さて、H.F.O.再考のパート4、完結編である。このアルバムでもう一枚、「ホテル・カリフォルニア」の次作であり通算5作目にあたる"The Long Run"からは、"I Can't Tell You Why"と"In the City"の2曲が演奏され、収録されている。つまり最初の録音はアナログで行われていた後期イーグルスの二枚のアルバム分の7曲がこのライヴ・レコーディングでしかもデジタルで行われているので、こちらの方が永久保存盤となることだろう。特にグループ最重要曲、"Hotel California"はライナーの執筆者、天辰保文氏の言葉を借りれば、スパニッシュ・ギターのイントロで哀愁味を感じさせるニュー・アレンジによってひたすら美しく演奏されており、同時にサウンドのクリアさも格段にアップしており、むしろこの再録盤の方が歴史に残るのではないかと僕は思う。「ホテル・カリフォルニア」の方も勿論デジタル・リマスタリングが繰り返されているが、何しろ原盤がアナログのため音質の飛躍的向上は難しいのである。とりわけジョー・ウオルシュがリードの"Pretty Maids All in A Row"に至っては、背筋が凍る程の素晴らしいパフォーマンスで、ドンの"Wasted Time"より上出来だと僕は思う。これ以上書いてもキリがないのでこの辺りで完結とさせて戴こう。