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真空管アンプTU-870友の会コミュの6BM8聴き比べ(第一部)アレグレットさん

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 副管理人をお願いしたアレグレット様が、過日、TU-870に使われている真空管6BM8管の聴き比べをした感想をお寄せいただきました。大変興味のあるものですので、アレグレット様にお願いして、転載の承諾を得ましたので、ここに転載致します。




【6BM8聴き比べ(スタート)】

以前から試したかった真空管6BM8(ECL82)の聴き比べを始めました。まだ途中ですが、思いのほか差があることにあらためて驚きました。

 今日はスベトラーナ(ロシア)、テラーム(ポーランド)、松下(日本)、テレフンケン(ドイツ)を同一条件下でちょっと聴いただけですが、4種のなかでは(大変残念ながら?・・笑)テレフンケン製がバランス、密度感、きめの細かさで印象的でした。
 ただ、松下製もレンジが広く聞こえるわりには緻密で、テレフンケン製とは方向性が違うものの全く遜色ない感じです。
 現在のテレフンケン製の価格を考えると、松下製の性能の高さ、音質の素晴らしさが立派です。
 この両者に続くのがテラーム製、これはエージングが進んでいる事もあってかレンジ感は程々ですがきめ細かい感触がなかなかだと思います。
 さらにスベトラーナ製はまだエージングが不足なのか、このなかではフォーカスも密度も若干劣るように感じました。

 今日はCDがケンペ/ドレスデン管のR・シュトラウス「ドン・ファン」、プリアンプがSV-722(マランツタイプ)、スピーカーがTANNOY/Stirlingに固定です。
 残りのRCAとシルバニアを聴いたらソースなどの条件を変えて再度試聴しようと思います。




【6BM8聴き比べ(その2)】


昨日に続いて6BM8の、主観的で気分任せの聴き比べです。
 シルバニア製、RCA製(ムラードからのOEMか?)を昨日と同じソースで試聴開始・・
 シルバニアは線が細めで滑らか、やや解像度に不満を感じますが、エージングが完了すれば不満は解消しそうです。

 RCA製は解像度高く立体的、低い音にも芯があり細かい音もよく表現してくれます。テレフンケン製と松下製の中間?きめ細かさはホドホドです。



 こんどはソースを変えて・・モーツアルト/ピアノ協奏曲第8番/Pf:ケンプ/指揮:ライトナー/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団にします。

 RCAは、ほぼ前と同じ感じ、押し出しも有ってピアノはクリア、解像度も高く素晴らしい。

 シルバニアは、ピアノの立ち上がりが控えめ、解像度はやや低めで柔らかさと繊細さが感じられます。エージングでもう少し艶が出て来そうな気がしますが、今はもう一息という感じでしょう。

 テレフンケンは、中高域がやや硬めですが全体のバランスはドッシリと安定しています。ピアノも落ち着いて素晴らしいです。

 松下は、芯が強く高低のバランスがシッカリしてしかも伸びが良いです。キメも細かく解像度も高く一番良い印象を持ちました。エージングは他と同様にまだほとんど進んでいませんが、それでも現状で素晴らしい音を聴かせてくれることは素晴らしいです。

 テラームは、まずひときわ余韻が奇麗に感じられて伸びやかで繊細、力強さはなく高低も伸びは程々ですが、艶があって魅力的な音かも知れません。ただ、これはいちばんエージングが進んでおりますので若干差し引いて考えないといけないでしょう。

 スベトラーナは、力強くバランスも良好、解像度やキメの細かさはもう一息欲しいところですがエージングである程度改善されそうに思います。今のところ余韻とか陰影感はやや少ないです。

 続いてスピーカーとソースを変えて試聴続行・・また次回に続きます。





【6BM8聴き比べ(その3・・ひと区切り?)】

一応この3回目でひと区切りとしましたが、いつかまた試したいと思っています。続けますと一定のバイアスが掛かって虚心坦懐に評価できなくなって来たようです。
 そこで最後に意地悪な選択を・・スピーカーをRogers/LS3/5Aに替え、ソースをビル・エヴァンス・トリオの「グリーン・ドルフィン・ストリート」に替えてバイアスのクリアを試みました。
 TU-870にとってスピーカーのLS3/5Aは荷が重いのですが、意外と頑張ってくれたと思います。(何と言ってもこのアンプ、2万円ですからネ〜)

 スピーカーとソースが変わりましたので、一部印象が変わったものもあると思いますが、今日の条件、私のコンディションで書いてみます。

*スベトラーナ
 エネルギー感、押し出しの良さを感じます。音像はやや拡散気味ですが、ベースの音階は出ています。キメの荒さはジャズのせいかそれほど気になりませんし多分エージングで改善されるでしょう。

*松下
 音像定位が抜群、引き締まった音で高低ともに良く伸び、バランスが良いので安定感があります。シンバル音は暴れがなく大人しいものの、よく音色を描き分けており、ベースの低音域も良く伸びて音階もきちんと聴けます。

*テレフンケン
 音域がピラミッドバランスでいちばん安定感があると思います。エージング不足のせいか中域から高域にかけての繊細感、描き分けがいまひとつと感じます。全体に線は太いのですが、音像の締まりは過不足ない感じで落ち着いて聴くことができます。

*RCA(ムラード?)
 中では最もハイファイ的な感じがします。全体に明瞭で華やか、解像度が高まったように感じます。音像の締まりも十分でベースの音階も明瞭、全体に冴えた表現が特徴だと思います。眠いときは目が覚めるかも?

*テラーム
 エージングが進んでいるのでアドバンテージを持っているかもしれませんが、滑らかで非力な感じが上品に聞こえます。高音域はよく伸びているのにそれを意識させませんし、低音域も押し付けがましさがありません。いつまでも聴いていたくなりました。

*シルバニア
 傾向としてはテラームに似ているかもしれませんが少し元気が良いです。音域は伸びているのですがクセを感じませんし音像もシャープです。キメの細かさがもう一息ですがそれはエージングが進めば良くなりそうで、うまくゆけばテラームを越えてくれる気がします。

 といったところですが、自分のためにしたかっただけで自分の主観ですので、皆様はあまり信用なさらないで下さい・・(笑)・・でも、面白かったです。
 この中であえてお薦めできそうなブランドですが、クラシック向きならばテラームです。今ならまだ安価で手に入りそうですし、大人しい音ですが繊細で押し付けがましさが無く疲れません


  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


以上です。アレグレットさんの聴き比べ・・・・何度も読み返しております。
私はまだ、差し替えまで行ってないのですが、次の目標は差し替えです。

 管差し替えでも音が変化する・・・・面白いですね。

アレグレット様 ありがとうございました。

コメント(11)

 管理人ひこぽん様、光栄でもあり恥ずかしくもあり・・といったところでしょうか、とにかくご採用下さり有り難うございました。
 またいつか、条件を変えてまた試してみたいと思いました。楽しく作業したのですが、試聴条件を一定にすることは大変難しいため、ここでの評価がすべてではないことを(言い訳ですが)申し添えたいと思います。
 何度かいろいろなソースを交えて、時間をおいて評価することによって少しは公平な評価に近づけると思っています。
 そのときは管理人様にもご同席願いたいものです。私の耳では怪しいことこの上ありませんので・・
 アレグレット様

このレポート、何度も読み返しています。
高い管は買えませんが、掘り出し物捜すのも楽しみになりました。

 6BM8も、ここのところ値上がりしているみたいですね(>_<)
訂正です・・

 管理人様の仰るとおり、先ほど真空管ショップのサイトを見ていたら上記のテストに使っお薦めと書きましたテラーム製の値段が、知らない間にとんでもなく高騰してお薦めとは言えなくなりましたので取り下げさせていただきます。

 真空管の価格変動はとんでもないことが起こるので、高価なものは手を出されない方がよろしいと思います。価格差ほどの違いが有るとは思えません。

 スベトラーナ製はかなり前に生産中止ですし、現在はエレクトロハーモニクス製が現役でしょうか・・こんどエレクトロハーモニクスの6BM8を手に入れてテストに加えてみたいと思います。
 アレグレットさん、こんばんは。

 そんなに高騰ですか??!!

 確か、私のTU870はエレクトロハーモニクス製の6BM8だったかと思います。

 ききくらべ続編、楽しみにしております。
・・と思ったら・・別の店では従来のままの安い価格でした。いったいどうなっているの?と言いたいですが、ショップで確認されて、安ければこのテラーム製は良い選択だと思います。
 情報が錯綜して申し訳ございませんでした。
 アレグレットさん、おはようございます。

 真空管の相場も株や通貨のように上下するのですか?
 そのうち、先物取引、投資対象の一部になったりして??

 それは困ります(>_<) ぜひとも安定供給を!(^_^)
ひこぽんさま

 危惧されておられます投資対象としての真空管?・・たとえばキット屋さんで新製品に使うという情報が流れただけで、その対象となる真空管の秋葉原での相場が一気に上がるらしいです。

それから私が高騰したと思ったショップの価格、以前は1本の価格表示でしたが知らぬ間にマッチドペアの価格表示になっていたのが原因でした。
 私の迂闊な思い違いからご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。でも、パッと見て価格4000円から8000円になっていると驚きます。これではテレフンケン製以上の価格ですから。
 ちなみにもうひとつのショップでは1本2500円・・店による価格の違いも凄いですね。

 以上、大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
真空管の安定供給…少なくとも、ロシア製と中国製はそうあって欲しいですね…6BM8はロシアでは作れるけど、中国製はまだ、あの精密な真空管は技術的に難しいと聞いたこともあります。300Bや2A3のような、3極管はかなり評価が高いんですけどね…。
日本製は再生産にはならないんでしょうね…今あるストックが尽きたら終わりだと思うと寂しいです。
もっとも、自分だけでは使い切れない真空管を思わず集めてしまったという話もありますが…あっかんべー
 実際に使ってみたところ国産6BM8は音も本当に素晴らしく、当時の技術力の凄さを感じました。
 現在6BM8を作っているのはロシアだけでしょうか?・・できれば生産し続けて欲しいですが不安です。
世故弥眞様、アレグレットさん、

 私はまだ、真空管本体単品収集には疎いのですが、ネットサイトや上京の際の秋葉原のお店など、ちょっと回ってみたい気持ちです。

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