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狩猟系ダイビングコミュのカリフォルニアのアワビ漁

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カリフォルニアを代表する狩猟系ダイビングの獲物であるアワビについて、その背景を調べていたら、そのアワビ漁に日系移民が非常にかかわっていることがわかったのでちょっとご紹介。
1984年まではカリフォルニアのアワビ漁は商用目的で大々的に行われてたが乱獲から絶滅の危機に陥ったために禁漁になる。このアワビ漁ルーツ、実は日本の南房総、白浜の海産物商の兄弟によっ1890年代今から100年以上前に始められたものだった。1890年の初頭に日本から移民した人が、カリフォルニアはモントレーの海岸に無数に生息するアワビを発見!これは絶対に事業になると確信し、当時日本で海産物商を営む小谷兄弟を招請しカリフォルニアのアワビ漁がスタート。当時アワビはラッコの餌か中国人が食用で少し取るばかりで、焼けば長靴のゴム底のように硬くなってしまい誰も見向きをしなかったしろものだったそうだ。おまけに水の冷たさもあり当時は誰も手を出さなかったために海底はアワビのジュータン状態だったらしい。小谷兄弟はモントレーで本格的にアワビ漁を展開。当時アメリカには存在していなかった潜水器具を使った漁を始めて行ったのも彼らである。そのための人材はすべて日本から採用した。当初は干しアワビを生産し中国や日本に出荷していたが(1915年に禁止される)1900年代初頭には食用に適した加工法(やわらかく食べる)を開発し缶詰として発売し大成功を収める。しかし、カリフォルニアではアワビに大きさの制限や販売エリアの規制などをかけ始め、また移民に対する土地没収や商業規制なども強化され1931年にはアワビの工場は閉鎖、そして第2次世界大戦での排日命令により、日本人が立ち上げたカリフォルニアのアワビ漁の実態そのものが歴史からすっかり葬り去れてしまった。 アワビ漁自身はその後もヨーロッパ移民やメキシコ移民、そしてもちろんアメリカ人の手によって継続されたが最終的には乱獲がたたり絶滅の危機に陥ったために1984年にカリフォルニア全域で全面禁漁になった。

 さて、戦後60年以上が過ぎ、それまで少しずつアメリカ人の歴史研究家により調査されてきたこのアワビ漁の歴史が、ちょうど100年の歳月を経て1994年に小谷兄弟のカリフォルニアモントレーエリアでの産業発展の功績をたたえる記念式典で再度脚光を浴び(今では自然保護区となっている工場跡地はKODANI VILLAGEと命名されている)、その後多くの研究家や日本のNPO法人によって文章にまとまられるまでに至った。

という背景があることを知って、自分もこちらでアワビHUNITNGをしている日本人として、そんなDNAが体の中にはあるのかな?などと思ってしまいました。

 ちなみに上に紹介したCALIFORNIA ABALONE INDUSTRYの本はとっくの昔に絶版。日本のNPO南外房文化財.戦跡保存活用フォーラムがこのあたりの交流と歴史的な流れをまとめ2005年に出版した「太平洋にかける橋」の方は、まだ日本で手に入ると思います。


コメント(5)

凄く興味深い内容でした!ありがとうございました!
想像以上に奥深い話で圧巻です。

そして、そのリサーチに手(パー)ぴかぴか(新しい)手(パー)
たまーに覗かせてもらっています、すごい話ですね!
油の少ない食材ですがアメリカ人はバター焼きにでもして食べるのでしょうか?
個人的にはあわび炊き込みご飯がおいしいと思うのですが
日本は島国。海産物との繋がりは古く、深いんでしょうね。

アメリカのアワビ漁のルーツが日本にあったなんて、ロマンですね。

ありがとうございました^^
ラフマニアンさん>
やわらかく食べる加工法は叩いて繊維を切ってしまうんです。そうする焼いても硬くなりません。身の厚みが3cm以上あるので火を通すといきなり硬くなっちゃいます。基本的にアメリカ人はこれをバターで焼いたりして食べるので味良くわからないでしょうね。あと彼らはえんぺらも縁側も、肝も全部捨ててしまいます。もったいない話です。

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