MEN　PIECEコミュの第30巻　栄屋ミルクホール

突然ですが、みなさんにとって生涯現役とは何でしょうか？俺はいつになっても生きがいに満ちた日常生活、人生を送ること、であると思います。今日はラーメン屋と共に、その生涯現役を貫いた人物を紹介したいと思います。プロスキーヤーであり、冒険家でもある三浦敬三大先生です！スキーをやるものなら我がサークルの専属スキーコーチの鈴木コーチだろうが、中川コーチだろうが、あの女子モーグル日本代表上村愛子だろうが、自由奔放な板倉哲也だろうが、三浦敬三大先生の前では決して頭が上がりません。スキーをこれから続けていくのならばこの人を知らなくてはあかんぞ！まぁ、ざっと先生の経歴を教えよう。
1904年(明治37年)青森市生まれ。現在は東京在住。
1926年(22歳）北海道帝国大学農学部卒業後、青森営林局に勤務。営林局の「青森林友スキー部」ではジャンプ選手や監督として活躍、全日本選手権の常勝チームヘと育て上げた。
1955年(51歳）退職。
1974年(70歳）エベレストのシャングリ氷河滑降。
1981年(77歳）キリマンジャロ頂上噴火口を滑降。
1985年(81歳）シャモニー・ツェルマット間90キロ踏破。
1992年(88歳）スイス氷河地帯オートルート完全踏破。
1994年(90歳）モンブラン・バレーブランシュ 5度目の滑降。
2003年(99歳）モンブラン・バレーブランシュ 6度目の滑降。

50歳過ぎてからの人生だよね。人生とはかくありたいものです。さて、今日、紹介するお店は先生には負けますが創業1945年、レトロさ感じさせる栄屋ミルクホールです。そして本日のゲストはもちろんのこと三浦敬三大先生です。

ここもあっさり醤油ラーメンです。以前紹介したよろゐ屋、元祖恵比寿ラーメンの類です。場所はJR神田駅から徒歩6分。とても辺鄙なところにあるため、お店の場所は結構わかりづらいです。写真を見る限り、なんでこんなレトロで、どこにでもあるようなラーメンを食べに行ったのか、不思議に思うでしょう。それは、かなりの勢いでこのお店が隠れ名店として雑誌などから注目を浴びていたため、行ってみることにしたのです。まず、入った瞬間、笑いをこらえるので精一杯でした。だって、ここのおばちゃんの顔がｶﾞｷの使いに出てくる顔のでかいｵﾊﾞﾁｬﾝにそっくりなんだもん。獨協の先生で言ったら小島幸枝先生！ぜってー、こいつ「ｻﾞﾏｽ」って使ってるよ！それはそうと、自分はラーメン(500円)を注文しました。出てきて一言！見た目シンプル！味もシンプル。てか、どこにでもあるラーメンだ。具も写真のとおり。鶏ガラや野菜でダシを取ったスープ、まぁ昔ながらのラーメンだよ。決しておいしいとは言えない。メディアが注目しすぎ。なんだろうね。中年の人やそれより上の人達が戦後苦労して立て直した日本経済をあの頃は〜と思い出すためにあるラーメン屋だな。そんな奴らがこのお店を盛り立てているんだと思う。戦争を知らない子供たち、学生運動や日本を革命しようだとか、フォークソングだとか、おにゃん子クラブ萌え〜だとか、そんな時代に生まれていない俺らには縁もゆかりもないお店ですよ。ここのラーメンは懐かしさが味の大半を占拠していると思われる。つまり、何が言いたいのかというと、ここのラーメンは「ALWAYS 三丁目の夕日」の中だけにしとけ！まぁ、これからも味を変えずに三浦先生の様に末永く生涯現役を貫き通せよ！
先生お言葉をありがたく聞いてちょうだい。彼が残した名言です。

「すべては積み重ねなんです。若い時から続けてきたことの延長線にすぎません。山は一歩ずつ歩を重ねることで、必ずその頂上にたどり着くことができる。」

なんか、富士山へ登ったときを思い出すね。

2006年1月　三浦敬三永眠。101歳。

安らかにお休みください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

以上レポートでした。