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球のたわごとコミュの112Aと12A

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112Aは、書籍では「出力管」と紹介されていることが多いと思いますが、公式には(マニュアルやデータシート、オリジナル箱等)常に"Detector/Amplifier"です。つまり201Aと同じ汎用管です。米国では、明確に「出力管」と称していたのは171Aの方でした。FADAのModel22という機種などは、出力管以外が112Aで出力管が171Aという有様です。

型番の二桁化はナス管時代に始まっていましたが、ST管に移行した時も、RCAは、112Aを12Aとはせず、112Aの名前のままにしました。これは12という球が既にあった(WD-11のバヨネットタイプ)からだと思います。他の米国メーカーの中には12Aという二桁番号を使った例がありますが、少なくとも御本家は12Aとは呼ばなかったということです。

日本のUX-12Aは、ST-12に縮小されているだけではなく、三定数も異なります。gmがやや上がり、内部抵抗・μを下げています。こちらは、出力管として使われることを当初から意図していたように思えます。

結論としては、112AとUX-12Aは「別の球」で、前者は蓄電池用汎用管、後者は交流用出力管ということになるかと思います。もう一つの違いは、112Aは米国でも結局主流にはなれないまま(201Aや171Aには遥かに及ばなかった)で、結果として値段も高かったのに対し、UX-12Aは日本の「並四」を代表する真空管として、最もありふれた球の一つになったということですね。

コメント(3)

226と26Bの関係と似ていますね。私がラジオに興味を持った頃の近所のラジオは並4が殆どで、12Aが主役、たまには26Bが出力のものもありました。アメリカでも12A,112Aが高いのは生産量が少なかったのが原因でしょうか。
226→26Bはμ五割増ですから、かなりの違いがありますね。

226は本来の位置付けは201Aの交流点火バージョンなのですが、RCAはわざわざ「検波管・出力管にはあまり向いていません」と断っています。しかし並四に226あるいは26Bを使った例は結構多いようですね。電源トランスも回路も簡単になってコストダウンでき、あまり大きな音を出さなくてよいなら、実用上問題なかったからでしょう。

112Aの価格が高かったのは(手元に資料がないので数字でちゃんと言えませんが)やはり生産量の問題だったろうと思います。171Aの方がはっきり安かったと思います。
112や112Aも最初は出力管として扱われていたようです。RCAの初期広告や112の添付資料にもPOWER-AMPLIFIERとなっていました。
(70Years of Radio tubes and Valves pp22など)
ただし、蓄電池用の出力管とされていましたので、交流電源が発達しすぐに出力管としての役目は終えたのではないでしょうか。
また、初期広告をみるといずれも何故かUX-171よりUX-112の方が高価でした。これでは米国ではあまり売れなかったのではないかと思います。・・・フィラメントの違い?ですかねUX-112は最初から酸化物、UX-171は初めはトリエーテッドタングステンでしたね。

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