MATV ムービーアジアコミュのダンス･ウィズ･ドラゴン

原題：與龍共舞(Dance with The Dragon)
香港　ウインズ･ムービー･プロダクション作品　91年 105分　カラー　日本劇場未公開(DVD→TV)
製作：ジミー･ヒョン　監督･脚本：ウォン･ジン　撮影：ヘンリー･チャン　音楽：ローウェル･ロー
出演：アンディ･ラウ／チョン･マン／ディニー･イップ／ン･マンタ／イボンヌ･ヨン

―解説―
大会社の社長と田舎育ちのＯＬが､思わぬきっかけで出会い､恋に落ちて結ばれる姿を描いたラブ･コメディー。出演は『ファイターズ･ブルース』(2000年)などのアンディ･ラウ(劉德華)､『ゴッド･ギャンブラー』(89年)などのチョン･マン(張敏)､『サイクロンＺ』(88年)などのディニー･イップ(葉德嫻)､『少林サッカー』(2001年)などのン･マンタ(吳孟達)､『女淫地獄絵巻』(94年､ビデオのみ)などのイボンヌ･ヨン(翁虹)ほか。『男たちの挽歌４』(94年)などのウォン･ジン(王晶)監督､91年作。

―物語―
ドラゴン社の社長アーロン(劉德華)は､秘書の面接に現れたイボンヌ(張敏)を見初めた。ところがある日､彼は母親が決めた婚約者ダイアナ(翁虹)ともめ､クルーザーから海に放り出される。密航者と間違われ警察に追われたアーロンが潜り込んだのは､イボンヌの母ベイビー(葉德嫻)が営む食堂だった。想い人の家と知ったアーロンは名前を変え､密航者のふりをして食堂の居候になる。ベイビーはアーロンをこき使うが､イボンヌは茫洋としながら頼りがいのあるアーロンにひかれた。だが､彼が勤め先の社長とは全く気付かない。そんな矢先､母娘の住む土地がドラゴン社の競売にかけられそうになり…。

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 04月14日 00:38

ウォン･ジン(王晶)監督とアンディ･ラウ(劉德華､画像左)主演による王道的なラブコメディーです。モチーフはエディ･マーフィ主演の『星の王子ニューヨークへ行く』(88年､画像中)あたりのようですが､密入国者ネタや大陸出身者への揶揄を織込んでいるのも当時の香港映画らしい描写です。アンディ以外のキャストも話題性重視のオールスター投入ではなく､適材適所で堅実な配役を組んでいます。
ヒロインはチョン･マン(張敏､画像右)。チンミー･ヤウ(邱淑貞)と共に80年代後半以降の王晶監督作の常連ヒロインではありましたが､ほぼ出落ち的な美女キャラばかり続いており､本作のような演技力を必要とする等身大のヒロインを演じたのは実質初めてでした。映画界的にも彼女の役どころは出色だったようで､チョン･マンは本作の演技で香港電影金像奨主演女優賞へノミネートされることになります。

[2] mixiユーザー 02月16日 10:41

前コメントでもお伝えしましたが､本作は主演アンディ･ラウとヒロインのチョン･マンのみならず脇のキャストも充実しております。ン･マンタ(吳孟達､画像左の左側)はお人よしな運転手役を相変わらずの顔芸とオーバーリアクションで見せてくれます。そして何より､チョン･マンの母親を演じたディニー･イップ(葉德嫻､画像中の右側)が､かなりブットんだ存在感で場をさらっていきます。ある意味ン･マンタの女性版みたいな印象ですが､実は彼女の方がン･マンタよりも先んじて本作のようなコメディ･リリーフ的な役柄を続けてたんですね。また彼女の本業は元々歌手なので､同じ歌手のアンディとは長年姉弟のような関係で共演も複数作ありますし､相性ピッタリなんです。本作でもパーティー場面での｢ロブスター･アクセサリー｣の場面は､彼女のコメディエンヌ的な資質が炸裂した名(迷)シーンです。
チョン･マン以外の女優陣も豪華かつユニークです。チョン･マンのライバルとして登場するイボンヌ･ヨン(翁虹､画像右の右側)はミスアジア出身の美人女優ですが､大陸出身者への皮肉も利かせたアクの強い役を好演しています。また､｢アイドルグループ開心少女組｣出身のメイ･ロー(羅美薇)が､ボディコンシャスな90年代OLルックでキメたチョン･マンの同僚役で明るいお色気を振り撒いていたのも好印象でした。

全編を見ていくと､同じ年に撮られたアンディの主演作｢リー･ロック伝大いなる野望｣２部作(91年)のパロディーが散見されますね。出演者が本作と共通しているので､ウォン･ジン監督らしいお遊びでしょう。｢リー･ロック伝大いなる野望｣２部作もMATVジャパンで放送されており､当コミュでもご紹介予定ですので､今しばらくお待ち下さい。

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