MATV ムービーアジアコミュのイン･ザ･ラップ･オブ･ゴッド

原題：蠻荒的童話(In the Lap of God)
香港　シネマ･キャピタル･エンターテインメンツ作品　91年　88分　カラー　日本劇場未公開
製作総指揮：カール･マック／アンドリュー･ヤウ　監督：ロー･キン　音楽：バイオレット･ラム
出演：アイリーン･ワン／ロイ･チョン／フランシス･ン(ン･ジャンユー)／ジェフリー･ラム

―解説―
ひょんなことで自分の懐に入って来た盗品ダイヤを元手に恋人のトラブルを解決しようとミャンマーへ向った若い女性と､ダイヤを取戻そうとするスリの男との珍道中と恋を描いたアクション･コメディー。出演は『蒼き獣たち』(91年)などのアイリーン･ワン(溫碧霞)､『友は風の彼方に』(87年)などのロイ･チョン(張耀揚)､『インファナル･アフェアⅡ 無間序曲』(2003年)などのフランシス･ン(ン･ジャンユー=吳鎮宇)､『黒社会』(89年)などのジェフリー･ラム(林偉雄)ほか。『爆烈戦士』(87年､映画祭のみ)などのロー･キン(盧堅)監督､91年作。

―物語―
ＯＬのメイ(溫碧霞)は､やくざが愛人に贈ったダイヤをスリ取られる騒ぎに巻き込まれた直後､恋人のアレックス(吳鎮宇)からミャンマーで密輸に手を出し拘留されたと告げられる。釈放には大金が必要と聴かされたメイは､ポケットの中にダイヤを見付ける。スリのシンドウ(張耀揚)がスリ取った後入れたのだ。やくざに脅されたシンドウは､メイからダイヤを奪取する為ミャンマーまで同行してくる。しかしメイがヤンゴンまで危険な陸路を選んだため､ふたりは政府軍とゲリラの戦闘に巻込まれたり､ワニに襲われたりと珍道中を続けることに…。

コメント(1)

最初
全て
最新の40件

[1] mixiユーザー 12月21日 11:49

80年代の香港映画界に旋風を巻き起こした映画会社シネマ･シティ(新藝城)は､90年代に入って間もなく４つの会社に分裂しました。そのなかで､｢悪漢探偵｣シリーズで俳優としても知られるカール･マック(麥嘉)が中心となったシネマ･キャピタル･エンターテインメンツ(新藝都娛樂､画像左)にて制作された作品です。
主演はシネマ･シティ時代からカール･マックがスター候補として推していたロイ･チョン(張耀揚､画像中)。そして82年に映画デビュー以来､アイドル女優から大人の魅力を備えた美人女優へ成長過程にあったアイリーン･ワン(溫碧霞)がヒロインに扮します。あとは彼女の恋人役でフランシス･ン(ン･ジャンユー=吳鎮宇)がゲスト的にチョコッと登場するのみで､特に有名俳優も登場せず舞台も途中からはほぼ東南アジアに移るなど､正直低予算作品ではあるのですが…､随所に展開される戦闘シーンはかなりの迫力ですし､ロイ＆アイリーンのコンビも危険なカースタントなど自らチャレンジしています。
そしてコメディーの部分も､シネマ･シティ首脳陣の中で最も洗練された感覚をもったカール･マックのプロデュースなので､所謂顔芸やドタバタ(シネマシティだとディーン･セキ=石天プロデュースに多いパターン)に走らず､会話の掛合いで見せるといったスマートな作りには好感がもてます。パッと目立つ作品ではないですが､割かし面白かったですね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ