ＳＢＩ大学院大学コミュのASUS Eee PC901-Xをビジネス仕様にする

ASUSのミニノーとEee PC901-Xは、携帯性が良く、バッテリーの持ちも良く、画面の解像度も問題なく、SSDドライブで衝撃に強いなど、セカンドPCとして持ち歩くにはベストです。

当大学院の実務家教員が、学外にて昼休みや仕事の時間外に大学のシステムにアクセスしたり、学生とメールをやりとりするために導入しました。

しかし、このEee PC901-Xですが、元々LINUXを前提として設計されているためCドライブが3.7GBと少なく、WindowsXPをビジネスで利用するには辛い環境です。

簡単に説明すると、Microsoft OfficeをC以外のDドライブへインストールしたとしても、Windows Updateを実行すると、Cドライブの残容量が300Mを軽く切ってしまい、最終的にOfficeのSP3のUpdateができなくなって無限ループに入ってしまいます。

以下が試行錯誤した結果の対策案ですが、ご自身のPCとして責任を持てる方が内容を理解した上で実施して下さい。
よく言われる「自己責任」にてお願いします。

OSがまっさらの段階で実行すると良いです。


①−−−−−−
→「ローカルディスク(C:)のプロパティ」で「ドライブを圧縮してディスク領域を空ける」をまず実行します。
初めは「完了まで4時間」とか、「使用中のファイルがある」といったアラームが出ますが、すべて「無視」を続けると、およそ40分以内で圧縮が完了しました。

②−−−−−−
→「標準のプログラムインストールフォルダー」をDドライブへ変更します。
「いじくる」というツールをインストール（もちろんDドライブへ）します。
「シェル関連」→「フォルダーのターゲット」の一番下に「アプリケーションのインストール先のデフォルト」というのがありますので「D:\Program Files」へ変更しましょう。
こうしておくと、adobe Readerのような、インストール先を指定できないアプリケーションもDドライブへインストールされ、Cドライブへの影響を最小限にできます。

③−−−−−−
→マイドキュメントを利用される方は、Dドライブへアクセス先を変更します。
Dドライブに自分の名前等好みのフォルダーを作成して、「スタート」から｢マイドキュメント」→「プロパティ」を選択するとリンク先の変更ができます。
作成したフォルダーへ変更しましょう。

④−−−−−−
→使用するアプリケーションやツールをインストールします。
Officeを含めてインストール先を変更できるアプリケーション・ツール類はすべてD:\Program Filesへインストールします。

⑤−−−−−−
→「システムの復元」用の占有領域を開放します。
コントロールパネルのシステムに「システムの復元」というタグがありますが、Cドライブを選択して最小値200Mへ変更すると空き容量が多くなります。
システムの復元は、使わない人は一生使わないので、再インストール覚悟なら無効にしても良い気がします。

⑥−−−−−−
→Windows Updateをかけます。

⑦−−−−−−
→Windows Updateがダウンロードしてインストール済みとなった不要ファイルを削除します。
「C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download」下にあるファイルは全部消しても大丈夫のようです。
消しましょう。

⑧−−−−−−
→Windows Updateのアンインストール情報を削除します。
「C:\WINDOWS」下の「$」が先頭に付いているファイルはWindows Updateで更新したプログラムのUninstall情報だそうで、一般にアンインストールしないので消しても良いそうです。
いやな人は、Dドライブにバックアップフォルダーを作成して、バックアップ後に消すことをお勧めします。


さて、ここまで作業をした結果、Cドライブの空き容量が1.2GB以上になりました。
ファイル削除後に「ゴミ箱」を空にすることを忘れずに。

潔癖を求めるのであれば、隙すきになったCドライブへデフラグをかけるときれいになります。


⑨−−−−−−
→メールの受信先の変更
メールは添付情報などが大きいと、意外とディスクを圧迫します。
Outlook等メールシステムの配信場所をDドライブへ変更しておきましょう。
詳しいやり方は、色々と出ていますのでWebで検索してみてください。
ここでは大変なので省略します。


■インストールの方法について注意
Webからインストールする場合、インストールプログラムを直接実行する方法がありますが、その場合Cドライブのどこかにプログラムをダウンロードしたままゴミとして残してしまうのではないかと思います。
安全を考えると、手動でDドライブへダウンロード後にインストーラを起動させる手順が安全です。

■Cドライブの圧縮の影響
アプリケーションはDドライブにあることもあり、体感的に遅く感じることはありません。
容量不足で悲鳴を上げることを考えると、非常に効果的な対処方法だと思います。

Eee PCの導入を検討している方は、ぜひ参考にして下さい。
現在、信じられないくらい心地よいビジネス用PCとして活躍しています。