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トラウマティック銀幕コミュのノスフェラトゥ

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こちらは先週観た「吸血鬼ノスフェラトゥ」のリメイク版で、
78年製作、監督はヴェルナー・ヘルツォーク。
声と色を得て、この名作はどう変わるか?
リメイク版の方が良かったと思えるのは、
今のところ「遊星からの物体X」しか思いつかない。
さて今回はどうか?

「ノスフェラトゥ」
ストーリーはラストを除いては、ムルナウ版とほぼ同じ。
多少違ってるのは、主人公夫婦と伯爵の名前。
でもM・シュレックの怪物像をクラウス・キンスキーが忠実に踏襲しているため、
ベラ・ルゴシやクリストファー・リーと同じドラキュラ伯爵の名前を使うと、
グラコロはどうしても違和感を感じてしまう。
今回のヒロインはイザベル・アジャーニで、ノスフェラトゥとの対決姿勢を強く出している。
特にラストは朝日を浴びせて殺すために、離れようとするノスフェラトゥを引き寄せ、
さらに自分の血を吸わせる。それも二度三度も。
ムルナウ版では影の手によって心臓を掴まれ、早々に死んでしまったのに。
これは女性が強いか、か弱いかの製作年の時代背景の違いか。
それにアジャーニだからかな?
でもせっかく自分の命を犠牲にしてノスフェラトゥを殺したはずなのに、
ブルーノ・ガンツ演ずる狂気の夫に乗り移って、前歯が牙になっちゃったりして。
これじゃもしもの場合にって蘇りを保険に掛けてたみたいだ。
吸血鬼は永遠に不滅なのが言いたかったのかもしえないが、嫌な感じ。
やっぱりM・シュレックの愛に殉じたノスフェラトゥの方が好きだな。

マカロニ・ウェスタンでの変な役以外、実はクラウス・キンスキーを観たのは初めて。
娘の方は「テス」と「キャット・ピープル」(すごいトラウマ映画)を観ているのに。
さすが怪優と言われているだけに、彼のノスフェラトゥもすごい。
ムルナウ版にはなかった、永遠に死ねない不幸と孤独を表現していた。
素晴らしい、…でも怖くないのがつらい。
ムルナウ版への尊敬は十分感じられるが、やっぱりパロディみたいに感じてしまう。
映像は素晴らしい。ブリューゲルのような農村風景に、
そそり立つ岩山、それをえぐるような急流、海辺の光景など。
それにポポル・ヴーの音楽。
ムルナウ版を観ていなかったら、これはこれで素晴らしかったのかもしれない。
今回トラウマになったのは街の広場を占拠したネズミの群れ。
ちゃんとみんな回収できたのだろうか。

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