット、焼き菓子のようなトランス脂肪酸の摂取源となり栄養素的にあまり貢献しないようなものの摂取を30%まで削減する
・牛乳や乳製品についてはそのカルシウム摂取源としての意味からも削減する必要はないが、脱脂粉乳や低脂肪乳のほうが望ましい
・技術的にトランス脂肪酸含量を調整できる製品については最大量を設定する
・製品にトランス脂肪酸含量を表示する
他の機関とは違って、AFSSAは共役リノール酸や動物由来のトランス脂肪酸についても助言に含めた。現時点では異なるカテゴリーのトランス脂肪酸のヒト健康影響を識別できないからである。またAFSSAは共役リノール酸(CLA)のサプリメントや食品成分への使用を認めていない。
2 報告書
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/basedoc/rapportCLA.pdf
3 付表
4 Afssaによる報告書作成
5  Q&A
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/basedoc/QR.pdf
PDF 6ページ
I.トランス脂肪酸とは何か? 
トランス脂肪酸は少なくとも一つの二重結合がトランスの配置をとる不飽和脂肪酸である。食品中の不飽和脂肪酸の多くはシス配置であるが、トランスのものも存在する。
II. トランス脂肪酸の起源は? 
トランス脂肪酸は天然にも存在する。特に動物起源の食品(乳製品や肉)に存在する。これは反芻動物の第一胃で不飽和脂肪酸が細菌により変換されるためである。またマーガリンを作る場合のように、液体の油を固体に加工する際にも部分的水素添加により生じる。また高温で調理する場合にも生じる。
III. トランス脂肪酸が含まれる製品は? 
トランス脂肪酸の主な摂取源は乳製品である。成人の総トランス脂肪酸摂取量の54%、子どもの45%が乳製品由来で、反芻動物の肉を含む動物由来製品全てからのトランス脂肪酸摂取量が総摂取量の60%を占める。乳製品や牛肉の脂肪の総脂肪酸のうち3-6%がトランス脂肪酸であり、羊では若干高い。二番目の摂取源であるビスケットなどは成人の総摂取量の18%、子どもの30%を占める。これら食品のトランス脂肪酸含量は100gあたり0.1g以下から6g以上と大きくばらついている。その他の摂取源は植物油・マーガリン・チョコレート・ある種の調理済み製品などである。
IV. トランス脂肪酸の健康影響とは? 
全ての脂肪酸が体に対して同じ影響をもつわけではない。ある種の脂肪酸は「必須」脂肪酸と呼ばれ、合成できないため食品から摂らなければならない。一方摂りすぎで悪影響のあるものもあり、その例が飽和脂肪酸やトランス脂肪酸である。総エネルギー摂取量の2%以上のトランス脂肪酸を摂取すると心血管系疾患リスクが増加することが知られている。ガンや肥満などの他の疾患との関連は不明である。
V.フランス人はトランス脂肪酸を摂りすぎているか? フランス人におけるトランス脂肪酸摂取量は総摂取カロリーの1.3%と推定され、心血管系疾患リスクの増加がある閾値である2%よりは少ない。しかしながらフランス人の約5%はこの閾値を超えているとされ、特に12-14才の少年の10%が閾値を超えていると推定される。米国における平均摂取量は総摂取カロリーの2.5%とされ、ヨーロッパでは国により異なるが地中海沿岸諸国で低いとされる。
VI.どうすればトランス脂肪酸摂取量を減らすことができるのか? 
AFSSAは以下の助言を提案している。
・飽和脂肪酸の摂取量を減らす
・チョコレートやビスケット、焼き菓子のようなトランス脂肪酸の摂取源となり栄養素的にあまり貢献しないようなものの摂取を30%まで削減する
・牛乳や乳製品についてはそのカルシウム摂取源としての意味からも削減する必要はないが、脱脂粉乳や低脂肪乳のほうが望ましい
・脂肪分15%のステーキを脂肪分5%のステーキにする

定義について
I. トランス脂肪酸に関する法律上の定義は米国・カナダ・デンマークなどにある。しかしこれらの国ではトランス脂肪酸の定義に共役リノール酸を含まない。AFSSAではトランス脂肪酸の定義として「少なくとも一つ以上の二重結合がトランスになっている不飽和脂肪酸」を採用し、二重結合の位置や脂肪酸の起源によらない。
II. デンマークの規制は? 
2003年3月、デンマークの規制当局は油脂や加工食品中のトランス脂肪酸含量を最大2%に規制した。しかしこの規制は動物製品に天然に含まれるものは対象としない。AFSSAの規制はデンマークより厳格ではないが、フランスの食環境を考えると一般の人々の健康を守るには充分だと考える。
III.どうしてAFSSAは過剰摂取集団がごく一部なのに表示を薦めるのか?消費者に不安を与えるのではないか? 
AFSSAはこれまでも何らかのリスクがある場合には表示を薦めてきた。
IV.省略
V.食品中のトランス脂肪酸含量はどれだけ違うのか? 
同じカテゴリーの製品でもトランス脂肪酸含量は大きく異なる。例えば部分水素添加植物油を使用した製品の18:1 トランスの含量(総脂肪酸中%)を調査した結果(Wolff et al. 2000)では

製品数  最小  最大
パン・サンドイッチ 5 3,7 21,2
シリアル 4 2,0 52,1
Viennoiseries 2 24,5 34,8
クラッカー 5 0,1 17,4
パスタ・ピザ 2 16,6 61,0
ケーキ 8 12,6 35,9
粉末スープ 11 4,3 27,0

VI.共役リノール酸を含む食品についてはどう考えるか? 
共役リノール酸を含むサプリメントが市場に出回っている。これら製品は18:2 9c, 11tと18:2 10t, 12cの混合物である。これら製品による健康影響に関する根拠は薄弱で、AFSSAはこれらの食品やサプリメントとしての添加を認めない。

6 多種のトランス脂肪酸の分類
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/basedoc/fiches.pdf
7 推奨表示の例
http://www.afssa.fr/ftp/afssa/basedoc/Exemplesdetiquetages.pdf  

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