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WHRPGコミュ「双尾の彗星」コミュのシナリオフックの貯蔵庫

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シナリオに行き詰ったときのお役立ちのためにルルブとサプリのシナリオフックを網羅。
このシナリオフックを繋ぎ合わせてキャンペーンを楽しむのも一興。

また、思いついたシナリオフックを書き込んで共有しよう。

コメント(47)

【重罪で告発された】 ルルブ P203

地域の政庁は、PC全員が極めつけの凶悪犯罪に関与したと信じている。
いきなり投げ込まれた牢屋で、出会ったPCは意を決して脱獄を試みるのかもしれない。
PC一行は誰にも信じてもらえず、自力で無実を証明し、真犯人を裁きの場に引きずり出さねばならない。
【内なる敵】 ルルブ P203

エンパイアで密かに活動する秘密結社の陰謀にPCたちが意図せず触れてしまうことで、冒険は幕をあける。

誰かに宛てられた密書がPCたちの手に渡るかもしれないし、マントを着た酔っ払いから攻撃を受けてやむなく殺すと、その者の正体はミュータントだったのかもしれない。
その直後に、奇妙な連中が接触してきて、おかしな文句をさえずり、一行が答えあぐねていると怒り出すのだ。

その後も連中は定期的にやってきて、あの手この手を試みる。
PC一行は、最初に触れた混沌教団から"裏切り者"と思われて標的にされたばかりか、対立関係にある教壇からも、混沌の手下と勘違いされて狙われているのだ。
PC一行は、自分らを殺そうとする組織を解き明かそうとする中で、正気の人間が知るべき範囲を超えて混沌教団の内情を知ってしまう。
自分らの身を守るために敵を知ろうとしただけかもしれないが、エンパイアでかかる知識を追求する者は、どうしても疑いの目で見られる。
そのため、PC一行は様々な困難にさらされるが、やがて思っていたよりはるかに大きな危険が迫っていることに気付く。

かれらが、意図せずかく乱してしまった教団は、おそろしく協力な宗教儀式を間もなく完了するのだ。
残された時間は少なく、信じてくれる人も皆無に近い状況で、PCは英雄の条件を満たせるのかを考えねばならない。
【街路清掃人探し】 ルルブ P204

PC一行は雇われて、幾つかの奇妙で不自然なアイテムを、エンパイアのさる魔法学府のために探すことになる。

彼らは旅を続ける中で、灰色山脈の頂上に大鷲の筆毛を求めて赴き、海の彼方の神秘の国アルビオンへ、オガム文字の記された手ごろな大きさの石を持ち帰るために渡り、恐ろしい北辺へも混沌の"統べる者"(ケイオスチャンピオン)のすさまじい武器を取り戻しに向かう。

そうした旅の中で一行は、常人ならあえて想像力を封殺する領分にいたるまでにオールド・ワールドの実相を知ることとなり、やがて依頼主の魔術師はこのようなアイテムを集めていったい何をたくらんでいるのかと、疑念を抱きはじめる。
【金をめぐる争い】 ルルブ P204

PC全員が傭兵か雇われ売剣で、金のためなら命の危険も厭わない輩だ。

彼らが偶然居合わせた町では、二つないしそれ以上の派閥が反目しあい、睨み合ったまま膠着状態に陥っていたが、ある日、凄腕のよそ者たちがたまたま町にやってきたことで、状況が一変するというわけだ。

賢いPCたちなら、派閥の対立を上手く利用し、一番高い値をつけた派に雇われておいて、来るべき時がきたなら鞍替えをするだろう。

しかし、遅かれ早かれ、ハンマーが振り下ろされた時点で、選ぶ陣営を誤ったことを彼らは思い知る。
どうにかこうにか勝ち組の陣営に留まることはできるかも知れないが、硬貨のチャリンという響きひとつで忠誠心が変わる戦士を、心から信頼する者はいないだろう。
【モールの復讐】 ルルブ P204

PC一行は、死の神モール教団から内密に接触を受け、危険ではあるが意義深い任務を受ける気はないかと誘われる。

エンパイアのとある貴族家が実は吸血鬼病に悩まされているが、その事実は極めて巧妙に隠されているという。
政治的な余波が懸念されるため、モール教団としては大っぴらに貴族家を糾弾することはできずにいるが、相応の理由をもった冒険者一行が偶然現場に居合わせたなら・・・。

とのことだが、PC一行が選ばれた理由は、言うまでもないが、十分な技量があって捨て駒にできるからだ。
なにせ貴族家は、物質的でも超自然的でもある軽視すべからざる力を秘匿するためなら、いかなる手段をも辞さないのだから。
【わけありで戦う戦士たち】 ルルブ P204

PC一行に、必死な必死な形相の小作農たちが歩み寄ってきて助けを求める。

毎年夏に、オークの大群が船に乗って村を攻めてくるのだが、エンパイアは費用的な問題と、村になんら戦略的重要性が無いことから、部隊を駐屯させるのに乗り気ではないという。
小作農たちは何人もの兵士に声を掛けたが、誰からも一笑に付されたとのこと。
なにせ、命をかけて村人を守るべき者に彼らが差し出せる物といえば、食事と宿しかないのだから。

PC一行が依頼を受けたなら、ほとんど圧倒的な敵を相手にひどい戦闘を行なうことになる。
もっとも、それはPCたちの望むところかもしれないが。

PC一行は農民達を自衛のために訓練し、虐げられつづけた心に勇気を呼び起こさねばならないだろう。
戦闘で生き残りたいのであれば。
【見た目に騙されないように】 ルルブ P207

オールド・ワールドでは、非常に重視される。
ほとんどの民は見聞きしたものを額面どおりに受け取り、それ以上詮索しようとしない。
ミュータントは、罪を犯していようがいるまいが、視界に入った時点で唾棄される。
なぜなら、オールド・ワールドの民はそうするように言い聞かせられているからだ。

このテーマは信頼と欺瞞にまつわるもので、そのため混沌の教団や命取りな秘密に関わるゲームに適している。

信頼していた友達が実は密偵だったり、市長の用心棒のオウガが、じつは言葉を巧みに操る詩人だったり、地域の修道院がじつは売春宿だったり、チンピラにしか見えないPCたちがじつは英雄だったりするわけだ。
【失われてた威厳】 ルルブ P207

過去の偉大な諸帝国とその高邁な理想は永遠に失われ、歳月の積み重ねと混沌の脅威によって押しつぶされた。

このテーマが喚起するのは、ノスタルジア、後悔、ないしはかつての偉大だった帝国が一つくらいは存在しないかというかすかな希望である。
このテーマは、ドワーフかエルフとの交流を扱ったゲームに適している。

かつて偉大だった種族がオールド・ワールドから消え去ろうとしているという感興を引き起こすことに鍵があるからだ。

世代を重ねるごとに、その種族はそれらしさを失っていく。
彼らに生き残る望みが僅かでもあるとしたら、皮肉なことに、それは近頃台頭してきた若い種族、人間の手に掛かっているのだ。
【富は冷たい喜び】 ルルブ P207

拝金主義を他山の石にするというこのテーマは、家族や友人や健康の大切さは、金銭よりはるかに勝るということを示唆するものだ。

そうしたキャンペーンでPCたちは、富を得ることに身も心も全て捧げつくした人々に出会う。
彼らの後援者である貴族は、誘拐された娘と再会できるのなら、全財産を差し出す気でいるのかもしれない。

あるいは富豪の商人が、いんに多額の財産を持っていようとも、いくら金を積んでも治療できない病にかかっているのかもしれない。
【血と暗闇】 ルルブ P207

オールド・ワールドは終焉に近づいている。
凶運の預言者の言葉どおりに、世界の終わりは近いのだ。

北方の病毒が全土を席巻し、世界全体を混沌の領域へと一色に染め上げるのは、避け得ざる運命なのだ。
とてつもない混沌の脅威を前にしては、ドワーフやエルフや人間のいかなる王国も、焚き火を前にした炊きつけに過ぎない。

PCはほとんど撃破不可能な敵を相手に、各所が次々に陥落する中でも戦い続けるのか?
それとも、腐敗を受け入れて、世界の終わりの先駆けとなるのか?
【ペテン師の生きざま】 ルルブ P207

PC一行は全員が盗賊やろくでなしで、犯罪組織に属しているか自分たちで組織を築こうとしているところだ。

彼らに立ちはだかるのは、ライバル組織、腐敗した政治家(まれに腐敗していない者もいる。)、教団、叛徒、騎士、狂信者、暴徒、魔狩人、ミュータント、内通者、密偵、貴族、聖堂騎士団、売剣、黒幕、スケイブンなどだ。

王者の地位を不正に得るなど、並大抵のことではできないのだ。
【シグマーの名において】 ルルブ P207

PC全員が、エンパイアのとある騎士団に入会することを熱望している。

キャンペーンは、従者や馬丁から身を起こした彼らが内陣騎士の一員となり、エンパイアをあまたの敵から守り抜く任務を負うまでを描く。
従者の段階で早くも彼らは、騎士だったり貴族の生まれだったりするだけでは、真に高貴な者になれなのだと身をもって知る。

それから時を経て、これから進むべき道を決断すべき地位にまで、昇った時点で、彼らの純真無垢な認識は打ち砕かれる。
ほとんどの敵はエンパイアの外から攻めてくると思っていたが、そうではなかった。
騎士団のなかにさえ、彼らに害をなそうとする輩は潜んでいたのだ。
【暗がりと不正取引】 ルルブ P207

PCは全員が潜入密偵であり、エンパイアに害をなそうとする特定のグループについての情報を引き出して、依頼主がどんな集団であれ、伝える任務を負っている。

犯罪組織のために働くグループは夜型の生活をしている点では同じであっても、その内実は、魔狩人の組織のために働く者とは全く異なっているだろう。

PCたちは任務を進めるなかで、間違いなく、望むよりも多くのことを知りすぎてしまう。
知識のなかにはどんな病気よりも命取りなものがあり、密偵にはいくらでも代わりがいるのだ。
【知りすぎたドワーフ】 シグマーの後継者 P48

シュトライッセンでPCたちが街路を歩いていると、ドワーフが彼らに向かって走ってくる。
そして最も頭の良さそうなキャラクターに取りすがって言う「急げ!時間がない!犬が赤い月に向かって吠え、アヴァーランドの熊には尻尾がないのだ!さっさとこれをもって行け!」。
男はキャラクターの手に文書を押しやると、警備兵がやってくる前に逃げ出してしまう。

警備兵はPCたちを尋問するが、彼らが文書を見せそれを渡したりしない限り、警備兵はそのまま去り、おかしなドワーフを追いかける。

しかし、どうして犬が赤い月に吠えるのか、そして熊に尻尾がないことを誰が気に留めるのか・・・いや、彼らに尻尾がないからといって、どうするというのか?
そしてあの少しおかしなドワーフは誰なのか?

彼らが彼を見つけなくても、調査していくうちに両陣営を操ろうとする混沌教団の深い脅威が明らかになるだろう。
【ローニングブリュックが破産か!】 シグマーの後継者 P49

西アヴァーランドの比較的貧しい貴族、フォン・タッシュヴィンデル男爵は深刻な困難を抱えている。

彼は債権者に多額の借金があり、それを工面する唯一の方法はローニングブリュックの放飼場にある市場へ行くことである。
そこでは、二百頭の長角牛を最初に届けた者は裕福なウィッセンランドの貴族の代理人から二倍の褒章を約束されているのだ。

問題は誰かがフォン・タッシュヴィンデル男爵の破滅を目論む用意をしていることである。
彼の雇った者たちは見知らぬ暴漢たちに仲間が二人やられると任務を捨てて去った。
そして何者かが夜中に牛をごっそり盗んでいったという。
ライバルに出し抜かれて先に市場にたどり着かれることを防ぐために、フォン・タッシュヴィンデル男爵は緊急に新たな助っ人たちを必要としている。
彼自身は旅をするには歳を取りすぎており、彼の元に残った家臣たちは役に立たないであろう。
しかし、PCたちにはできるのだ・・・。

彼は自分の牛を市場に連れて行ってもらうためにキャラクターたちを雇う。
そりに加えて美しい姫もヴェレナ神殿に送ってもらう。
彼女はそこで入信者として修行を始めるのである。

道中、PCたちはうろうろ歩く牛や世界を始めて見ている恋に夢中な少女、仮面の男たちによる夜間の牛泥棒、フォン・タッシュヴィンデルを殺してでもその成功を阻止せんとするほどに自暴自棄になった者たちによる最後の襲撃に対処しなければならないだろう。

しかし、その襲撃の背後には誰がいるのか?
そして男爵の姪はこのこと全てにどんな関わりを持っているのか?
『コンパニオン』を観ていて思ったのですが
裁判か交易をメインで遊ぶのは面白そうですね。
前者は某シナリオで裁判シーンがあるのですが、
後者はなかなか難しい。

ただ、有益な参考資料として、『ハプスブルク帝国の
情報メディア革命−近代の郵便事情』(集英社新書)という
すっごい本を見つけました。
この辺りを読みながらシナリオを考え中です。
交易でわらしべ長者シナリオorキャンペーンなど面白そうですね。

裁判も決闘とかにすると盛り上がるのでしょうね。
ホントはごちゃごちゃ込み入った法廷劇を描写したいとこですが、"吟遊詩人マスター"と言われるのが怖くて私はタッチできません。(笑)
【凶星迫る】シグマーの後継者 P53

シュタインがルト近くのタールの牙は事実占星学的な天文台であるのだが、それだけではない。
地表の下には古代の墓地が眠っているのだ。
シグマーの時代よりもはるか昔、混沌を崇める邪悪な部族がこの地に住んでいた時代の物である。
中でも特別残忍な族長が、自らの部族の呪い師により倒され、生き埋めにされた。
列石の天文台は魔術的な監獄を形成すると共に、彼を解放する儀式が執行可能となるまでの時を刻んでいる。

列石の研究のためにナルンから来た学者が宿屋に滞在していた間に、2人の子供が果敢にも宿の彼の部屋に忍び込んだ。
2人は書類をくすね、そこに奇妙な儀式が記載されているのを見て取ると、タールの牙に行って"魔法ごっこ"をする事に決めた。
学者はぞっとさせられた。儀式はおそらく遺跡の地下に埋葬されている誰か、あるいは何かを解放してしまうだろう。
そしてもし彼の推測が正しければ、今夜こそ儀式に最適な時なのだ。

彼はPCたちに自分と一緒に来て「引き起こされる恐ろしい出来事を止めてくれ!」と頼み込んでくる。
もし、彼らが子供たちを止めなければ、古代の強力なケイオ・スウォリアーが監獄から開放されるだろう。

その後は、シュタインガルトに警告を伝え、ケイオス・ウォリアーがこの地を壊滅させるための力を取り戻す前に軍勢を集めることが使命となる。
【さらわれた!】シグマーの後継者 P53

ゲッシュブルクで未亡人の息子が誘拐されている。
彼に剣闘試合をして周る仕事をもちかけて断られた、冷酷な男たちの手によって。

今では彼女は男達が息子を無理矢理戦わせるために連れて行ったのだと堅く信じている。(「息子は力のある青年なんです。」)
未亡人は自らの手で男たちがナルンに向かったことをつきとめていた。

しかし、現在は彼らが出立してから数日が経過している。
彼女はPCたちに助けを求め、息子を取り戻して欲しいと依頼してくる。

主人公たちにとって、それは単純な追跡と救出の依頼に見えるのだが、そこまでは事件の導入にすぎない。
なぜ誘拐現場に争った形跡が無かったのか、そしてなぜ、魔狩人たちが嗅ぎまわっているのだろうか?
【奴らを吊るせ!】シグマーの後継者 P57

この数日、混沌の生き物の軍勢(もしくは氷の女王の軍かもしれないが)が北に集結し、都市を略奪する計画をたてているという噂がベクハーフェンを取り巻いている。

オストマルク連合議長の弟、ヘルトヴィヒ辺境伯が三日間も公衆の前に姿を見せていないのも困ったことだ。
またはオストマルク軍がクロムに敗北したという噂が流れ始めていることも救いにならない。
恐慌状態が始まり、キャラクターたちがベクハーフェンを訪れた時、暴動が発生する。
すぐにそれは街のキスレヴ人への怒りへと変わり、彼らを密偵であると非難する。
警備兵の手には負えず、英雄たちがすぐに介入しない限り、幾人もの罪無き人々がその命を失うであろう。

結局、PCたちはやはり誰がこの噂を流したか、何の目的のために流したか、そしてヘルドヴィヒ辺境伯はまさにどこにいるのかという問題を解決しなければならないだろう。
【発見されざる土地】シグマーの後継者 P57

エッセンの統治者はズィルヴァニアで何が起こっているのか知りたがっている。

エッセンの町議会は町にいるPCたちに声をかけ、彼らをヴァルテンドルフとレガークホーフの間にある土地を探索する使命に送り出す。
彼らは行動を起こす必要はないが、発見したものを何であれ報告しなければならない。
この町はその情報を用いてズィルヴァニアの異形たちに対する討伐軍を起すようヘルツィヒ侯を説得しようと思っている。

その"国"にいる間、PCたちはグロッセキルヒェ子爵ゲルハルト・フォン・カッチェウェックに出会うだろう。
彼は独自の"狩りの探索"の最中なのだ。
貴族である彼は、PCたちに同行し、自分の経験と知識、指導力をPCたちに貸してあげようと主張する。

キャラクターたちは知るべき事を学ぶ一方で、この熱心極まりない子爵が彼らの隠密行動を台無しにしてしまうのを防ぎつつ、フォン・カーシュタインの軍勢が戻ってくるまでにすべきことを全てやり終えることができるであろうか?
【前衛隊】シグマーの後継者 P62

フォン・ライコフ侯は先祖の土地を取り戻し、それが混沌――または対立する選帝侯たち――の手に渡るのを防ぐことを堅く決意している。
だが、そのためには情報が必要だ。
オストランドで何が起こっているかに関する情報である――生存者、敵勢力の配置ライバルたちの活動についてである。

この目的のために、かれはキャラクターたちを傭兵として雇い、フェルランゲン地域の状況の偵察任務に当てる。

そこは選帝侯の企画した作戦の最初の対象になりうるのだ。
もしも可能ならば、彼らはそこに前線基地を作ることになる。

PCたちが到着すると、彼らはかつて繁栄した町の中で小さな難民キャンプを発見する。
世界の終わりに備え狂信的な純粋さと肉体の苦行を説く終末思想教団がそこに確立している。
彼らの指導者たちは選帝侯の権力を回復するためのあらゆる行為に抵抗するだろう。
それには彼の使者を殺害する事も含まれているのだ。

さらに悪いことに、PCたちが到着した直後の晩に、ボゴスラフ・ターマスが攻撃を仕掛けるであろう。
【遺産相続】シグマーの後継者 P62

ミエール・ラゲッジはナルンのフォン・ハートック家の代理人である。
この家はもしも秩序が回復したならば、ヴォルフェンブルグ周辺の多くの土地を相続する立場にあるオストランド貴族家系の母方の分家である。
彼らがその主張を証明できればの話でであるが(この家の先祖はその不品行のために曽々祖父によって相続権を剥奪されたのだ)。

タラブヘイムで働いていて、誰かがオストランドに近づくのを望まない彼は、PCたちを雇って都市に向かわせ、可能ならば、ヴェレナ神殿から適切な土地所有証明書と家系図の本を取り戻させることにする。

ヴォルフェンブルグに着く為には、PCたちは道中、無法者や他の危険に立ち向かわなければならないだけでなく、老練なハウプトライテル隊長が彼らの行く先にいることに気付くことにもなるだろう。
彼は略奪を防ぐことを堅く決意しており、薄汚い冒険者たちが何らかの記録書を得るためだけに神殿を訪ねようと思っているなどとは信じないだろう。

都市それ自体の中では、PCたちは敵対する略奪者の集団や廃墟の中に潜んでいる混沌の生物に対処しなければならないだろう。

もしも彼らが成功すれば、新たに力を得た貴族の家の感謝と後援が彼らの報酬となるであろう。
【狼の日】シグマーの後継者 P66

アーケイオン軍が撃破され、さしあたりエンパイア北部での敵の動きが止まった時、エンパイア南部の領邦の選帝侯たちは皇帝の宮廷に出頭する前にヴルトバートに集った。
彼らの目的はオストランドの命運と大領邦間の均衡に関して共通の立場に立つことである。オストランドとホックランドは荒廃し、ミドンランドは醜く弱体化しているので、選帝侯たちは自分の血族の力を増す機会をうかがっている。

この協議がヴルトバードの鷲城(イーグルキャッスル)で行なわれている間、PCたちは選帝侯のひとりの暗殺計画の証拠を掴むが、誰を何時、どのようにやるのだろうか?
重要なことは、誰が何の為に行なうかである。

地元の警備兵と秘密警察はこの計画を見逃しており、一攫千金のならず者たちの戯言に耳を傾けるには忙しすぎるので、PCたちはこれを自分たちで解決しなければならない。
唯一の手がかりは、この暗殺は南部の選帝侯たちが一堂に会する公式行事で行なわれるだろうということである。
【亡霊ヶ丘】シグマーの後継者P66

ライヒェブルグとノイボナム、シュヴルツハーフェンの間にある亡霊ヶ丘の南東で、商隊の荷馬車が山賊に襲撃されたという報告がフォン・ストルプ侯に届いた。

その襲撃の異様な点は、無法者たちが亡霊で――とりわけ、その亡霊たちは70年前に祖父に絞首刑にされた者たちで、その首領は復讐を誓っているということだ。

その祖父の敵であった亡霊たちは本当に彼を悩ませるために戻ってきたのか?
何故、彼らは金貨ではなく銀貨のみを盗んだのか?
彼らは実在するのか?
フォン・カーシュタインによる何らかの策略ではないのか?

侯は、真実を探り、何であれ眠りにつかすために冒険者を雇うことにする。
【公正な裁判と絞首刑】シグマーの後継者 P71

PCたちは天候が荒れてきたので、馬車宿〈タールの木陰〉亭に宿泊することになる。
外では雨が降り、雷光が空を引き裂いている。

囁き声が交わされるだけの大部屋の静けさを破って、街道巡視隊が囚人をつれてあらわれ、隊長は殺人に対する即決裁判を行なうと宣言する。
その囚人はある地位の低い貴族の喉を裂き、遺体から窃盗を働いたと告発されている。
プレイヤーたちは裁判が終わったら、この罪に対して即座に処刑が行なわれることを知るだろうが、街道巡視員隊長がその男が有罪であると考えていることは明らかである。
PCたちの何人かが陪審員に選ばれるが、法律関係の技能を持つ者たちは弁護人に任命される。

準備までに一時間与えられたPCたちはその男が無罪で、そして真犯人が街道巡視員の一人かも知れないという情報を知ってしまう!
PCたちはどうすれば法廷が無罪の男を裁かせないようにできるだろうか?
自分の部下の一人が殺人犯であることをどうすれば隊長に納得させることができるだろうか?
【ミュータント狩り】シグマーの後継者 P72

プリーシュトリックハイムの修道院は新種のミュータントの話を聞く。
その混沌変異は彼らに不毛ヶ丘で起こったことやその呪いの解き方関する手がかりを与えてくれるかもしれない。

修道院長はPCたちを雇って不毛ヶ丘に送り、このとても奇妙なクリーチャーを探させることにする――そして生け捕りにさせるのだ。
もしも死亡させれば役に立たないので、PCたちは生きたミュータントに対してしか報酬を得られないだろう。

問題はそのクリーチャーがとても頭がよく、博識で、魅力的であり、丘陵のミュータントたちの一団の長となっていることである。
彼は涎を垂らした人肉食いの悪魔といった一般的なミュータントのイメージからはかなり違っているように見える。

PCたちはこの者を・・・修道士たちに調べさせるために(その過程で彼は命を落としうるだろう)、紳士的に連れ帰りたいと本当に思うのであろうか?
【どこから来られました?】シグマーの後継者 P76

シュラーフヒューゲルの村人たちは5年前に忽然と消えた。

調査の成果はなく、この村は怪奇現象として見限られた。
"公式"の解釈は、税を逃れるために人々が森に逃げ込んだというものだが、誰も本気でそれを信じていない。
この件が話題に上がるとき、多くの者が「忌まわしい」と声をあげ、「足を踏み入れるべきでない」太古の環状列石との関係について所見を述べる。

そんなところに、デムスト川を利用する行商人たちからシューラフヒューゲルの村人たちが帰還したとの報せがとどく。
さらに奇妙なことに、村人たちは村から出てなどいないように振舞っているとのことだ。

フォン・ハーゲンフェルズ男爵は危惧している。
それが真実であるならば奇妙極まりなく、脅威が継続しているかもしれないことも意味する。

そのため、男爵は事件の解明を求めた。
PCたちは諜報員としてシュラーフヒューゲルの謎を調査するために雇われる。
村に到着した時、全て言われていた通りであることが分かる。
幸福な村人たちはかつて村を離れていた時の記憶がないのだ。

しかし、二つのことが判明する。
村の司祭は帰還しておらず、環状列石がある丘へ続く扉は以前にはなかったものだ。
そして、なにゆえエルフたちが森から監視しているのか?
【密偵だ!】シグマーの後継者 P76

〈ヤブイチゴ〉亭に来た狩人の一団は、いくつかの点で異常である。
第一に、ほとんど狩りに出かけていないように思える。
それどころか、何日間も人待ち顔で宿にこもっているばかりなのだ。

やがて、ひとりの旅人がやどに来てかれらのひとりないし複数人と話をする。
その後で、彼らは"旅にでた"のである。
しかし、ハーグリムソンがすでに聞き及んでいたことによれば、彼らは狩りに出かけるとき最高の狩場の丘へ南下するのではなく、北と西へ向かうのだという。
しかしながら、彼らは宿泊費と食事代をたっぷり払っているので、ドワーフが過剰に疑う理由はない。

しかし、今事情が変わった。
もうひとり旅人がやってきて、"狩人"たちがオストランドへと旅立ったのだと口にしたのだ。
オストランドは、混沌に蹂躙されて荒廃している。
今やオーガスタスは、敵の密偵かそれよりたちの悪い者たちが彼の宿屋にいるのではないかと心配し、何をすべきか知恵が涌かなくなっている。

ある日、このドワーフはPCたちの一員にこの悩みを打ち明ける。
愛国心に訴え(必要ならただで泊めることを提案し)、これらの男たちが何を手がけているかを突きとめてもらいたいと冒険者たちに頼む。

PCたちが同意したら、彼らはいささか奇妙なことを発見する。
第一に北への経路をとると、ノルテン付近でノードランド選帝侯が何か秘密の計画でもあるのか道を封鎖している。
また、狩人たちにしても、出会った猟の獲物にほとんど関心がなく、たんに体裁を取り繕うためだけに狩りをしているように思える。
さらに、道すがらにひとりの女エルフと何度も出会う。
女エルフのの狙いは?
そして狩人たちはアーケイオンの密偵なのか?
あるいは他の選帝侯の工作員や、誰の手先でもない犯罪者なのだろうか?
【死者の村】シグマーの後継者 P80

ルーデンホーフ侯は心配している。

ミドンヘイムからアーケイオン敗北の報が伝わったが、彼が倒されたのか、それとも別の攻撃のために再結集しているのかは誰にも判らない。

とかくするうちに、かなりの力を持つ暗黒の妖術師がエスクの地にやって来たという警告が中央山系から伝わってきた。
自分が直面している他の全ての問題があるため、ルーデンホーフ侯はそこで何が起こっているのかに関する正確な情報を必要としている。
選帝侯はPCたちを雇ってエスクを調査させることにする。

道中、彼らは無法者とアーケイオン軍団の残党に遭遇する(もしくは回避する)。
エスクの町は放棄されたように見えるが、城や鉱山には活動している様子がある。
調査によって、実はそこに死霊術師がいることが判明する。
彼は、殺された町民たちをアンデットの奴隷として復活させ、鉱山で働かせていたのだ。
しかしその死霊術師はそこで何をやっているのだろうか?
そして夜に鉱山から太鼓の音が響いてくるのはなぜだろうか?
【街道巡視員】シグマーの継承者 せ80

ホックランドは秩序を回復するために勇敢な男女を必要としており、選帝侯の軍は人員が不足している。
張り紙には街道巡視員入隊用の広告が出されている。

それに応ずると、PCたちは雇用されグリューデン近くに配置される。
彼らの主な職務は巡礼者たちが行き来できるように街道を安全に保つことである。
ちょっとした脅威に対処しながら、彼らは無法者頭のマルクス・エルデブラントが、町の有名な聖堂の金の使い道を考えて、難民に施す食料を購うためにつかうのが一番だと決めたことを知る。

アウエルバッハ男爵と彼の家臣たちはヘルギヒを離れているため、あらゆる手段で町を守るのがPCたちの責務である。
はたしてPCたちは街路で戦うことになるのだろうか、それともエルデブラントを満足させる取引を行なうことができるのだろうか?
【生者か死者、できれば死者を】シグマーの継承者 P86

戦争の混乱がミドンランドの多くの地域を無法地帯に変え、その地方権力者たちは命を落とすか逃げ出してしまった。

最近になって、山賊の一団がカメンドゥンとプリッツシュトックの町を襲撃し家畜や商品を強奪し、シャーデンズンプフに逃げ込む前に町の女性たちの一部を人質として連れて行った。
グラーフ(伯)配下の役人達には比較的ささいな問題に割く時間はあまりなく、そこでPCたちが司法長官から代理に任命されて無法者たちを追跡し、捕虜を救出し、犯罪者どもに即座に正義を下すことになる。

シャーデンズンプフへの旅は非常に困難であるが、山賊の野営地を見つけるのはそれほどでもない。
問題は山賊が全員死んでいることであり、女性捕虜たちがどこにも見当たらないことだ!
彼女たちにはたして何が起こったのか?
そしてそれは遠くの廃墟の塔に何か関係があるのだろうか?

近くの廃墟に向かったキャラクターたちは、その古の脅威が眠りから醒めようとするところを見つけるだろう――その脅威は己の仲間を蘇生させるために女性たちの命を必要としているのだ。
【湿原にて失敬】シグマーの継承者 P86

アウグストゥス・モーメンハイムは二千年紀初期の歴史――その多くは当時の混乱によって不明である――を専門にするアルトドルフ大学の学者である。
彼は特にマンドレット帝がミドンムーア(湿原)に防備の強い狩猟小屋を構えていたという文書から推論し、この偉大なる人物についてもっと多くの事を――特に何らかの記録による手がかりが残っているかどうかを――知るためにその場所を突き止めたいと思っている。
こうして、彼は自分の短剣のための護衛としてPCたちを雇うことになる。

不幸なことにモーメンハイム氏の情報は間違っている。
湿原には失われし狩猟小屋は存在するが、それは"無能帝"ボリスのものなのである。
彼は最悪な逸脱行為のいくつかをおこなったのである。
しかし、皮肉なことに、その廃屋はマンドレットの大敵、スケイブンの拠点として使われている。
彼らはカルロブルグでの会合が危険になりすぎたため、"黄色い牙"教団員たちとここで会合を行なっていたのである。
まさにこの時、PCたちのすぐ後ろにスケイブンたちがやってくるのだ。
【とっておきのお笑い】シグマーの継承者 P90

プフールゲルプフェッファー領主でありフランツ沼地の守護者であるエーリッヒ・フォン・ハルシュテット侯は、鼠も同然!――の下品極まりないハーフリングたちに、ザオアーアップフェルの汚らしくて生臭い林檎のお祭りで、真似をしてからかわれるのに心底うんざりしていた。

エンパイアで最も雅な伊達男のひとりである彼は、優美な装いを身にまとわねばならない・・・それをからかわれるなどは耐えられぬ。
何ゆえ、彼に似せた"衣装"を発情期の汚らしい小さな獣たちが着るのを耳にしなければならないのか。

長年にわたり彼は中止するように要求してきたが、長年にわたり町の集会は単なる伝統で、大変面白いものであると言って彼を無視してきた。

「ならば、今年。大いに楽しむのは我輩の番になるであろう!」と侯は考えた。
侯は今年の林檎祭りを滅茶苦茶にすることを計画した。
彼はゴロツキを雇って、売店を壊し、パイとケーキで一杯の机をひっくり返し、ビールをぶちまけ、自分に仮装したハーフリングを痛めつけるために送り込むだろう。
そして、もし町の建物に火が燃え移ればとても素敵である・・・。

PCたちは、侯の復讐を実行する為に雇われるゴロツキにもなることができ、この場合は地元の野辺巡視員の一団を含む怒れるハーフリングたちの相手をしなくてはならないだろう。
捕まった場合はの刑罰は死刑にはならないだろうが、河に沈められること、タールを塗られ羽毛まみれにされること、国境の柵にまで連れて行かれることが含まれる。

もし、PCたちが所用でザオアーアップフェルにいれば、野辺巡視員の手が届かないようなところで暴徒から町を守ることを援助することもできる。
成功すれば、ザオアーアップフェルの住人たちと友人になれ、敬意を得ることができるだろう。
そして、フォン・ハルシュテット侯には、一生涯目の敵にされるだろう。
【埋葬】シグマーの継承者 P91

森の旧街道では、通常のものより多くの人々が行方不明になっており、その話が広まったので人の行き来が減少している。
先週、旅の途中の商隊全員が、森で野営しているときに現れた"亡霊"と主張するものによって脅かされて追い払われた。
生命の危機のために、彼らは全ての商品を置き去りにして逃げてしまった。

ヒスメ・スタウトハート長老は、この街道による貿易が共に途絶えてしまう前に、これを止めなければならないと決心した。
彼女は、直近の事件を調査し、「大騒動を起さずに」解決させるために、PCたちを雇う。

この街道の行方不明の多発の影には、手っ取り早くお金を稼ぐために裕福な旅行者を驚かせることを決心したハーフリングの犯罪集団がいる。
最初に彼らはおぜん立てをするために別の旅人たちに最近の街道での失踪事件について噂を広めた――この噂話はすべてまやかしである。
それから"亡霊"に化け、すでに神経質になっている犠牲者を逃亡させるために、ランタンと不気味な音をたてるために角笛を使った。
そして、"亡霊"は彼らの持ち物を奪い、家に帰る途中でそれを分配した。

PCたちは、どんな問題が起こるかを期待して、街道の脇の森で野営をしなくてはならない商隊のふりをしようとするだろう。
ハーフリングたちは実際の抵抗があることを予測していないだろうし、すぐに逃げようとするだろう。
しかし、彼らを追跡することは森の奥へ、太古の環状列石へ導くことになるだろう。
太古教の恐ろしげな霊魂との遭遇の後、PCたちは侵入者を嫌う血まみれの石の間で崇められていた太古の部族の知識を押し付けられることになるだろう。
【鉱山のトラブル】シグマーの継承者 P98

ユーベルスライク均衡のミッシンゲンに、近くのヒューゲルダル鉱山で起こったトラブルの報が届く。
鉱夫たちが地価の闇深くに潜む何かに恐れをなして逃げ出したのだという。
彼らの同胞たちの幾人かはそれに殺されたのである。
ユングフリュート伯の領地代官はパーティを雇ってトラブルを調査させ、「何らかの原因を取り除かさせる」ことにする。

その問題は実に厄介なものである。
何らかの小さなクリーチャーが鉱山の奥深くに入り込んでおり、鉱夫たちが鉱山の精霊に供物として投げ込んだパスティー(パイの一種)の皮を漁っているのである。
鉱夫たちには知られていないが、彼らの手についた少量のワープストーンの塵がこれらの供物にこすり付けられていたのだ。
時が経つと、そのクリーチャーは大量の汚染されたパスティーを食べてしまっており、その過程で穢れ、魔獣化してしまっていたのだ・・・。

この冒険は古典的な"害虫退治"であり、鉱山の狭苦しく曲がりくねった坑道をPCたちに探索させ、殺戮者を追跡し退治させるものである。
魔獣はパーティと追いかけっこをして、彼らを降参の危険な場所や自分が一度に一人づつ殺せる場所へと誘うのである。
【マルフィック島】シグマーの継承者 P98

ライク河畔近くの霧に包まれた島、"マルフィツク島"は嫌われ者のシュレケンリッヒ家の故郷である。
彼らは穢らわしい死霊術師を幾人も輩出したため、だいぶ昔に火刑に処され、その屋敷は魔狩人によって燃やされた。
彼らは灰燼と化したがその伝説は生き続けている。
地元住民たちは廃墟に奇妙な明かりが灯るのを見たと話しているが、その島を探しに言った宝探し人たちは二度と戻ってくることはない。

伝説によれば、異端のシュレケンリッヒ家の家長は永久に満たされる金庫を求めて己の所有物、土地、称号、宝物、その魂すらも売り渡したという。
魔狩人たちには決して見つかることのなかったこの伝説の"マルフィックの金庫"は多くの者たちを黒焦げになった黒い石造りの"シュレケンリッヒの大邸宅"へと惹きつけた。
地下深くに隠された巨大な鉛製の箱には"禍つ神々"によって鋳造された一枚の金貨だけが入っていると言う者たちもいる。
このコインに刻まれたいやらしい肖像は秘密を囁くと言われている――ライクランド中の黄金全てよりも価値のある秘密を・・・。
【窮地の角】シグマーの継承者 P100

モールスリーブが半月に近づく晩遅く、PCたちがカルロブルグの波止場の酒場にいると、一人の漁師がよろめきながら彼らのもとにやって来て、助けを求める。
「わしの孫・・・やつらが孫をさらっていきおった!」
シャリアの情けに免じて、角が伸びる前に孫を探し出しておくれ!」
そう言うと、彼はキャラクターの足元へ息絶えて崩れ落ちる。

遺体を調べるとある種の曲刀でつけられたひどい傷痕が見つかる。
彼の手には、動物の黄ばんだ牙がついている千切れた紐がつかまれている。
地元の警備兵は何の関心も見せない。
その死者は、賭博で負けが込んでいた、つまらない密輸商人にして酔っ払いだったのだ。
彼らは彼が盗みのせいか賭博の負けのせいで殺されたのだと信じている。
地元住民に尋ねても、それ以上はのことはほとんど判らない。
彼が孫のハインツを大事にし、溺愛していたということを除けば。
牙を調べ、そして角が伸びるということを調べてみると、重要なことの一部が判明するだろう。
彼の漁船を調べると、さらなる手がかりが判明するのだが。

真実は、漁師ギルドの高位のメンバーにして邪教団のメンバーでもあるオットー・ボグドルフが生贄を用意する役に選ばれたということである。
教団の法の下で、もしも彼が適当な犠牲者を見つけることができなければ、彼自信が生贄にされてしまうのだ。
月が明晩、頂点に達する前に必死に誰かを見つけなければならない彼は、ハインツ少年をボートから拉致しようとしたが、少年が揉みあっている音を聞きつけた祖父が目を覚ました。
オットーは祖父に重傷を負わせ、彼を死ぬままに任せたが、彼は男の孫に対する愛を想定できず、また聖印を失くしたことに気付かなかった。
彼は少年をボートに隠しており、もしもPCたちが接近してくれば、躊躇いもなく彼を盾にするだろう。

儀式は明晩、廃棄された宿屋の跡地で行なわれることになっている。
スケイブンたちもそれに参加するだろう。
【シャルムベックは燃えている】シグマーの継承者 P101

ある日、キャラクターたち(何人かは学術的な背景をもっているべきだ)は旧友のヒエロニムス・カルデハウス(ナルン大学で古代の宗教慣習を専攻とする学者)から一連の手紙を受け取る。

彼は数ヶ月前、ウィッセンランドのはるか南にあるシャルムベック近くにある立石柱と地元住民の主教慣習を研究しに赴いた。
彼はこの集団がアルベルト帝の時代以来、目撃されていない儀式の生き残りを表しているのではないかと推論し、それをじかに調べようと思い立ったのだ。
それぞれ数週間は間隔を空けて送られてきた三通の手紙は、伝書の側の無能っぷりせいでまとめて到着した。

一番目の手紙は、世間話や村人とその領主たるフォン・プライス男爵が彼にあまり口を開かないことについて語っている。
ただし、彼は明らかに大昔のものである地元の立石柱に感銘を受けている。

彼の二番目の手紙には興奮した様子が読み取れる。
彼は明らかに地元住民の信頼を得て、男爵は彼をその晩に行なわれる地元の宗教的祝祭の見物客として参加するよう彼を招待したのである。
ヒエロニムスは自分が、大発見の間近にいると感じている。

三番目の手紙はあわただしく書かれており、彼らの友は明らかに過度の緊張にさらされている。
彼は、エンパイアの宗教史について人々が知っていると信じているものの基盤を揺るがしかねない恐るべき真実を発見してしまったと記している。

しかし、彼の発見は自分を大きな危険に置くことになってしまったのだ。
彼は自分が捕らえられた場合に備えてメッセージを別々に送り出している。
彼はソル川のはるか下流の町、ゲッシュブルクで自分に会ってくれるよう友人たちに頼んでいる。

真実は、カルデハウスはその夜に脱出しなかったのだが、襲撃者たちはメッセージを阻止するには間に合わなかったというものである。
もしもPCたちがゲッシュブルクに行っても、彼らは彼の痕跡を見つけられない。
"黒衣"たちは彼をシャルムベックで捕らえ、儀式の狩りが終わるやいなや彼を生贄に捧げたのである。
シャルムベックへと至る跡をたどった冒険者たちは、必死に秘密を守ろうとする村を見つけるだろう。
その地域の"黒衣"の長でもあるフォン・プライス男爵に率いられた住民達は、PCたちの友人が数週間前に"おそらくボーダープリンスに"旅立ったと断言するだろう。

もしもキャラクターたちが調査に固執するなら、"黒衣"たちは再びアハルトの渇きを癒さざるを得なくなるだろう。

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