ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

David Bowie/デヴィッド・ボウイコミュのラザルス総合スレ(ネタバレ注意)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
街の道路で新型プリウスのテールランプを見るだび、ボウイの稲妻メイクを連想してしまうのは僕だけでしょうか(笑)

さて、ここにきてリリースラッシュの続くボウイですが、中でも注目は、本日発売となった「ラザルス」でしょう。同名ミュージカルの出演者らによる、ボウイナンバーの数々、そして、ボウイ自身による最後のレコーディング曲を3曲収録。
今月末からは、ロンドンでミュージカルの長期公演が予定されていますね。

https://lazarusmusical.com/

そんなわけで、この「ラザルス」に関する、ミュージカルやCDなどを総合したスレッドを立ち上げたいと思います。まずはアルバムの話題が中心となるでしょうが、NYで実演をご覧になった方、これからロンドン公演を見に行かれる方のレポートなどあったら、とっても嬉しいですね(閲覧にはネタバレ注意ということで)。また、今後は日本での公演実現も、心より希望しています。

 

コメント(6)

本日発売のCDの曲目は、以下の通り。

Disc:1
1. Hello Mary Lou (Goodbye Heart) 2. Lazarus 3. It’s No Game 4. This Is Not America 5. The Man Who Sold the World 6. No Plan 7. Love Is Lost 8. Changes 9. Where Are We Now? 10. Absolute Beginners 11. Dirty Boys 12. Killing a Little Time 13. Life On Mars? 14. All the Young Dudes 15. Sound and Vision 16. Always Crashing in the Same Car 17. Valentine’s Day 18. When I Met You 19. Heroes

Disc:2
1. Lazarus 2. No Plan 3. Killing a Little Time 4. When I Met You


 
ミュージカルのキャスト達が、ボウイの他界直後にレコーディングしたというディスク1ももちろん興味大なのですが、まずはボウイ自身による最後の3曲に注目してしまいます。

まずは曲順に、No Plan。

何度かディスク2をかけてみて、非常に印象的だったことがある。
ボウイは、★のアルバムにおいて、ジャズを素材としながらも、人生の最後において新たなクリエイティヴィティの源泉に接触、それまでになかったヴィジョンを獲得しつつあった。

一方で、ラザルスへの新曲提供にあたっては、ストーリーがあの「地球に落ちてきた男」と関連すること、また、過去の名曲群も多数採用されることから、それらとのマッチングを取ることも考えたであろう。このため、今作では、★で獲得した先鋭的ヴィジョンに立った上で、過去を総決算的に振り返ったという感触を強く受ける。★でのジャス的要素と、ザ・ネクスト・デイ以前の、ロック的エッセンスがうまく調和されているサウンド、と感じた。

たとえばこのNo Plan。★のアルバムに通底するような、どこか不安をかきたてるようなイントロだが、ボウイの歌・メロディは非常に美しいものだ。決して派手ではないが、じっくりと聴かせるサウンドは、あのWhere Are We Now?をも連想させる。不安と安息という、対極的な要素をうまく包み込んだ1曲。

歌詞については、ボウイの最後の心境とも取れるし、劇中のストーリーと何かしらリンクしているのかも知れないが。今はあまり解釈とか考えず、全てをまるごと受け止めるのが良いように思う。

(つづく)


続いては、Killing a little time。

★のアルバムでいえば、"Tis A Pity She Was A Whoreや、Sue(Or In A Season Of Crime)の系統に近いアグレッシヴなナンバー。ボウイの肉体的な衰えはどうあれ、創作上のスピリットはとめどなく燃え上がっていたままであったことを、改めて実感した。

日本盤ライナーノートでも指摘されている通り、90年代に傾倒していたオルタナ系の作風に通じるものがある。例えば、アウトサイドの"The Hearts Filthy Lesoon"や"No Contorol"、あるいはアースリングの"I'm Afraid of Americans"あたり。★でのインダストリアル的な要素と、90年代サウンドの世紀末的なダークネス的要素がうまく交錯している。

まだ昨日購入したばかりではあるが、この曲を何度もヘビロテでかけているうちに、もう昔からおなじみのナンバーであるかのごとく、曲に身体が馴染んじゃったよ(笑)。

ボウイの晩年、イーノとのメールのやりとりで、長らく封印されていたアウトサイドの続編をやりたいね、という話が出ていたらしい。イーノを呼び戻し、★に参加のメンバーでこのコンセプトのアルバムをやったら、さぞやエキサイティングなものになっただろうと思う。本当に残念でならない。
 
(つづく)
 
   
ディスク2のラストを飾るのは(そしてボウイ史上のラストナンバーとなるのか?)、When I Met You。

暗闇の中に光が差し込むような、高揚感に溢れたサウンドは、Heroes、Strangers When We Meet、I Can't Give Everything Awayなどを想起させる。だが、高揚感の中にも、一抹の諦観を感じさせるところがある。ボウイ自身の心境も反映されているだろう。またこれは、この曲が劇中では、ラストのヒーローズの前に演奏されること、そしてそのヒーローズが、あっと驚くアレンジとなっていることとも関連するかも知れない。

最初はもう少し派手なアレンジでもいいのに、と思わなくもなかったし、全体的なアレンジはやや抑制的だ。そしてそれは、おそらく意図的なものだろう。むしろこのためにサウンドの核がはっきりとし、なおかつ聴いていて心を揺すぶられる。

以上、ボウイ自身による3曲は、たとえラザルスの舞台上演を見ていなくても、曲単体で充分な鑑賞価値があり、それぞれの曲が紛れもなく、ボウイ史上の名曲として残っていくであろうことを確信する。


つづく、かも。
現時点でのディスク1の評価はなかなかむつかしい。実際の舞台演劇を見てみないと、判断できない要素が大きいからだ。

このラザルスの音楽面のアレンジに当たっては、ボウイ自身の意向で、「ダーティで、ギトギトとした」アレンジにしたいと指示があったらしい(出典;http://ro69.jp/blog/nakamura/150111 )。何度か聴いてみると、比較的原曲に近いバージョンもあるし、大幅に崩しているものもある。あえてコミカルなイメージを強調しているシーンも結構ある。それら全てが意図的なものであろうが、ボウイ自身が原曲のイメージを保つことに、さほどこだわっていなかった、という印象が強い。

主役ニュートンを演じるマイケル・C・ホールの声質には、いまのところ個人的に正直、少々違和感がなくはない。だが日本盤ライナーによると、彼の演技は、ニュートン役としては違和感があるという多くの前評判を、本上演ではみごとに覆し、絶賛を浴びたそうだ。なので、いずれ実際の舞台を見て、あらためてCDを聴きなおしてみたい。「少女」役のソフィア・アン・カルーソの声は、とても印象的だ。いずれシンガーとしても活躍する姿を見てみたい。それも、ボウイ・トリビュートもいいが、オリジナル曲中心で。きっと成功すると思う。

ここでは実際の曲の、詳細な描写や感想はあえて控えておく。ただ言えるのは、個人的には「原曲の崩し度」が大きいものほど、聴いていて楽しめたってことかな。なかでも「ニュートンのアシスタント役」、クリスティン・ミリオティの歌う「チェンジス」はとても良かった。それから、ラストのヒーローズ。ボウイ他界の報を聞いてすぐに、このレコーディングをしなければいけなかったキャスト達の心中を想像すると、なんとも言えない気持ちになる。胸に染み入る音だ。


もしボウイがまだ生き続けていたら、この「ラザルス」の日本上演に乗り気になってくれていたと思う。近い将来、来日公演が行われるその時を、いまは楽しみに待ちたいと思う。
     
        
    

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

David Bowie/デヴィッド・ボウイ 更新情報

David Bowie/デヴィッド・ボウイのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。