早死にしたのが本当に惜しい。一般的には"Blues and Abstract Truth"が非常に有名ですが、ドルフィーと2管でやってるStraight Aheadは、2管なのに、非常に雄弁で、高貴で、黒くて素晴らしい。この人の功績はブルースという黒人側からアプローチするとどうしても泥臭くなりがちなものを、あえてそうせずに洗練させるかというところで本当に素晴らしい仕事をしたところにあると個人的には感じています。でも、フルバンのスコアは基本的に真っ黒。Live from Los Angelesなんかはメンバーで白人と黒人が半々なんだけど、出てくる音はもう真っ黒。ネスティコの譜面を本家ベイシーがやるのと、フランク.キャップがジャガーノートでやるのではサウンドが全く変わることを考えると、ジャズにおける黒っぽさ、黒人的なるものというのはどこにあるのだろか?といつも考えさせられます。人種差別的な意味合いはまったくないけれど、言葉に説明できない何かが違っているような気がする。これと全く反対の事をギル.エヴァンスに感じます。