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統一教会・勝共連合・世界日報コミュの統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福

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 先日、北海道大学出版会から「統一教会 日本宣教の戦略と韓日祝福」という本が出たみたいですね。著者は、カルト問題に詳しい北大の櫻井教授・他。
http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B1%E4%B8%80%E6%95%99%E4%BC%9A-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AE%A3%E6%95%99%E3%81%AE%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%81%A8%E9%9F%93%E6%97%A5%E7%A5%9D%E7%A6%8F-%E6%AB%BB%E4%BA%95-%E7%BE%A9%E7%A7%80/dp/4832967207/ref=sr_1_3/376-8701769-5705603?ie=UTF8&s=books&qid=1271166955&sr=8-3

 題名や著者の他の著書からすると、単純な批判本でもヨイショ本でもなさそうな。読んでみたいんですけど、5千円近くもするので、貧乏な私は読めません。

 どなたか読まれた方、いらっしゃいますか?感想を教えて頂けると幸いです。反対派さん、信者さん、分派さん、どなたでも嬉しいです。

コメント(5)

 新聞に書評が載っていました。記憶だけで要約すると...

  「批判本でもヨイショ本でもない、学問的客観的に記述」
  「学術書と思えないほど面白い」
  「普通のカルトは、教義と関係なく性とお金の問題を起こすが。統一教会は、
   教義自体に性とお金が密接に組み込まれているのが、驚き」

...いえ、驚く方に驚くけど。私の学生時代、原理研(今で言う CARP)の学生や、反対派の左翼学生のまくビラで、そんなことは誰もが知ってることでした。

 それはともかく。けっこう面白そうな本。欲しいなぁ〜読みたいなぁ〜誰か頂戴(^◇^;)
図書館に入荷したので、読んでみました。

後で感想も書きますけど、とっても面白い!以下の人に特にお勧めです。

  ・私のような是々非々派、統一教会ウォッチャー
    → 最適ですー。
  ・辞めたいけど、未練が残る、という辞めかけ信者さん
    → 参考になることが結構載ってるかも
  ・信仰が揺らがないベテラン信者さん。
    → 客観的な視点で書かれているので、教団改善の参考になるかも。

逆に、以下の人は読んでもツマラナイかも。
  ・強固な反対派さん。
    → 統一教会を批判はしてるけど、激しい反対はしてないので、物足りない本かも
  ・信仰が揺らぐこともあるけど、辞めたくない信者さん
    → この本がきっかけで信仰が揺らぐかも

高い本なので、読みたい方は、図書館で読んでみましょう。見たい章だけ拾い読みで十分。
 感想です。

 まず、全体像を言うと、宗教社会学者が、批判・非難一辺倒ではなく、客観的に「人はなぜ統一教会にはまって、全てを捧げてしまうのか?」について研究した本ですね。

 研究書・学術書とは思えないほど読みやすく(難しい部分でも、大学2年程度の学力があれば読める。易しい部分は高校生でも楽勝で読めるでしょう)、とても面白い。世間の批判の概要、教団の教理の概要(原理講論レベルで、さらに進んだ信者向けの経典と言われる「天聖経」や「聖本」にまでは踏み込んでいない)などについて述べた後、元信者・現役信者などに対し聞き取り調査をし、分析している。

 なお、話題が発散するのを防ぐため、正体を明かさない布教方法の違法性(どの法に違反するのか私にはよく分からないけど、筆者らは違法、とのこと)、霊感商法などの違法性(これは、誰がどう見ても違法でしょう)については、違法だという結論だけ書き、それ以上は故意に触れていない。また、政治・文化の世界に対するロビィイングにも触れてない。

 これらの点は、通常の批判本に任せ、本書では宗教社会学者らしく、「なぜ他国の新興宗教の中でほぼ唯一、日本社会で信者を増やすことが出来たのか」「信者の生活はどのようなものか」「宗教なのか宗教を擬装した経済団体なのか」などについて論じています。



 調査研究は、主に
   ・教義や、公式歴史、他者の研究、他者への聞き取り調査
   ・日本の脱会者の体験談
   ・韓日カップル(韓国人の夫に嫁いだ日本人現役信者)への聞き取り調査
   ・韓国統一教会が在韓日本人信者向けに発行している
    タブロイド紙「本郷人」の記事
などを資料にしています。



 と言うわけで、一番の批判・非難ポイントを除外しているので、ガリガリ反対派さんが読むと物足りないかも。その分、信者さんが読みやすい出来。

 続きます。
続きです。

 内容は、膨大すぎてメモし切れないけど。そこをポイントだけ書くと、
                         ([ ]内が私の感想)

  ・布教は2ステップにしたのが当たった。これが日本で成功した原因か。

    ○ 初期(60年代、70年代)
     1)清廉でハイカルチャーなキリスト教を装い、お金にも比較的淡泊で
     2)「宗教と科学の統一」をキャッチフレーズに(原理研究会など)、
     3)多くの場合ちゃんと「統一教会です」と名乗って布教し、
     4)地上天国実現という社会改革を前面に押し出して、左翼思想の
      代案という面を強調した。
     5)政府(保守政治家)に受けるためか、反共愛国主義で、韓国中心
      主義はあるけど強調しない。日本組織の幹部は日本人
     6)日本に伝道した西川勝(崔奉春、元キリスト教伝道師)のキャラの
      影響が濃く、文鮮明色が薄い。保守政治家も「文はキライだけど崔は
      好き」と言う人が多い。
     [現在の日本統一教会幹部、久保木日本教会初代会長や故・松本道子
      女史らはほとんど皆、この時期の入信]
     [崔奉春氏はその後、文鮮明と対立し脱会。随分経って、先年文鮮明と
      和解したそうな]

    [○過渡期(80年代)]
     [私が学生で、UCウォッチングしてた時期ですね...]

    ○ 中期(90年代、2000年代)
     1)仏教など東洋的要素を強調し、シャーマニズム的要素で
      霊感商法などを通じお金を集めながら伝道し、
     2)「コア・バリュー」をキャッチフレーズに(CARPなど)、
       [↑これは道徳的な内容]
     3)統一教会だと名乗らず正体を隠して伝道し、
     4)地上天国より内面、霊界や内心面を重視し、
     5)韓国中心主義を前面に出し、日本の教会組織の幹部にも
      韓国人が多数いる。日本より韓国、が表面化した。
     6)西川(崔)カラーはまったく無くなり、文鮮明色一色。
     [特に90年代初め、文鮮明が北朝鮮と和解して以降、日本の保守
      政治家の支持も失っている様子]
     [初期と中期では、まるっきり別の宗教みたい]

    ○ 後期(2010年代以降)
      この本では触れられてない。

続きます。
続きです。


  ・入信経緯は、洗脳と言うほどのモノはない。歩留まり(ビデオ等を見た
   人で、信者になる率)も数%と低いし。ただシステムとしては整備され
   ている。トークの問答集なども整備されている。
    例:正体を隠し手相などを見る
      →霊感商法に誘い込む
       →その流れでビデオ講義も見せ
        →合宿→実践・実習...
    教義に優れた点が、教祖に人間的魅力があるなら、システムなど作らなく
   ても布教出来るハズなのに、このようなシステムを作らざるを得ない点が
   逆に教義や教祖の魅力の無さを示している。
    [私から見ると、ラブシャワーで骨抜きにして、あまり後先を考えさせず
     その場の流れと勢いで献身(修道生活みたいな)させているような。
      例えば80年代、街やキャンパスで布教してる信者さんに「教義のど
     こが良かったの?どのあたりで真理だと思ったんですか?」と聞いて
     も「さぁ?うーん...」と考えこんじゃう人がほとんどだったし。
      「洗脳ではなく、マインドコントロールだ」と言った現役信者さん
     もそう言えばいたっけ]

  ・経済団体としては、スキルの蓄積など継続性が無く、破綻している。
   なので、宗教団体としてみる方が適切。
    [文鮮明が、後を継がせる息子たちのこと等をまったく考えず、経済的に
     短期的に信者達を消耗し尽くしてしまっている印象。金儲けだけなら
     もっと継続性を重視するはずだ、というのが著者らの意見か。一理有]

  ・信者の信仰生活は、原理研(CARP)と地区教会(ビデオセンター、霊感
   商法の拠点)とで大違い。
    CARPは天国、楽しい修学旅行的。ツライのは夏と冬のF(キャラバンに
   乗って野宿しながらハンカチやお茶、珍味などを訪問販売して歩く)く
   らい。それでも、地区教会のFから見たら大甘?
   [先日、雑誌g2で読んだ中核派学生の様子と少し似ている]
    それに対して、地区教会は極めてキビシイ。[CARPが天国ならこちらは
    地獄?]献金ノルマ、売り上げノルマ、伝道ノルマで追い立てられ、身
    体も心もキツく追い詰められる。

  ・結婚してからは個人差大。特に韓国男性に嫁いだ女性の暮らしは相手次第。
   経済的に困窮し相手のDVに悩む人もいれば、日本ほどはきつくないノ
   ルマに安らかな生活を送る人もいる。男性信者は比較的恵まれていて、
   韓国で大学教員になっているものも複数いる。

  ・ツライ生活にもかかわらず、信仰生活を続ける不思議。女性は、結婚出産
   してしまうと逃げ場がない、というのもあるのかも。

  ・教義は、直接的に文鮮明をメシアだと示していない。本人と、霊感を受け
   たと自称する周囲が言っているだけ。文がメシアだと言う点に保障が全く
   ないのに信者は年金も老後の準備もなしに全てを文に捧げてしまう。
   [私が思うに、この、文をメシアだと示せない教義が、多くの分派を
    生むんだと思う。摂理、第4イスラエル、中山グループ、etc.
    教義からすれば、韓国か台湾の人で苦労した人なら誰でも良いハズ]

  ・「天聖経」は430万円、「聖本」はもっと高いらしい。
    [お金儲け色が強いですよね...]

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