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【詩】を書く人。コミュの★写真詩★

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・携帯やデジカメで撮った写真+詩
・イラスト(オリジナルでも可)+詩
・詩を書きたくなった画像(拾いでも可)
                  ・・・等

「イメージ+詩」で詩を書くトピです
(オリジナル詩集の画像板のようなものです^^)

詩は写真に対して感じたものを一行でも十行でも

コメント(1000)

☆p&p Collabo
  ふたり >>

わてら半世紀前に
 施設で巡りあった
  孤児やねん。
逝く時かて二人やでぇ。
あんたら余所見せんと
 きっちり見ててや。
ゆうやけ




別にね
言わずにおこうと
思ったわけじゃないんだ
君が撮ったゆうやけが
美しすぎたから
ぼくは家路を急ぎながら
かえすがえすも
このゆうやけの中にいる自分が
たまらなかった
天涯孤独で
あてもなく
歩いているような
気がした
頼るべきものが
何もないおのれが
ゆうやけが消えゆくうちに
もみ消されるような
気がした

20150702
糸川草一郎
ペン p&y Collabo
≪みみぴょん≫

地方に依っては
 “耳” と数えるらしい。
二羽だと
“ふた耳” なんだが
其れで一羽だと “片耳” と
数えるのだそうで
 無闇にややこしい。
ゆうぐれの君




午後は淋しかった
つまらなかった
来る日も来る日も
道ゆくひとびとを窓辺にながめた
ある日は雨に暮れ
ある日は緑が眩しかった
君を見かけたのは
ゆうぐれ近い横断歩道の前
ずっと見ていた
やっと見つけたと思った
一目で恋に落ちた
ゆうぐれ
ぼくはひとりで君への言葉を紡いでいた
送るあてのない手紙だった
来る日も来る日も
君を待っていた
ある日は雨に暮れ
ある日は緑が眩しかった

20150713
糸川草一郎
列車




君はそのときひとりで
ホームに列車が入ってくるのを
待っていた
ぼくにはひどくそれが淋しそうに見えた
深く息をして列車に乗ると
君もおなじ車両に乗った
降りるまで七つの駅が
風のように目の前を通りすぎていった
車中のぼくは
いたずらに胸をときめかせた
目を伏せて文庫本を開いている君は
水鳥のように凛々しく、尊いものに思えてならなかった
君が途上どこかの駅で降り、いなくなることを
ぼくはこどものように恐れた
それは所詮一列車のなかの恋とすら呼べない小さなストーリィ
諦めることは必然でなければならなかった
物語などはじまるはずがないと
ぼくはいつもの駅で降り小さな改札口を過ぎる
それですべておしまい
忘れてしまう外ない心の揺れ、ときめき
ひどく皮肉に感じたのは
着いた場所が夕焼けの真っただ中の駅だったこと
君とここで別れることが
どんなに心苦しく思えたことか、君には永久にわからない
ただその時、ぼくの心が停止する瞬間があった
ほんの数秒、ぼくたちの視線が交錯した
君はぼくの目を避けなかった
たったそれだけのことにたぶん意味などないだろう
君に逢うことはもうない
けれどもぼくにわかっていたのは、この三十分間
ぼくはしんじつ君の虜でしかなかった

20150713
糸川草一郎
夕刻の歩廊




夕刻の歩廊の人の群から離れ
彼女はひとり佇っていた
孤独な影というものは、時としてひどくかたくなで
却って痛ましく見える
歩廊に滑りこんできた列車の、そのドアへ
吸いこまれてゆく顔、そして顔
彼女がどんな少女か、ぼくは知らない
無表情な都会の雑踏に消えてゆく、少女の背中に
言い知れない、哀しみを感じつつ
ぼくは彼女を見送った
無機質な嗤いや、無関心に彩られた空虚な精神世界
金属とコンクリートが主成分でしかない
時折ぎらぎらと耀く絢爛たる灰色の都会に住む
彼女のような孤独な影は
日々何を糧にして生きてゆくのだろう
そのことを思うと、何故か心が痛い
いたわしさだろうか
孤独への共感だろうか
ともかく、ぼくの胸のうちは
理由のない底なしの暗いかげりに沈んでゆくのです

20150714
糸川草一郎
童話の少女




うすもも色の君は
夏の雲の下
まっしろなひかりにつつまれ
採れたての
果物のような初々しさを
ほとばしらせて
いたいけなこどものように
揺り椅子に膝を抱えていたね
遠くから君をみていると
君のまわりを吹く風も
ミントのように澄みきって
この街がメルヘン色に染まるのを
見ているような気がするよ

20150714
糸川草一郎
★p&p Collabo
 ≪三人の芸人≫
 ≪イヌの考え≫
 ≪月≫
青春




かなたには海があった
日なたにいるだけだったけれど
生れてきたことを心から淋しいと思った
何故未だにのうのうと生きられるのか
自分のずうずうしさが恥ずかしかった
かなたには海があった
ぼくの未来なんかがあるわけじゃなかった

20150715
糸川草一郎
時代




そこは無人駅だった
雨あがりの歩廊に
ゆうぐれが迫っている
そこに
ひとりの少女が佇っていた
涙の捨て場所にふさわしいのは
こういう一場面に違いない
少女はほんとうに涕いていたんだろう
風景はそれでもやさしかったし
そこに存在したものすべてが
少女を許した
時代は未だ穏やかで
しんじつ哀しみからは遠かった
雨あがりの歩廊に
列車は来ない
記憶は少女を忘れないだろう
雨もよいの空は
まだ少し明るかった

20150715
糸川草一郎
聖域




昼さがりの屋上、そこが
彼女たちの聖域だった
二人は他愛もないことを
いつまでも語り合った
そのことこそが真に尊いことを
彼女たちは知っていた
将来を語り合うこともあったけれど
要は二人が仲のいい友人であることが
いちばんのことだった
若鮎のような季節が
いつか終わってゆくことを
採れたての果物のように初々しい
彼女たちは知らなかった
時は目まぐるしい早さをもって
過ぎ去ろうとしていた
彼女たちは未だそのことに気づいていなかったし
知ったところで
どうすることもできなかった
時というものは無常で
彼女たちが遣った
〈永遠〉という言葉は
たわけた絵空事に過ぎなかった
結局少女の心は未だ
現実のかげりに染まりきってはいなかったし
彼女たちの時は
やっと走りはじめたばかりだった

20150715
糸川草一郎
小鳥




ゆうやみの中に身をおいていると
なんだかわくわくした
ぼくは孤独じゃなかったし
ひどくたのしかった
遠くに水のおとがしていた
ぼくは手すりの上で脚をぶらぶらさせていた
そしたらふしぎとこどもの頃に戻れたんだ
ぼくは小鳥になりたかった
学校のつまらないしがらみみたいなものから
しばらく離れていたかった
小鳥になって思いっきり叫びたかった
自由になりたかった

20150715
糸川草一郎
秋風はからし色




秋風はからし色をして
ぼくらのいる遊歩道を吹きぬけていった
その日、ぼくは舞と仲たがいをした
坂みちをひとり帰った
家に帰り、机にうつ伏せて泣いた
淋しかった
ゆうやけは綺麗だったけれど
ぼくはものごとに終りがあることを
どんなに恨んだか知れない
ベッドに横たわったままでいた
涙はもう出なかったけれど
自分がちっぽけに感じられたし
何だかひどくつまらないものに思えた

20150716
糸川草一郎
(また下らぬものを書いてしまった)
遠いくに




遠いくにへ行きたい
意味もなくそう思った
ひとり帰るべく駅のホームに立ち
スマホを覗く
そうしていれば
淋しさにふるえずに済む
希望なんかない
夢なんてものもない
やりたいことも
将来へのヴィジョンも何もないんだ
遠いくにへ行きたい
空を翔びたい
人々の顔、顔、顔、顔のなかの
顔すら持たないぼくだった

20150716
糸川草一郎
教室




みんな死んでしまえばいいと思った
クラスメイトは
一人残らず軽薄な人間の屑に見えたし
担任の教師はスケベ面してぼくを見るんだ
ある日
教室の隅にうずくまってみた
自分の小ささがやりきれなかった

20150716
糸川草一郎
★p&p≪えにし≫

 ☆
今宵の星は
とてもきれいですね
ぼくたちずっと一緒に
暮らしませんか
ゆうぐれが間近に迫っている
はつ夏の線路を前にして立ちつくしていた
することなんかない
風の音が聞こえる
耳を澄ましていると
幻の海鳴りまでが聞こえるようなんだ
電車は来ない
空を不思議な機影が一機
あれはひょっとしてUFOかも知れないな

20150717
糸川草一郎
大きく大きく 息をする
わからないよぅに
気づかれないよぅに

ため息じゃないょ
ただの 深呼吸だから…
道




風のなか
道は緑の森にそってどこまでもつづいた
彼は何も言わなかったし
私にも何も言うことはなかった
別にいいよ
ふたり歩調をあわせ
歩いていることが幸せだったんだ
ときどき彼が私をみた
彼のまなざしはやさしかった

20150718
糸川草一郎
揚羽蝶




黒衣を纏いし妖しき蝶
鱗粉の媚薬を振り撒き
昼と夜とを往き来する


太陽の光と月光が
交錯の刹那に
それをみる

揚羽の羽根の抑揚こそ
彼女の生きる証しだと

その姿に、それを知る

落ちるものかと
跳ね狂うさまに

野に生きて
野に殉ずる者の

静かな修羅が
棲むことを




放課後




放課後、黒板に描いたぼくの絵
ぼくは描くのが好きだ
夢中になって描いているとき
ぼくは翼をもった鳥になる
空想の世界、現実にあるさまざまなもの

クラスのみんなが話している
昨日見たドラマのこと
お笑い芸人のこと
ロックスターのこと
ゆるキャラのこと
みんなどうでもいいことばかりだ
もっと大切なことがあるんだと思う
ぼくはどこへだって行ける
みんなが知らない時空さえ飛び越えて

20150719
糸川草一郎
家に帰ろう




期末テスト後の七月の
下校時刻の学校前は
人影まばらでひどく淋しい
自転車を停めて美紀の家を訪ねる
看板の剥げ落ちた
クリーニング店のとなり
路だけは立派だけれど
ここらも寂れて廃屋が多い
美紀のおばあちゃん
やさしかったけれど
いまは認知症がひどくて
特別養護老人ホームにいるんだ
世の中はがらくたばかり
うつくしいものを追い求めても
そんな物はどこにもない
いつからこんな世界に
なってしまったんだろう
美紀はいなかった
仕方なく自転車を押して歩く
わけもなく込みあげてくるもの
それが何だか分からずにいた
とにかく家に帰ろう
ぼくはくちびるを噛みしめて歩いた
熱く灼けた路が
目の前にゆらゆら揺れていた

20150719
糸川草一郎
夕さりの雨




そっとしておきたい
かなしみがある
夕さりの雨があがった
窓辺に
少女(きみ)が見つめていたのは
何だったのか
遠い日のこと
君が恋したひと
忘れたくない思い出のすべて
そして
ひかりながら
玻璃をつたうしずく

20150720
糸川草一郎
海




電車はまだ来ない
ぼくはふてくされていた
ぼくらのことも
学校のこともすべてが
胡散臭く思えてならなかった
知るもんか
菜々美は気にしてくれていたけれど
だんだん口を利くのも
お互い億劫になってしまった
それでも電車はやってこなかった
ぼくらの友情もおしまいだな
と、ぼくは言った
あ、そう。勝手にすれば?
と、菜々美が言った
電車が来て並んで座ったけれど
ぼくらは無言だった
白々しい冷房が
ぼくらの冷えきった友情を
嗤っていた
海が車窓に見えた
平和な海だった
沖に幾艘かヨットが見えた
海が輝いていたので
きらきらしていたので
ぼくは我慢できずに泣いてしまった

20150722
糸川草一郎

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