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かわうその茶道ノートブックコミュの躑躅

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躑躅ツツジは切ると極端に早く萎シナびてしまうし花が密集しているので主花になりにくい。一般にあまり使われないし家元でも一度も見たことはなかった。
仕事で触れないので知っていることが少ない。

しかし今回機会を得て調べてみると松屋会記に躑躅が。
寛永17年2月24日晩、片桐石州の家老の藤林助之丞が紫躑躅と椿を胡銅に入れたとのこと。
2月末といえばおそらくは菜の花から桜の季節あたり。走りの躑躅と名残の椿を厳しい胡銅で結び付け、冬から春への季節の移り変わりを表現したのであろうか。


神の依代ヨリシロとしての側面も。
旧暦4月8日に山の中の躑躅を娘の手で折ってきて苗代の水口に挿す習慣があるらしい。
春になると山の神が山から降りてきて田の神になる。
よく根付く躑躅を依代とし、豊作を祈る風習。
どの地方の風習かまでは調べがつかなかったもののなかなかに興味深い位置付けだ。


躑躅は赤い花を咲かせ、ひとり草の別名からも「火」を連想させるので、古来「わたまし(転宅)の花」(文阿弥花伝書)、すなわち転居や新築を祝う花には禁花とされたらしい。
今でこそ様々な色の躑躅があるものの、古式によると赤が元来の色ということが考察できて勉強になった。

現代では種類も豊富で、琉球躑躅リュウキュウ、釣鐘躑躅ツリガネ、三葉躑躅ミツバ、灯台躑躅ドウダン、紫八塩躑躅ムラサキヤシオ、蓮華躑躅レンゲ、瓔珞躑躅ヨウラク、大紫オオムラサキ、曙アケボノ、紅灯台ベニドウダン、など我々の目を楽しませてくれる。

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