バスツアー長野８号車限定☆コミュの１．君に巡り会えたそれってキセキ！

俺の名は人呼んでガタ
さすらいの千葉県民だ
ヲタ暦は長いが皆からイパソ扱いされるももヲタだ

今日は待ちに待ったバスツアー
周りには濃いヲタで溢れている
自分もこの号車で精一杯頑張らないと

出発とほぼ同時に既に緊張からか汗が滴り落ちる
武者震いか？
いや、そんなはずはない。ヲタ暦長いんだもの
隣にはたか。後ろはぴくしーくん
いつもと変わらぬ風景だ。何も心配いらない
じゃあ何故汗が？熱いのか

俺はこの時、この汗の原因に気付かずにいた

少しして、バスガイドが挨拶を始める
｢皆様おはようございます(以下略)｣

突然鼓動が高鳴る
その鼓動の大きさはたかとぴくしーくんにまで伝わりかねないくらい響き渡る
いわば小規模の地震のようなものに例えた方が分かりやすいだろう

何だこの気持ちは
これが恋なのか

そんなハズはない
俺は学生時代からクラス１の硬派で
バレンタインに貰ったチョコだって全てアンダースローで投げ帰していたんだ
そんな俺が恋なんて…

確かめよう
これが恋なのか
もし恋ならこの２日間で決着をつけなければ
もう二度とバスガイドさんとは会えない

俺はバスツアーどころではなくなった
周りからヲタ雑談を振られても全く対応せず
ひたすら恋について葛藤した
途中みんなから
ノリが悪い
やっぱイパソだ
と罵声を浴びされようが
すでに頭の中はバスガイドさんでいっぱいだ

彼女と話してみたい
でも、こんな状態だし何より勇気がない
そもそも俺たちヲタをまともに相手してくれるのか？

俺は混乱した
そんな状態がしばらく続いてる中バスは停車した
俺はパニック状態に陥ったがすぐに立ち直った
単にサービスエリアに到着しただけだったからだ

すると何やら兄貴(び～＠けんちゃん)がバスガイドさんと話している
俺は少し殺意を覚えたが、会話の内容が気になるので生まれつきの特殊能力を使った
俺は超人的聴力限界解放と呼んでいる
半径最大５０ｍ以内の会話を全て聞き取れるという
人間を超越した能力を俺は兼ね備えている

兄貴｢この前と同じガイドさんだよね？｣
ガイドさん｢覚えててくれたんですかー？｣
ぴくしーくん｢あ、そうなの？俺全然覚えてないや｣
ガイドさん｢私は覚えてましたよ｣
兄貴｢ぴくしーくん失礼な奴やな｣
ぴくしーくん｢すいません。てか可愛いね｣

こ、この野郎！
でもぴくしーくんの女慣れ？
というかイパソ女性へのプロったがっつきっぷりを利用する他ないな
同級生だし友情を深める意味でもあるし一石二鳥じゃないか

気付けばバスツアーなど、どうでもよくなっていた
数々の野望を達成するのに必死だったからだ

続く