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トラウマティック銀幕コミュのマリア・ブラウンの結婚

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あけましておめでとうございます!
今年もいろいろトラウマティックな映画を取り上げていきたいと思います。
年頭を華々しく飾るのは、やっぱり地味でスンマソン。
最近封切られた「そして、私たちは愛に変える」の予告を観て、
クレジットのハンナ・シグラという名前に引っかかった。
どこかで聞いたぞ、この名前。ものすごく気になったけど、思い出せない。
めちゃめちゃ気になって、調べると彼女の主演映画の一本が「マリア・ブラウンの結婚」。
観たことあるぞ。確か衝撃的なラストじゃなかったかな?
でも、なんでそんな事になっちゃったのか、覚えていない。
またもや気になって、こりゃあもう、観るしかない。

「マリア・ブラウンの結婚」
第二次世界大戦中のドイツで結婚式をあげたヘルマンとマリアのブラウン夫妻。
半日と一晩を過ごしたあと、夫ヘルマンは戦地に送られる。
終戦後、戦地で行方不明となった夫が帰って来ないかと駅で待つマリア。
一方で困窮する生活のために、占領軍専用のバーで働く。
間もなく、客の黒人兵士ビルに愛されるようになったマリア。
ビルの子を妊娠し、二人で喜び合っているところへ夫ヘルマンが帰還。
自分をかばおうとするビルをマリアは背後から酒瓶で殴り、殺してしまう。
身代わりで刑務所送りになったヘルマン。
刑務所に面会したあと、汽車内で繊維会社社長と知り合い、
流暢な英語と魅力で会社の接待役に採用される。
難しい商談も色仕掛けで成立させ、マリアは重役の座に。
社長は結婚を申し込むが、マリアはけっして承諾しない。
そのわけをつきとめた社長は、刑務所でヘルマンに面会する。
そして刑期を終え、釈放されたヘルマンは一通の手紙を残して失踪する。
「自分が一人前になるまでは帰らない。それまで毎月一本薔薇の花を贈る」

ニュー・ジャーマン・シネマはこの映画の監督、ライナー・W・ファスビンダーや、
ヘルツォーク、ヴェンダース、それにフォルカー・シュレンドルフなど、
すごい映画、それもかなりクセモノ揃いだったから、トラウマの宝庫だぞ。
ハンナ・シグラはものすごかった。強い・妖しい・美しいの三拍子揃い。
特に上目遣いの妖艶な微笑みには、もうゾクゾク・ゾワゾワ。
映画は終戦前夜から戦後10年のドイツを背景に、女一人なんとか苦境を乗り切り、
強くてしたたかな女でありながら、愛する夫の帰りを待つけなげな女の生き様を描く。
新婚生活がたった半日間、いろいろな不幸が重なり、最後にやっと夫が戻り、
これから新婚生活をやり直そうとする幸福な時に、全くの不注意で悲劇的な結末を迎える。
なんともやりきれない。それとも、この結婚はもともと悲劇に終わる運命だったのか。
マリアをめぐる男性陣が、みんな心底マリアを愛しているのがせめてもの幸せか。
それにしても、「そして〜」の予告で超久々の彼女を見て、お元気そうでなによりだったな。

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