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そら庵コミュの「渡ひろこをワタル」レポ・その1

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「渡ひろこをワタル」のレポ・その1です。聞き取りで書いていますので、詩の題名や内容について間違いがあったら、なにとぞご指摘ください。チェックをいただいた後に、そら庵の記録としてサイトに掲載したいと思います。

レポを書いてみて、あらためて素晴らしい時間を過ごせたと感じています。みなさん、本当にありがとうございました!

Aoki Bears>
不肖、私たちのバンドが前座を務めさせていただきました。1.キャロル・キング「You’ve got a friend」。2.萩原朔太郎詩「虎」。そして、渡さんの詩にバンマス(ギター)のあおさんが作曲した「月をついばむ魚」を演奏させていただきました。「You’ve got a friend」は渡さんと詩友の方々のつながりへの敬意、「虎」はAoki Bearsの日頃の文芸シリアスロックとしてのチューン、そして「月をついばむ魚」は、渡さんの詩のなかでも、とりわけ幻想的で音楽的な作品とのコラボレートでした。

那津さん>
アコギ1本で、2曲演奏していただきました。1曲目は、英語の熱いメロディー。10年前に作られた曲で、ずっと眠っていたそうですが、そら庵のライブの前にふっと思い出されたそうです。そういうこと、うれしいです。那津さんは詩の同人詩誌「ROKURO」を出されています。「詩はものすごくアンダーグラウンドだけど、コミュニティはすごくあって、1人が投げる石は小さいけれど、波紋がひろがって、リンクしていけばいいなと思います」。私も大賛成です! 2曲目は「東京の歌」。街に生きることの孤独と優しさのきっかけへの祈りが感じられるスローでとても説得力のある歌でした。「どうしても嘘をつけないあなたの影が、僕を見ている」。人間への信頼が生まれる瞬間がみごとに表現されていたと思いました。

たちばなまことさん>
最初は小さな命に寄り添った詩を読まれました。渡さんとはベンズカフェの「ぽえとりー劇場」での詩友とのことです。「渡さんはとても勉強熱心で、フットワークが軽い人」。渡さんへトリビュートした詩「先生」を披露されました。「先生はそこにいて、いつもいらっしゃいと言う」。人は時に大切なことを教えてくれる、さまざまな先生に出会います。出会えた人は幸いです。たちばなさんは、渡さんのなかに「先生」を見つけられたのでしょう。私は、たちばなさんの独特の抑揚のあるリーディングが大好きになりました。

かとうゆかさん>
ユカちゃんは、そら庵のスタートから参加されています。いつも笑顔をたやさない彼女ですが、ときに火の玉のようになって突進していきます。事前にニーチェのツァラトゥストラを読むと聞いて、のけぞりました(笑)。「夜の歌」。マイクなしで朗々と読み上げる迫力は、まさに火の玉になった瞬間だと思いました。私も若い時にニーチェを読みましたが、正直、よく分かりませんでした。でも、ユカちゃんの朗読を聞いて、なるほどニーチェの熱情というのはこういうものかと、体で理解させてもらえました。2つめはニーチェの詩を受けた自作の「夜の歌に寄せて」。「光」がモチーフだったと思います。自ら光となる意思を表現したもので、力強さにあふれていました。

とものさん>
とものさんもベンズカフェで活躍されている詩人です。最初の詩は「喰らえ −マックのおっさん− ver.short」(トラック:ラウンジ系コンピ「hotel costes6」の5曲目。チーズバーガーを必死に食べるおっさんが、コミカルかつ不思議な迫力で描かれています。詩をこうほめていいのか…爆笑でした。2つ目は「夜を嚙む」。社会と自己の関係を「夜」を媒介にしながら、静かで強いメッセージを感じました。ラストは「おっぱいのこと」(トラック:栗コーダーカルテット「オールドロッキンチェア」) 。私、この詩、好きです。「おっさん」と同様に、男の情けなさとばかばかしさに対して、毒を盛りながらも、声援してくれます。おっさんは勇気づけられました、ありがとう(^^;)

ラビットファイターさん>
ラビットファイターさんは渡さんへのオマージュ「渡ひろこをワタル」を朗読されました。渡さんの歩いた足元の水たまりから、若い草が生えてくるという、詩友のつながりを美しい言葉で描かれています。今回のイベントは、表現者と表現者が出会って、どうやって「ワタル」かということがテーマでした。つぶやくようでいて、しっかりと語りかけてくる詩でした。私は好きです。

夏野雨さん>
夏野雨さんはまず渡さんの詩「あかね色の慕情」を読まれました。「渡さんはかわいらしくて、そして、いつもきれいな服を着ていていいなあ」と話され、会場を笑いの渦に巻き込みました。2つ目は自作「君に花束」。ふいに20光年のかなたに視線をおき、私たちの暮らしをみつめるという詩でした。詩人というのは、言葉をもって高々と跳躍するということを改めて感じさせてくれた詩でした。ありがとう、夏野雨さん。

水月ゆかりさん>
ゆかりんさんは、そら庵のこけら落とし公演、日本ゴルギアン協会の朗読劇で、主役のゴルゴを演じられました。ゴルゴ13を紙芝居にするという斬新な作品。ゆかりんさんは、女性として世界初(爆)のゴルゴ役という表現力豊かなパフォーマーです。ふだんは小説や脚本を書かれているとのことですが、今回は初めて詩作に挑戦されました。ひとつめは「闇」。骨太な言葉に満ちた詩でした。さすがゴルゴ(くどいw)。そして、渡さんへささげる詩「夢をかなえたあなたへ」。「いつも、どんな時でも守っているから」の言葉で、涙をこぼされました。友人を励ますということは、自分を励ますことでもありますね。最後は「朝の祈り」。狭い意味での信仰ではなく、大きな自然と生命のつながりをおおらかに歌い上げられていました。

長谷川忍さん>
長谷川さんは、渡さんと「詩と思想」の研究会でご一緒されているとのことです。「詩を言葉にすることは平面な文字を立体的にするのかなと思います。詩の朗読とは、作者が言葉にすることで言葉そのものが立ち上がらせることだと思います」というお話。その通りだと思います。最初は「共犯者たち」。メディアで突然、いい人になり、裏切り者になってしまう「私」。鋭利な言葉で不条理な世界を描かれています。そして、伝説の芸人たこ八郎をモチーフにした「コメディアン」。たこさんは女の人をなでる時、人さし指でそーっとなでる。言葉で人間を描写するということは、とても難しいことだと思います。長谷川さんは熟練の味わいを出されていたと思いました。さすが、です。

udonoさん>
udonoさんは、映像で渡さんの詩とコラボレートしていただきました。携帯の画面に見入る街角の女性たち、写真家にしか見えないであろう切り口の都市の風景、木立のすき間からみえる空…。渡さんの詩がもっている、日常のふとした瞬間にさしはさまってくる孤独、現実と幻想のあいだのゆらぎ、渇きと潤いの往復といった世界観を、ためいきが出るようなモノクロームの映像がつかみとっていたと感じました。udonoさんはこの作品で三千枚の写真を撮影し、セレクトされたということです。BGMはあおさん選曲のブライアン・イーノ。即興で打楽器カホンをたたき、映像に音の句読点をつけてくれました。

そして、渡ひろこさんのリーディングのレポです。
「その2」に続きます。

コメント(8)

>狸さん、

長文レポート、おつかれさまです〜。
なんだか、お褒めの言葉をいただき、恐縮です・・・。
ありがとうございますー。
>ゆかりんさん

率直な感想ですよ〜(^^ レポですもの。
憑かれたように2時間ぐらいで書いてしまいました。
本当に素晴らしいレポ、ありがとうございます!
皆様の温かいご協力がとても嬉しく、表現するもの同士の交流が
まさにそら庵で形作られたことに感慨と感謝の念でいっぱいです。
本当に皆様、ありがとうございました!

わたしも日記でご報告と御礼を早く書こうと思いつつ、
やはり思った以上に緊張していたようで、寄る年波のせいか少しノビてしまいしたm(__)m

後ほど日記でわたしもご報告&御礼をいたします!
>渡さん

これから、渡さんのレポを書きます。
覚悟してください(^^
って、自分が覚悟しなければ

「書くものは、書かれるものに刺されるものだ」(爆
すてきな夜と、すてきなレポートを、ありがとうございます。
わたりさんから常々おはなしを伺っていた、そら庵さんに伺うことができて、よかったです。
おはなしどおり、工房のような、教室のような、雰囲気のあるところでした。
狸さん、そしてお料理ガールズのみなさん、ありがとうございました。
夏野雨さん、素敵な朗読をありがとうございました!

…ガールズも、ありがとうございますwww
15日は、お疲れ様でした。

丁寧なレポートにびっくりしています。まるで、当日の模様がくっきりと浮かび上がってくるようです。渡ひろこさんの出版記念という枠を超えた味のあるコラボレーションでしたね。^^
>intherainさん

応答遅れて、ごめんなさい。
また、夏野雨さんの詩を、今度は司会とういう立場ではなく(^^;)、
じっくりと聞きたいと思いました。
また機会がございましたら(^^

>遊牧亭さん

おほめいただき恐縮です(^^
そうですね。すごくいいコラボだったと思います。
このつながりを発展できたらといいなと期待しています!

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