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『変珍斎日乗』(惨)。コミュの『しょくにん・あんだせいぞうき』(2008年02月14日)。

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■映画監督の市川崑さんが死去


うちのパソでは、『崑』が自動変換してくれない(苦笑)。

お気に入りにでも登録すればいいのだろうが、また頻度がそう高くないので(爆)その都度
【手書きモード】wで入力する−だが、頻度はさらに下がりそう。市川崑監督逝去・享年92.

「一崑 二崑 三崑っ!」と、書くと。まるで『ギニア人のギャグ』だが(苦笑)。
漫画家「清水『河童』崑」逝って久しく、今回の市川監督逝去で『日本喜劇人協会長』のみ…。
改めて「昭和が遠くなったこと」を実感してしまう訃報でもあった…まずは故人の冥福を祈る。


さて。新聞各紙が「1面に訃報掲載」したのは、故人の実績考えれば当然の話ではあるが、

横並びで『巨匠、逝く…』みたいな枕詞が並んでたのには、少々違和感を覚えてしまった。

自分のニュアンスで言うと、監督・市川崑は「決して『巨匠』でない映画監督」だったからだ。
コレは『故人を冒涜する意味』のではない。「巨匠」と言うと野球で言う【本塁打王】的存在。

監督・市川崑は「大作ばかり撮ったホームラン打者」ではなく、むしろ『安打製造機的職人』!

だから、生涯「現役の映画監督足りえた」逸材で『巨匠扱いで床の間に飾る』人ではない。
その意味で【巨匠には相応しくない】というのである(苦笑)。逆に【名人】の方が向いてた。


だからこそ、『ジャンル』も『フィールド』も問わずに【映像の世界を駆け抜けられた】のだ!
「コメディ」「大作」「記録映画」etc−映画界が斜陽化すれば『TV』『CM』も撮り捲った。
これほど(一歩間違えば「無節操と謗り受ける」ほど)多彩なジャンルでヒット稼いだ監督
は(この国では)【他に例がない】!映画監督でなく【映像監督】って括りの方が相応しい位。

そんな、『映像界の異種格闘技家』みたいな存在だったから、プロデュース側もあらゆる
無茶を言って来た!「怪優と呼ばれた脇役」(『プーさん』)や『乳幼児』(『私は二歳』)主役
の作品や「オリンピックの記録映画」なんてのは【天皇と言われるクラスの監督でもムリ】
かもしれぬ−にも拘らず、企画者の意図に応じた挙句『そこそこの作品』を造ってしまうっ!

「映画全盛期の市川崑」にはそんな『器用貧乏とも見られそうな部分』もあった。でも本人は
【もっと撮らせろっ!】と言わぬばかりの貪欲さで、さらに上を目指した気配が充分あった。

『イチローみたいな映画監督』と例えれば、【監督・市川崑の凄さの片鱗】は理解出来ようか?


だが。傾いた日本映画界には、この『職人』に存分に腕を震わせる類の企画は残らなかった。

『市川崑ブランド』を充て込む【大作のオファー】は来たけど、昔日の【内野安打の煌き】を
許容するだけの『小品佳作』が赦されぬ世界になってしまった。同時に『片腕と仰ぐ脚本家』
和田夏十↓の逝去もまた痛かった。斯くして【巨匠と言う名】に市川崑は潰された感がある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E7%94%B0%E5%A4%8F%E5%8D%81


その経緯を知らない不勉強な新聞記者が、安易に『巨匠』と付けるセンスの無さが赦せない。
まるで「自動翻訳された」ように機械的冷たささえ感じる『訃報』や【追悼句】の多さにも失礼
ながら呆れてしまった−たぶん年齢的な面で『長年温めてた【予定稿】が満を持して出た』
だけなのだろう−こうして「敬意のかけらも無い」訃報が溢れ『型通りの追悼句が並ぶ世界』

当の「市川崑」本人は【苦い思いで霊界から観てる】かも…野暮で型通りを嫌う監督だった。


「監督としての遺作」になった『リメイク版犬神家』の製作発表TVで見て、実に驚いたっ!

晩年の『井伏鱒二とビリーワイルダー混ぜたような風貌』だった−【鋭い視線】無かった…
「枯淡の世界?」などと『良い風に解釈』したのだが−遺憾ながら【悪い予感】だった…合掌。





【追記】

市川崑監督が「ムーンフェイス」になったのは、『健康のため』禁煙した由−無理だソリャ…。

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