TRPGサークル  ludusコミュのデルタグリーンにおけるキャラクターの特徴１

以下の40種類がキャラクターの特徴である。

■ＣＱＣ（クローズ・クォーター・コンバット）
　拳銃とナイフを組み合せて閉所戦闘を行う。
■ＧＲＵ−ＳＶ８（デルタグリーンのエージェントのみ）
　ロシア連邦軍参謀本部情報総局のエージェントと以前、神話的事件に立ち向い知り合いである。
■Ｄ−スタック（デルタグリーンのエージェントのみ）
　ジェンセン・ウー博士の管理するＤ−スタックの情報にアクセスできる。
■愛する者
　唯一無二の愛する者。正気度の回復に追加のポイントを得る。
■愛用の車輌
　愛用の車輌を持つ。
■アクロバット
　高所から跳躍したり、身体をささえたり、ハリウッド的アクションを可能にする。
■暗視（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　暗視能力を持つ。
■カバーポジション
　戦闘でカバーポジションを得て射撃ダメージを半減する。
■狂気の体験
　狂気の体験。アドベンチャーで１度だけ一時的狂気の効果を無視できる。
■菌糸生物のテクノロジー（デルタグリーンのエージェントのみ）
　ミ＝ゴの「バイオ装甲」と「電気銃」を得る。
■グールの友人（デルタグリーンのエージェントのみ）
　ＤＧが協力する伝統派グール（屍食鬼）の友人を持つ。
■グリーンボックス
　ＤＧエージェントが活用するグリーンボックスの場所を知る。
■才能（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　能力値に＋４。
■時間旅行（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　“イスの偉大なる種族”と精神交換をした経験を持つ。
■資金
　金融口座とマネーロンダリングを使い資金を得る。
■仕草とクセ（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　自分をリラックスさせる仕草をクセを得る。
■射撃の名手
　射撃の名手である。セッション中に２回、射撃を自動成功させる。
■少年（少女）時代（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　少年（少女）時代に奇妙な体験をし、その犯人と真実を追う。
■神話生物の召喚と従属（デルタグリーンのエージェントのみ）
　任意の神話生物の召喚／従属の呪文を得る。
■親友
　親友を持つ。
■地元
　あなたにとって地元は、まさしく、自分の庭である。
■スマイリー（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　元・諜報機関出身で尋問のエキスパート。対象に真実を告白させる。
■政府機関の知人
　任意の政府機関に知人を持つ。
■セラエノの旅（デルタグリーンのエージェントのみ）
　「黄金の蜂蜜酒の製法」を取得し、セラエノへ星間旅行を行う。
■戦場経験
　戦地で従軍経験があり、武器の扱いに長ける。
■タフネス
　タフである。死んでも死なない。
■ダメージボーナス拡大
　ダメージボーナスを一段階上昇させる。
■逃走経路
　恐怖の中の逃走経験があなたの逃走をうまくした。
■特技
　任意の技能をセッション中に２回、自動成功にできる。
■特殊兵装
　特殊兵装を作る変人と知り合いである。
■犯罪組織の知人
　任意の犯罪組織に知人を持つ。
■光と闇の目（デルタグリーンのエージェントのみ）
　「光と闇の目」に守護された米国議会図書館にアクセスする権利を得る。
■ピスケス（デルタグリーンのエージェントのみ）
　イギリス政府の諜報組織で抗神組織のピスケスと神話的陰謀に挑み、知り合いがいる。　
■防御熟練
　防御に熟練している。
■門（デルタグリーンのエージェントのみ）
　ＤＧが各所に管理する“門”の場所を知る。
■ラボ
　自分専用のラボを持つ。
■霊能力（超能力）
　９種類の超能力を修得し活用できる。
■連続攻撃
　連続攻撃を行う。
■友人の友人
　友人の友人に援助を得る。
■賄賂
　賄賂を渡し、さまざまな特権を得る。

■時間旅行（キャラクター作成時のみしか修得できない）
　コスト：40ポイント
　最大正気度喪失：15（<クトゥルフ神話>＋15％）

　あなたは人生において５〜10年間の記憶がまったくない。人々は言う。その記憶喪失の期間のあなたは性格がまったく違っていたと――。
　あなたは“イスの偉大なる種族”の精神交換を体験し、記憶喪失のあいだは、円筒形の巨大な身体と触手を持つ生物へ精神を宿らせた。
　この特徴を修得したPCの年齢は18歳以上であるのがふつうである。それ以下の年齢の人類は精神の発達が十分ではなく、精神交換に適当ではないのだ。
　精神交換の対象になった期間、PCの生活は変化し、しばらく周囲の人々へ戸惑いをあたえたあと、突然、行方不明になる。
　“イスの偉大なる種族”はPCの精神を乗っ取り各所へ旅に出向く。そしてPC本来の精神は軟禁状態の“イスの偉大なる種族”の１体へと宿って奇妙な生活をすることになる。
　太古の世界から本来の肉体へ精神が復帰したPCは、大抵、異常な状態で発見されるのがふつうだ。言語回復と生活訓練は長く続き（１年間）、現在のPCは日常生活を取り戻している。そのころからPCは、自身がありえないほど巨大な生物となって、異形の地球で生活している悪夢へ悩むようになる。そしてありえない知識と技術を修得していることに――。
　この特徴を得たPCは、あらゆるクトゥルフ神話の本を通常の半分の時間で読むことができる。斜め読みの時間は１00ページ30分となる。
　くわえてPCは「エルトダウン・シャーズ」「ザンツー石版」「ゴール・ニグラル」のどれか１つを選択し、その内容を完全に記憶し、本の中の呪文をすべて修得している。
　PCの記憶はおぼろげで以上の本の内容や呪文をを想い出す場合、<アイデア>ロールを行う必要がある。成功した場合、本の内容を思い出す。しかし同時に異様な体験も思い出し、正気度１点を失う。もしもPCが以上の本のオリジナルやコピーを入手できれば<アイデア>ロールの必要はなくなる。
　この特徴は大変強力でPCに強い力をもたらす。キーパーは慎重に取り扱うこと。PCの生活へ大変な混乱をもたらすことがあるからだ。
　記憶喪失以前にPCを知る人物は、おそらくPCを非常にいぶかしんでいるだろう。またPCは記憶喪失の期間に自分の行動をほとんど記憶していない。
　“イスの偉大なる種族”は人類へ敬意を払うこともなければ協力的なわけでもない。
　もしかしたら彼らは必要な知識の獲得に、違法な行為を行い、殺人や傷害を世界各地で引き起すことがあったかもしれない。悪人の知り合いを得たかもしれない。そのような過去の自分ではない自分が行う行為がPCを危険に巻き込むかもしれない。

■特殊兵装
　コスト：20／30ポイント（デルタグリーンのエージェントのみ）
　最大正気度喪失：５

　どこでどう知り合いになったのかわからない。
　あなたは１人の才能にあふれ、少々突飛で、社会生活になじめず、違法・合法とわずに細々と銃器を販売をしている変人と知り合った。
　変人の地下のガレージを、はじめて見たときはおどろいたものだ。分解された銃器、計器、正体不明の武器のようなもの。とにかく変人は天才にまちがいなかった。武器の製造と調達、その独特すぎるアイデアをふまえて。
　PCの知り合いの変人は、武器を改造し、PCが希望する武器を製作してくれる。改造は本来の製品に、別の機能を持つ製品を強引に接続するというもので、武器そのもののデザインは悪く、事故率も高い。ただし変人はありえない機能の武器を作る。
　プレーヤーは実現したい武器のアイデアをキーパーへ相談し、それが製作可能かどうか許可をもらう必要がある。
　キーパーは武器の製作が実現不能だと思えばアイデアを却下してよい。
　目安としては「武器のダメージを＋１Ｄ６し、故障ナンバーを−10％する」「武器の命中率を＋10％し、ダメージを−１Ｄ６、故障ナンバーを−10％する」「あるいは武器に火、酸、毒、電撃（テイザーなど）を組み込み、武器の命中率と故障ナンバーを−10％する」などがある。
　「１つを強化し、２つを削る」が一般的な解決法だ。
　武器の改造には＄1000〜がかかり、制作期間は３日〜数ヶ月の時間を必要とするだろう。
　たとえば銃器にアタッチメントをつける、銃弾に聖水をしこむ程度であれば１週間程度だが、ミサイルを制作するなら数ヶ月はかかる。
　キーパーは武器の素材の調達に費用や時間、希少な品物が必要なことも忘れないこと。変人は小型核爆弾を作る程度の知識があるが、問題は材料だ。
　コストを30ポイント消費した場合、変人はデルタグリーンの関係者だとする。この場合でも、変人の素性や性格に変化はないが、魔法の品物や要素を変人は武器に組み込み、改造を実現してくれる。

　以下は変人が制作する一般的な改造武器である。

▼ドラゴンブレス弾
　この銃弾はフィクションではなく歴史の中で同じ名称の弾丸が実在している。
　ドラゴンブレス弾は大口径のショットガンゲージなどに燐（りん）をつめ、対象に命中した場合、燐が燃焼し対象を火達磨にするために作られた。しかし弾丸は対象を燃焼させるような熱量はもたらさず、歴史の中にうもれていった。
　変人の作るドラゴンブレス弾は命中した瞬間、本当に対象を燃え上らせ火達磨にする。
　対象はショットガンのダメージに加え、＋１Ｄ６ダメージを受け炎上する。ただしドラゴンブレス弾は反動が強く発火しやすい。<ショットガン>技能に−10％の修正を受け、故障ナンバーが−10％される。故障ナンバーが出た場合、弾丸は発火しPCが炎上する。

▼火炎放射器つきAK−47
　残念なことだが、これもベトナム戦争当事に現地で使用された現実の武器である。
　AK−47の銃身に小型の火炎放射器を装着し、持ち主はアサルトライフルの機能と火炎放射器の機能を使い分けることができる。
　火炎放射器は３回分の燃料が入り、持ち主は燃料を対象に打ち出し、導線を結び、その導線に簡単な発火装置で火をつける。
　火炎放射器は１Ｄ６＋２ダメージをあたえて対象を炎上させるだろう。火炎放射器つきAK−47は<ライフル>技能に−10％の修正をあたえ、故障ナンバーが−10％される。故障ナンバーが出た場合、燃料が発火しPCが炎上する。

▼スコープつきボウガン
　スコープつきのボウガンで、矢弾の命中を意識し照準を調整してある。PCはルールブックのp69にある「慎重な照準、 レーザー照準機、望遠照準器」のルールをボウガンの攻撃に適用してもよい。
　スコープつきボウガンは<洋弓>技能に−10％の修正をあたえ、故障ナンバーが−10％される。なおこのボウガンの基本射程は通常の４倍である。

▼酸入爆弾
　爆弾内部に気化性の弱い酸性物質をしこみ、爆発と同時に周囲に酸をまき散らす。酸は皮膚の糜爛（びらん）と気管支内に入り込み呼吸困難を起す。爆弾は爆発ダメージをあたえたあと、半径６メートルに酸性の空間を作る。この範囲にいる対象は１ラウンドに１Ｄ４ダメージを継続的にうける。酸性の空間は周囲が無風の場合、１Ｄ６ラウンドで、微風でも吹いていれば１Ｄ３ラウンドで消滅する。

■ピスケス（デルタグリーンのエージェントのみ）
　コスト：30ポイント
　最大正気度喪失：−

　あなたは以前、イギリスで神話的事件に挑むピスケス（Pisces）のエージェントと協力し、友好関係をきずいた。
　あなたはピスケスのエージェントの１人に信頼が厚い。そのため最近のピスケスの活動、イギリス内部の情勢、神話的事件の情報を得ることができる。またPCがイギリス国内で活動する場合、エージェントは力の及ぶ範囲で活動を援助してくれるだろう。
　ピスケスはウィンストン・チャーチルの執行命令で1940年６月26日に設立され、以来、諜報機関として防諜、諜報、サボタージュのために活動する組織である。
　くわえて彼らの組織上層はクトゥルフ神話のある存在と通じ、超自然的脅威に対抗し、それがイギリスの国益と市民を守る結果につながっている。しかしその結果は少々、“いびつ”な原因によってもたらされているのも真実である。
　PCの知るピスケスのエージェントはイギリス国内にいても、政府の要職に就きイギリス以外の国にいてもどちらでもよい。いずれにしろPCは頻繁に彼らに接触し、必要なら彼らもPCに接触してくる。ピスケスのエージェントは<法律>と<信用>技能を60％、任意の学術技能２つを60％、<拳銃>技能を60％、そしてPCの選択した１つの技能を60％もつ。