■社会のなかのグレイヴ(Glaives in Society) ほとんどの街や村の人々がグレイヴを大きく讃(たた)えて招き入れます。ありそうなことですが、グレイヴは誇り高い戦士であると同時に暴漢にもなりえます。ただ、第九世界の危険から人類と類縁を保護するのを支持している人々には、つねに尊敬の目であつかわれます。支払われる賃金のために、自身の技術を使用するのは名折(なおれ)ではなく、グレイヴは傭兵であることをすべて許容できる職業です。おおやけに武器を持ち運ぶことは生業のために禁止されることはまれで、ほとんどのグレイヴが名誉を抱き職業の道具をたずさえます。 もっともなことですが、グレイヴは、ほかのグレイヴ、いささか武器をたずさえた兵士、警吏や類縁の職業と最大の友好関係をきずきます。ナノ(Nano)や学者たちなど、あまり肉体的でない人々とはまじわることはありません。しかし、すべてのグレイヴがそうではありません。グレイヴは肉体を礼賛こそしますが頭脳の追及を評価しないわけではないのです。グレイヴは、剣や斧を持つ寡黙な戦士といったステレオタイプになる必要はありません
■集団のなかのグレイヴ(Glaives in the Group) 一団の探索(冒険)集団のなかでグレイヴは一般的にさきがけをつとめます。なぜなら、通常、最も身体的に優れ、最も耐久力をもち、最も正面からの危険に立ち向う準備ができているからです。グレイヴは常々仲間を保護しますが、それ以外のときは自己を優先するでしょう。いずれにしろ騒動の中心に、しばしばグレイヴは身を置きます。
■グレイヴとニューネメラ(Glaives and the Numenera) ニューネメラ(Numenera)に関し、ほとんどのグレイヴは武器、防具、あるいは自身の戦闘を援助してくれる装置に興味をもちます。先史文明の国々は、いろいろと信じられないような永久的物質を生産しました。それらは鋼よりも軽く、よりよい装甲をもたらす防具にすることができます。時折、グレイヴは上記の高度な物質の防具や甲冑を探し出し、より頻繁に、それらの材料を見い出し、武器と防具の鍛冶師へ武具にするよう依頼します。問題は負傷をふせぐ物質は、加工するのがもちろん困難だということです。 変化に富む外見と同様に、ニューネメラ兵器の種類はかぎりがありません。これらの品物は、接触したものすべてに衝撃をあたえる、気絶させる、燃焼させる白兵武器を含みます。また、信じられない力の奇妙なエネルギーの弾体と爆発を撃ち出す射撃武器、爆弾、エネルギー・フィールド、有毒ガス、それ以上に異常な兵器すらあります。ただし、少数のグレイヴは、そのような複雑な品物の使用はナノの方がよく知っているとわかっています。とはいえ、移動は、攻撃と防御と同じくらい重要です。そのためグレイヴは動きを速くし、重力を緩和する品物をすばらしいものとします。 サイファー(Cypher)に関し、グレイヴは、肉体を強化したり疲労を回復させるもの――たとえば、反応速度をあげる注射や、傷を治す化学薬品、疲労した筋肉組織を修復する極小の修理機械や錠剤――を好みます。あらゆるサイファーにグレイヴは愛称を使用して、 負傷を回復し疲労を緩和するものを“手当(Treat)”、筋力、スタミナ、反応、あるいは、ほかの身体能力を強化するものを“押上(Boost)”と呼びます。