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街系コミュの空想都市スレッド

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というわけで白河堂さん、しばらく間借りします。

SFでもファンタジーでも何でもジャンルは問いません。フィクションの中ということがわかっていてさえ腰を抜かしそうな、奇想天外な都市をご存知の方はぜひ書き込んでみてください。
ではまず言い出しっぺの僕から。お題はギブスンと並ぶサイバーパンクの雄、ブルース・スターリングの「ホーリー・ファイアー」です。
若返り手術の結果として精神まで若返った、九十四歳の美少女の目を通して語られる未来世界。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893669575/qid=1131002220/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/250-8480792-8395419

「地平線にシュトゥッドガルドの高層建築が見えてきた。高さ四百階で薄膜を鱗のようにかけたゼラチンで作られていたので、巨大な魚に見えた。まじりっけ一切なしの純粋な水蒸気のすてきな白い吹き流しが、煙突のてっぺんから吐き出されている。目をこらせば、高層建築の壁がゆっくりと呼吸しているのがわかる。繰り返しすぼんでは光るのだ。」(本文156ページ)
……おいしそう(笑)。

他にも「キノコでできた食べられる都市」(毛が生えててあったかい)なんてのが出てきます。わけがわかりません(笑)。クロームの摩天楼だけがサイバーパンクじゃないぜ、といういい一例で。

皆さんの書き込みをお待ち申し上げております。

コメント(6)

「キノコ」えっ「キリコ」?って反応してしまうところが既に病気なワタクシ。ジョルジョ・デ・キリコの世界観、街の概念に惹かれます。ゲームにはからっきし詳しくないのですがきっとあのイコという以前流行ったゲームはその辺から来ているのでしょうか?もっと古いのでご存知かどうか分かりませんがルパン三世の1stムービーのマモーの作られた世界もきっとインスピレーションはキリコな気がする。
>tomoさん
書き込みありがとうございます。スレを立ち上げた僕自身ですら把握できていないジャンルですので、どんどこ書き込んでくだされば幸いであります。

ジョルジョ・デ・キリコという御仁ははじめて聞きました。今度調べてみます。ルパン三世の1stムービーは劇場版ルパンの中では一番好きなんですが、詳細を覚えていません。今度また見直そう。

>白河堂さん
ホーリーファイアーは面白いんでマジお勧めです。つーか個人的には、これよりもニューロマンサーの方が世間的に有名なのがどうしても……いや理由はわかるんだけど、どうにも残念で……(アンニュイ)。

すぐに思いつく「不思議な街」テイストの作品といえば、諸星大二郎氏の一連の作品群でしょうか。あの人の絵自体がゆよよよよ〜んとした何とも悪酔いしそうな不思議テイストですから(誉めてます)。
ぐっと未来へ行くとPSゲーム「ポリスノーツ」に登場するスペースコロニー「BEYONDO」でしょうか。未来の宇宙に生きる人の意識の変容を扱った本格宇宙SF(これが発売されたのが『プラネテス』や『ムーンライトマイル』の先というあたり、制作した小島秀雄氏の先見性を感じる)。小島監督、MGS4の後でいいんで続編作ってください。

かくのごとく「洞窟からスペースコロニーまで」というアバウトな発想が根底にあるスレッドなのであまり難しく考えず気軽にどうぞ(笑)。
思い立って『街系』に連投企画。

空想都市で『街系』となれば、(自分的には)神林長平を紹介しなければならなかったことに、いまさら気づくていたらく。

認知がぐるぐるするいわゆる日本SFを書く、知ってる人には死ぬほど著名な神林長平ですが、実は街系SF書きとしてもある意味で群を抜いている、と思っています。

神林長平世界の登場する『街』は、たいていその根幹が本質的にあやふやで、主人公の気の持ちようでいかようにでも姿を変えてしまったりします。(なにしろ時間や次元が何の脈絡もなくくるくる変わってしまう小説が多いのです)

しかしそれでいながら、それぞれがきちんと『街』としての最低限のリアリティを保ち、汚わいや、さまざまな秘密を予感させるものとして仕上がっている点で、彼の街の見方の確かさを感じさせます。

彼の作品はたくさんあって、街がとくに関係ないのもありますが、空想都市というくくりでとくに個人的なおすすめなのは『プリズム』という初期の連作短編です。

あらゆる人の願いを吸い取りそれらを調和させることで争いも貧富もない世界を生み出すスーパーコンピュータ『浮遊都市制御体』が空に浮かんでいる、どこか東京を思わせる街。

しかし、あらゆる願いがかなえられていることを知っているのに、わかることのできない人や、それぞれの傍目にはかけらも幸せそうじゃない願いが交錯する中に、さまざまな悲喜劇が展開していきます。そして街の姿は“それぞれのひとがその場所が何であるかとらえなおすたびに”次々とぐるぐる切り替わり、異次元の世界や、テーマパーク、現代日本の東京と交錯したり。それぞれの街の姿が、まったく別の世界のものでありながら、実はひとつの街の“象徴的次元も含めた”さまざまな姿であるようにも描かれているのがたいへんすばらしかったりします。

実はすぐれて東京を描いた小説だと思っているのですが、東京は実にちらっとしか出てきません。そのあたりも、この小説を推す理由だったりするのですが。

いかがでしょう。
>はるを@金西や25bさん
書き込みありがとうございます。
正直、神林長平は盲点でした。「戦闘妖精雪風」や「敵は海賊」は読んだことがあるのですが、よく考えると初期の短編集は読んだことがありません(『あなたの魂に安らぎあれ』すら未読というていたらくです)。今度読んでみます。

海外のSFと比べてもなんら遜色のないSF作家だと思うんですがねえ。僕の周囲じゃいまひとつ知名度が低いような。

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