オプトメトリストの卵コミュの１－５）脳神経障害疾患

脳神経障害疾患のみではないが、外眼筋麻痺・眼振・瞳孔異常・視野異常等を引き起こす代表的な疾患の年齢・危険因子・基礎疾患・特徴的症状等

年齢）
若年者：多発性硬化症・重症筋無力症・外眼筋ミオパシー等

危険因子）
内臓脂肪型肥満・喫煙・ストレス・運動不足・塩分/アルコール/コレステロール/甘い物の過剰摂取・口径避妊薬等特定の薬物の使用・麻薬・男性・加齢・頭部外傷等

基礎疾患）
高血圧症（腎動脈狭窄症・腎炎・腎損傷・クッシング症候群・甲状腺機能亢進症・高アルドステロン症・動脈硬化症）
高脂血症（別名：脂質異常症）・糖尿病
動脈硬化症（高血圧症・高脂血症・糖尿病）
細菌/ウイルス感染症・赤血球不足・心臓弁膜症・心不整脈（特に心房細動）・脂肪塞栓症候群（骨折による骨髄の脂肪性物質）・副鼻腔疾患・中耳炎

特徴的症状）※外眼筋麻痺・眼振・瞳孔異常・視野異常以外で。
言語障害：
○失語症：話す＝ブローカー中枢（運動性言語中枢）・聞いて理解する＝ウェルニッケ中枢（感覚性言語中枢）・読む＝視覚性言語中枢（角回）・書く＝書中枢が存在する大脳皮質（機能自体は両脳にあるが主に左脳が大きな役割を果たしている。）の障害で、最も一般的な原因は脳卒中である。
○構音障害：皮質中枢以外にも、三叉神経（橋）・顔面神経（橋）・迷走神経（延髄）・舌下神経（延髄）・小脳も発音に関わっており、少しは話せるが障害がある場合はこれらの脳神経あるいは脳神経核に障害が生じている可能性がある。
嚥下障害：三叉神経（橋）・舌下神経（延髄）・舌咽神経（延髄）・迷走神経（延髄）の障害。
顔面麻痺：顔面神経（橋）の障害。
聴力低下：蝸牛神経（橋）の障害。
失調性歩行：小脳の障害。
手足の感覚/運動障害・痺れ・痛み：脊髄の障害。