中山康直『ヒーリングヘンプ』コミュのカンナビノイドが脳の老化現象から保護！！

カンナビノイドが脳の老化現象から保護する　メカニズム発見！！

★論文の要旨を米国の科学技術サイト「ナノ・バテント・アンド・イノベーション」より。
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Marijuana May Ward Off Dementia: Cannabinoids Protect Brain From Aging Processes Say German Researchers
NANO PATENTS AND INNOVATIONS 2011.08.19

カンナビノイドが脳を老化現象から保護する可能性

ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボン（以下、ボン大学）と、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ（以下、マインツ大学）の研究者たちは、「脳がどのように老化現象から保護されるか」というメカニズムを発見した。

マウスでの実験で、研究者たちがカンナビノイド受容体（特異的受容体）の働きを断ち切ると、その動物は退化の兆しを見せた。つまり、カンナビノイド受容体の強うが動物の老化を止めるメカニズムを持つことがわかったのだ。

カンナビノイド受容体の働きを断ち切った後に退化の兆しを見せた動物の老化のスピードはとても速く、それは人の痴呆の人々に見られるような非常に急速な老化となって現れた。

「脳がどうして老化や退化していくのか」ということに関して、それが生体的にどのようにコントロールされているものかは今でもよくわかっていないが、一般的にはストレスのような要因、人体に有毒な化学物質などの蓄積、そして、炎症などが老化を早めているのではないかと仮定されている。

しかし、その逆のメカニズムを脳が持っていることもわかったのだ。

それはつまり、「脳を老化の変質から保護すること」、あるいは、「ダメージができている脳を修復する」メカニズムだ。

それを脳自身が持っているということなのだ。

ボン大学とマインツ大学の研究者たちは、カンナビノイド受容体（CB-1）が持つ、今まで知られていない未知の機能を発見した。

この受容体は、他の物質と結合することができるタンパク質で、そして、その連鎖を起こすきっかけとなる。この THC （大麻の有効成分であり）のようなカンナビノイドが人を酩酊させる要因となっているこの受容体との結合だ。

しかし、今回の研究では、カンナビノイド受容体（CB-1）は人を酩酊させるだけではなく、「脳の退化」との関係で役割を果たしていることがわかった。

今回の研究のチームのひとりであるボン大学のオンダー・アルベイラムさんは、このように語る。

「実験では、遺伝子テクノロジーを用いて、マウスのカンナビノイド受容体のスイッチを切る（作用を断ち切る）と、マウスは急速に老化していったのです。これは。カンナビノイド受容体のの伝達システムが、脳の神経細胞を保護していたということを意味しています。」。

研究者たちは、異なる年齢のマウスで研究をした。

生後６週目の若いマウス（人間での子どもにあたる）や、５ヶ月目（人間でいうと中年）のマウス。そして、12ヶ月の高齢のマウス。

プールをつかって、齧歯動物（ネズミなどの動物のこと）がの学習能力についてを調べた。

その結果、カンナビノイド受容体の働きを切られたマウスは、学習能力の急速な衰えを見せ、あきらかな神経細胞の喪失を示した。年齢の進んだマウスになるほど、この傾向は顕著だった。

人間の脳との驚くべき類似

カンナビノイド受容体を切られないマウスは、神経細胞が非常に健康なままだったことに加えて、学習能力と記憶能力に関して切られたマウスとの差が明らかで、まったく老化を見せることはなかった。

チームの研究者のひとりは言う。

「老化の根本的な原因は、いまだに生命の大きな秘密のひとつです。しかし、今回の研究は、その謎のドアをひとつ開けたかもしれません」。

「マウスの脳は人間の脳と年齢の経過に関する変化で驚くべき類似を持ちます。今回の実験によって、カンナビノイドのシステムは、人間の脳の加齢からの保護メカニズムを提唱するかもしれません。もちろん、まださらなる研究が必要ですが、次には脳がカンナビノイドによって炎症から保護されるメカニズムを理解したいと思っています」。

老化に対しての新しい治療法の物質の開発に結びつくかが注目されている。