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『変珍斎日乗』(惨)。コミュの『まえはたガンバレ』(2007年11月19日)。

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■男子W杯バレーが開幕、日本はチュニジアに惜敗
(読売新聞 - 11月18日 21:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=342677&media_id=20


冷静に見れば、『世界ランク10位』が【同15位に敗れた】。ただこれだけに過ぎぬ話である。

   http://www.fivb.ch/EN/Volleyball/Rankings/Rank_men_2007_07.asp

にも拘らず「ここまで大騒ぎになる話題かコレ?」と、一瞬『醒めた眼で捉える自分』がいる。
そうでなくても『皇国の興廃この一戦に在り』みたいな【粉飾的過剰放送】に走る某お台場局。
そのくせ、図図しくも『応援サポーター』と称する【年端も往かぬ餓鬼共の聴くも無残な歌】を
フルで流すくせに、肝腎な試合の中継は『端折って素知らぬ顔』…これ【スポーツ中継】か?
「愛国心満点」に『煽るだけ呷る』が【戦術面は何一つ語らぬ実況】も併せ“学芸会以下”だ。


71年も前。伯林から河西三省アナウンサーが行った「伝説の名(?)実況」をつい連想した。

『前畑ガンバレ』−ベルリン五輪「女子200m平泳ぎ決勝」で、追い縋るドイツの選手(!)を
振り切って金メダルを獲得した時の実況中継。「事実の伝え手」として冷静なる実況を要求
されていたアナウンサーが、内包する『ナショナリズム』を抑えられず【ガンバレを連呼した】
行為は。本来『アナウンサー失格』ものであった。けれど。その【ガンバレの連呼】は多くの
共感を呼び、『伝説の実況』となった。何よりも【人間としての本能が現れていた】からである。

     http://www.ffortune.net/social/seso/nihon-mei/maehata.htm

しかし、そのベースになっていた『事実の伝え手』の部分が【怪しくなってくる】事態が起きる。

【太平洋戦争勃発】。1941年12月8日を境に、従来は『伝達役』であったアナウンサー達が
【宣伝役に代わる】現象が起きた。従来「淡々調」と称されていたアナウンス法が、『絶叫調』
に変わったのである…当時の「日本放送協会」(注:現在のNHKとは『一応』別組織である)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BE%E9%80%81%E5%8D%94%E4%BC%9A%E3%81%AE%E6%B2%BF%E9%9D%A9

が発行していた雑誌『放送研究』の、1942年12月号。その「開戦一年放送回顧」という文
の、「アナウンス」という部分(川名正一書)に、この転換の実態を物語る記述が登場してくる
(注:この部分は、竹山昭子著『資料が語る太平洋戦争下の放送』-世界思想社-より引用)。

 「この淡々調が崩壊した事は、これが『帰依者であろうと反対者であろうと』、かなりの衝動
 を受けたことは事実である。淡々調の支柱である教養と良識の強調が『現実に即応しなく
 なった』為に、勢い【もっと精神的なものに新しき技法の支柱を求めよう】とする傾向が生じ
 たのは当然である。この昭和十七年ほど放送員の精神が論議されたことはあるまい…」
(原文は「旧かな表記」である。かなの修正と括弧の追加は筆者が施したことを申し添える)。
つまり。「時代の空気が『賛否を問わず』淡々調の破壊を招いた」のと、それに代わる要素
として【精神的な要素が加味される】ようになったことが記されているのである!この場合の
『時代の空気』や『精神的な要素』が【何を指すか?】は…【いまさら指摘するまでもない】。
戦前の『日本放送協会』は【唯一の放送組織】であり【国策のスピーカー】であった(苦笑)。


翻って【2007年の現在】に戻る。曲がりなりにも『言論の自由が保障されてる国』だから、
本来は【どんな放送をしても構わない】のであるが…「戦時下のアナウンサー達が苦悩して」
導入する羽目になった『絶叫調』を、安易に多用するアナウンサーの浅薄さには辟易する!





↑の例などは、まだ『単なるお調子者の莫迦』と吐いて捨てられるレヴェルに過ぎないが、
ことあるごとに「自国の押しかけ応援団」に化けて『相手国の凄さは全然伝えようともしない』
絶叫アナウンサー達の【俄か愛国主義者】ぶりには吐き気さえ覚える(苦笑)。それも

「本人達は、『自覚』も『影響の深刻さ』さえなしに【道化役】を演じてる」から実に情けない!


そんな【俄か愛国者】の莫迦アナに煎じて飲ませたい薬がある。札幌五輪70m級ジャンプ。
『笠谷の金』の瞬間を、実況アナは【たったの三言】で表せて見せた(動画ないのが惜しい)!

「さぁ笠谷っ」…『さぁ笠谷っ』…【飛んだ決まったっっ】!!この実況担当は北出清五郎アナ。

以前弊日記で紹介した【世界中の青空を全部…】の生みの親である。現役組の奮起を祈る。


【追記】

我々『視聴者のレヴェル』も【70年前から進化してない】のなら…少々情けない話ではある。

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