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『変珍斎日乗』(惨)。コミュの『【へいたい】と【しょうふ】』(2008年01月28日)。

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■堀北真希、藤原竜也らで「東京大空襲」


「どんな大根でも『兵隊』と『娼婦』の役は出来る」。邦画全盛期、とある監督の名言?らしい。

この格言が、果たして現代の芸能界に当てはまるのか?甚だ自信がない…。後者はともかく
(少なくとも「エンコー」なるものが『自己管理売春』になるのか否か?って問題は別にして)

「半世紀前のような骨太で素朴な顔の俳優」が、特に若手主演クラスで【絶滅危惧種】だ!

何やら『少女漫画のカラーページから抜け出した』ような【ユニセックスな若手俳優】だらけで
『コイツら流動食しか喰ってないのかぁ?』と思わせるような【顎の尖った俳優】しかいない。
加えて、「伊武雅刀の唄」wではないが、男女揃って『背ばかりスクスク伸びやがって…』と
ボヤキを入れたくなるような【縦長隊形】ばかり…昔の基準で言うと『乙種合格』すら危うい
(?)のではと感じてしまうくらいに、半世紀前とは体型が激変してしまっているからなのだ!


仮に、これが「ハリウッド映画」ならば。(「二宮某」みたいな例外はあったが)真実味を出す
ため『当時の体型に似た若手俳優をオーデションで捜す』くらいの手間を掛けたかも知れぬ。
だが、ここは日本。しかもTVドラマで、『視聴率に媚びる点では天下一品』wの局である…

そんな【最低限の願望】すら望むのが無茶なのであろう(失笑)。造られるだけマシなのか。


『東京大空襲』−映像化するには難しい課題であることをまず認識しておく必要があるだろう。

往時を知る巨匠・今井正監督の遺作が、東京大空襲を主題にした『戦争と人間』だった。
が…体験者をしても(今井監督自身『麒麟も老いては…』状態だったのもあるが)イマイチの
作品に終わったキライがある。まして今回は監修に『海老名家の女帝』が控えているという!
…さぞ「お涙頂戴色に溢れた」作品になりそうなのは充分に予測される。だがメロドラマなら

「『君の名は』を超える名作は造り得ないだろう」という事実のみを、あらかじめ提示して置く。


『戦争の記憶を風化させない』。この心意気【だけ】は善しとしても。現代風の人物が演じる
ドラマや、事実に即しない寓話が挿入される(可能性がない、とはいえない)時点で。それは
『模写』であり【絵空事】であることを忘れないでほしい−それくらいなら造らない方がいい。


【戦争の記憶と対峙する】ことは生半可では出来ない。製作スタッフ全員その気概はあるか?
『話題作り』や【視聴率狙い】でないことを祈るばかりである。「飢餓感のない学芸会」など
(以前、成海璃子がタイムスリップして「戦争中に迷う」設定のドラマがあったけれど、脚本
−山田太一!が卒中起こしちゃうんじゃないかと思うくらい【現実感のない】ドラマだった)
『体験を現実に伝え聞いた側』には苦痛である−リアリティのない伝聞は断絶に等しい。

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