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食品安全情報blog mixi支局コミュの■"農薬野菜用心" 報道に関して  (2004.08.19)

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■"農薬野菜用心" 報道に関して、韓国  (2004.08.19) 
http://www.kfda.go.kr/cgi-bin/t4.cgi/intro/hot_issue.taf?f=user_detail&num=87

8月19日MBCのニュースで、今年の夏は猛暑のため野菜の病害虫発生が多く、普段の2-3倍も農薬を使っている、また山菜等から許容基準の10倍以上の残留農薬も検出されている。しかし市場などでは検査されない野菜が多いので、野菜は必ず三回以上流水で洗うようにとの報道があった。

食薬庁の見解としては、梅雨の後には病害虫発生が多くなり農薬を使うことで農業が成り立つ。但しその使用にはどんな場合であっても使用基準を守らなければならない。多くの市場では残留農薬検査を実施しているが基準値以上が検出されることもある。
2003年度全国農産物市場で検査した結果では19,385件中残留農薬が基準値以上検出されて処分されたのは274件で、不適率は1.4%であり、これは食品医薬品安全庁設立年度である1998年の3.1%より大幅に低くなっている。しかし一部農産物にまだ基準値超過がみられるので、食薬庁は消費者に対して残留懸念のある農薬を野菜から取り除く方法を当HPを通じて案内している。

最後の記事に関連して日本の場合ですが

食品中の残留農薬検査結果の公表について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/040621-1.html

農産物中の残留農薬検査結果(平成12・13年度)では、
国産136,159検体中基準値超過は30件で0.02%
輸入でも129,772件中44で0.03% (平成12年度)
平成13年度ではそれぞれ0.01,0.02%で、検体数で韓国の約10倍、違反率は韓国の1/50といったところ。

残留農薬基準は、韓国も日本も大枠では国際規格に準拠していると考えられるので、基準そのものが違うというわけではなく、本当に違反率が違うのだろうと思います。

品質管理などの部門で働いている人ならわかるでしょうが、「不適」を1.4%(韓国)から0.02%(日本)にするにはかなりの努力が必要で、この数字だけの比較では日本の農産物は韓国に比べて相当「安全」で「安心」なはずです。

ところが世論を見る限り、日本も韓国もほぼ同じように農薬に「不安」を持ち、問題だと思っている。日本と韓国だけではなく、ヨーロッパでも似たようなもので、実際に基準違反がどれだけあるかとは関係なく、一般消費者は「不安」なようです。

ここからわかることは、科学的には問題のない農産物を市場に供給する努力をいくらしても消費者の「不安」は解消しない、ということです。

昨日の記事にもあるように、不安をあおることで商売を成り立たせているマスコミと一部の有機農産物販売団体および消費者団体が活動することと、教育レベルが低下していることの相乗効果で、地道な品質管理の努力が吹き飛ばされてしまっているというのが実情でしょう。

今のところ、それでも日本の多くの生産者はきちんとした仕事をしているようですが、やがてそのことが全く報われないことに諦めてしまう日が来るのではないかと心配しています。

食品の「安全」を確保する努力は必要だけれど、消費者の「安心」などというものは行政が保証するべき性質のものではない、と思います。

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