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地味メタボリXコミュの刈り掘る庭JAM 50回記念レビュー 地味メタボリX( Jimi Hendrix ) from 大阪

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2009年3月28日(土)、渋谷Guilty にて開催の
第50回 刈り掘る庭JAM に出演しました。
このときのレビューを書いてくださった方がいらっしゃいまして、
あまりに嬉しいのでここにも転載しておきます。

元のHP
http://www.geocities.jp/karijam/jamreview.html

(問題がありましたらお申し付けください)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

刈り掘る庭JAM 50回記念レビュー 地味メタボリX( Jimi Hendrix ) from 大阪

《SET LIST》
1 Are You Experienced
2 Foxy Lady
3 Fire
4 Angel
5 Spanish Castle Magic〜Sunshine_of_Your_Love
6 The_Star_Spangled_Banner
7 Purple Haze

僕にとってのロックとは、今でも圧倒的に60年代後期から70年代初期が主流だ。
理由はいろいろあるのだが、1つ挙げるなら当時のロックが驚くほど音楽的に純粋で流行を狙った不自然なあざとさがなかったからである。音楽ビジネスが巨大化する以前の、売れることよりも音楽性の追求が優先した素晴らしい時代であったと言えよう。シカケられて流行ったモノは後世になればなるほど古くさく感じられ、今となっては聴くに耐えない。しかしこの時代のロックにはそのような稚拙なところがなく、逆に渋さを醸し出している。その中でもジミ・ヘンドリックスは特に異彩を放つ存在だった。後生のギタリストで影響を受けなかった者などいないだろう。さらに、あまりにも早かった “死” 故にその存在はシーンの中で、また各自の心の中で神格化され永遠の生命を得た。そしてジミの死後、70年代には次々と彼のフォロワーガ現れ、特にロビン・トロワー、フランク・マリノ、ウルリッヒ・ロートなどが “ジミの再来” として脚光を浴びたものだった。彼らの特徴は自らのサウンド・メイクから曲調までをジミに近づけたこと。70年代はまだエレクトリック・ギターがミュージック・シーンをリードした時代ゆえに、リスナーは第2、第3のジミを求めたのである。ある意味、あの時代においてジミのように弾けることはギタリストにとって究極の姿だった。しかし “ジミの再来” と呼ばれることは諸刃の剣のようなもので、賞賛と共に絶対に超えることのできないジミの存在を背負い込むことになってしまう。プロであれアマであれそれは同じ。それでも “ジミの後継者” と呼ばれるギタリストが次々と現れたのはあの時代ならではの現象だったのだろう。この懐かしい時代がとても愛おしく感じられる今日この頃…。
前置きがたいへん長くなってしまったが、大阪からやってきたジミ・ヘンドリックス・コピーバンド、地味メタボリXのステージを拝見しこのようなことに想いを馳せてしまった。さらに余計なことに気が付いたのだが、ロック・コンサートでミュージシャンが観客を煽り一体化を求めるようになったのはいつの日からであろう?。いつの間にか観客もコンサートにそれを求めるのが当たり前となっている。 “盛り上がるのが良いコンサート” というどうも腑に落ちない図式である。アーティストは観客に媚びを売ることなく淡々と自分の世界を披露し、観客は各自自由にその世界を楽しむ…それでいいのではないだろうか。そんなあの時代の空気までを地味メタボリXは運んできてくれた。これが何よりも嬉しかった。観客をノセルことを重視した時点であの時代のロックは終わってしまったのかもしれない。そして申し分なく楽しめた演奏にも敬意を表したい。サウスポーのストラトキャスター、ワウ・ペダル、ファズ・フェイス、ユニ・ヴァイブ、そしてマーシャルから生み出される図太いサウンドには文句なしに酔いしれることができた。おっと、それからカール・コードの使用も高ポイントだ。そして、ミッチ・ミッチェルを彷彿とさせる手数の多いグルーヴィーなドラムス、ノエル・レディングというよりもビリー・コックスに近いと感じた安定したベース…。この組み合わせはバークレーにおけるライヴからワイト島のライヴに至るクライ・オブ・ラヴ・バンド(最終期のエクスペリエンス)のような雰囲気を漂わせている。これまでにもいくつかジミ・ヘンドリックスのコピーバンドを観たことがあるが、これほどまでに興奮したことはなかったかもしれない。
来年になれば没後40年を迎えるジミ・ヘンドリックス。彼が生前公式ににリリースしたアルバムはベスト盤を入れてもわずかに4枚である。しかし、彼の死後も100枚を超すアルバムが続々とリリースされており、ジミの音楽に対する世間の関心が今日にいたるまで少しも衰えていないことを表している。その理由は次々と新しい世代がジミの音楽に感化されていくからだろう。現在も “死せるレコーディング・アーティスト” としてジミのキャリアは続いており、追いかける者たちはジミの仕掛けた終わりなきセッションに巻き込まれる。彼ら地味メタボリXの3人も、このセッションに巻き込まれた愛すべき被害者であり、ジミの魂を受け継いだ素晴らしいフォロワーたちである。奇しくも生前のジミの言葉にこんなのがある。「多くの連中が死んだ奴に愛情を感じるってのも妙な話だよね。そうだな…俺が死んだらジャム・セッションを開いてもらおう。俺がやった曲全てを演奏してもらうんだ。全部やってもらうからね。(笑)」地味メタボリXがジミ・ヘンドリックスのレパートリーを全曲制覇する日を、僕は彼らのファンとして心待ちにしたいと思う。
(近藤正義)

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