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文字で紡ぐ幻想コミュの意味を追ってはいけない、音で読む読書。

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最近出た、お勧めの本です。
読んでみて、こちらのコミュニティーの方々にぜひ、お勧めしたく思いました。


樹ぴター/白井剛史

/文芸社


この本は七編の短編から成る短編集です。
まずつくりが変ですが、中身も変わってます。

本を開き、字面を眺めると、何やら濃厚な多次元世界が拡がっている様子。
ところが、濃密に並べられている言葉の意味をいくらつかもうとしても、その間にあるはずの世界には全然到達できないのです。
私の読解力の問題かもしれませんが。
もどかしいったらないです。

短編によっては読みやすく、読んでいるとファ〜と映像が浮かんでくる、映画を見ているようなものもあります。
しかし、難解でなかなか読み進められないいくつかの短編では、意味不明ながらも(←あ。私にとっては)文章の言葉運び、というか、音の並びに気持ちよさを感じるものがあって、あるとき思い立って音読してみました。
意味を考えてもわからないので、ただ音読してみた。


すると。
初めてこの本の読み方を合点。

これは意味を求めてもわからない話なのだと。
むしろ求めるほどにきっとわからないはず。

だって出した音の間から、音に出して初めて、なにやら読書体験としてはありえない不思議な世界が立ち昇ってくるのです。
ええ。やっぱり意味はわかりません。
でも、言うなれば自分が眠っているときにみる夢。みたいな世界です。
時間とか、辻褄とか、上下とか前後とか左右とか無くて、唐突で突飛でありえない情景や出来事がしかも並列して存在してしまうような。

『月讀奇譚』の冒頭の文、「右脳の眺め、遥かにして広大なり。」の感覚を体感させてくれる珍奇な本なのかもしれぬと、思い至るのです。

言葉が満載に散りばめられているようでいて、実はオノマトペの本なのかもしれません。

不思議。

まれにみる読後感です。


紀伊国屋などで普通に売っています。
オンライン書店でもありました。


こちら(Amazon.co.jp)でなか身検索もできます↓。

http://www.amazon.co.jp/%E6%A8%B9%E3%81%B4%E3%82%BF%E3%83%BC-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E5%89%9B%E5%8F%B2/dp/4286027538

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