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シナリオ・ラボコミュの【リレー小説】カズキ&hiroki

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今回は趣向を変えて二人でリレーします!

カズキの持ち味そしてhirokiさんの持ち味を活かせればと思います。

それでは、ご覧下さい。


〜ルール〜
A〜Eまでの5人の登場人物がいた場合に、
・Aだけは【カズキ】しか行動を"操作できない"!
・Bだけは【hiroki】しか行動を"操作できない"!
・残りのC〜Eは両方"動かせる"!

【現在の登場人物】
 ・タケル(主人公)  ※カズキ固定キャラ
 ・栗原澪(ヒロイン)  ※hiroki固定キャラ
 ・裕次郎(ゼミ友達)
 ・慎吾(主人公の友達。佑川急便の社員 )

コメント(35)

【夢で逢えるなら】

1話目《宛名の無い手紙》

【あれからどれ程経っただろう。君の香りを消した街は、何事も無かったかの様に時を刻んでいる。

僕にはまだ信じられないんだ。君がいなくなったなんて…。だから僕はいくよ。君の元へ。】

タケル「ふう、書き終わったっと。…このボロアパートにも世話になったな。今では全部良い思い出だな。出ていく前に少し一眠りするか…。」

〜ルール〜
A〜Eまでの5人の登場人物がいた場合に、
・Aだけはカズキしか行動を操作できない、
・Bだけはhirokiしか行動を操作できない、
・残りのC〜Eは両方動かせる。

【現在の登場人物】
・タケル【カズキ固定キャラ】
・栗原澪【hiroki固定キャラ】
・裕次郎


一眠りを終えたタケルは、澪の荷物の中から1枚の写真を見つけた。

タケル「あ、この写真・・。懐かしいな。ゼミ合宿ん時の写真だ。そういえば、この時に澪と裕次郎にあったんだったっけ。」

裕次郎とはタケルの同級生だが1個上。つまりダブリという奴だった。裕次郎はなかなか勘が鋭い奴で誰よりも恋事情には敏感な奴でもあった。

タケル「こいつのおかげで澪と俺は出会ったんだっけ。あの頃が一番楽しかった気がするな。」

「ピンポーン」 不意のインターホンにタケルは驚きを隠せなかったが、慌てて玄関の方に向かった。

タケル「どちら様ですか?」

タケル「あ。。。いや、ちょっと今居なくて・・って!もしかして慎ちゃん?」

慎吾「あ!やっぱり!タケル君じゃないか!名前みて葛城って書いてあったからもしかしてとは思ってたんだよ!って、お前もしかしてこの人と付き合ってんの?」

タケルは自嘲気味に笑いながら、

タケル「前まではな。」

そういうと慎吾は申し訳なさそうに顔を下に向けてしまった。

慎吾「あ・・・すまんな。えっと、とりあえずここにサインもらえるかな?また戻ってきたら渡してあげて!それじゃあ俺はこれで!あ、そうそう、今度同窓会でもしてみんなで会おうね〜。」

そういうと慎吾は走っていってしまった。この時期はあの仕事系列の人は大変なのだろう。

タケル「戻ってきたら・・・か。てか、差出人だれだろ。」

タケル「おいおい・・・。生ものとか今更送って来られても困るんだよな。てか、灰野なんて聞いた事ない名前だな・・。でも生ものだったら開けて確認しないとダメだよな・・・。とりあえず開けてみるか。」

そう自分に言い聞かせてタケルはそっとその荷物の中身を確認した。
タケル「なんだ・・・これ。」

タケルはおもむろにその種を拾い上げた。小さい種の割にはずっしりとした重厚感があり、何処か神々しさえも感じた。そんな事を思っていると、種の横に1枚の紙切れを見つけタケルはそれを手に取る。

タケル「なになに・・・。トゥ・・トゥミレンの実・・かな?てかトゥミレンてなんだよ。あ、注意事項が書いてる。全部英語かよ。俺英語苦手なんだよな。」

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Seed in Toumiren
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~Notes~
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1,Please grow it in the top of the mountain.
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2,Please do not steal the thing.
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3,Please do not grow it for profit.
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4,Please do not stay for one week or more.
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5,Please do not die.
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タケルは翻訳をするのがめんどくさかったので少しの間その種を眺め続けていた。
タケル「食べ・・・ないよな。普通。でも4番の文からして1週間以内に召し上がれ的な事書いてる気がするし、食べ物なんだろうな。多分。知らないけど・・・。コレ・・・とりま食っちまうか。」

英語が苦手なタケルは何かを決心したようにソレを飲み込んだ。トゥミレンの実の味はなんとも言えない味がした。強いて言うなら干し椎茸に乾いた蜂蜜を混ぜた感じ。

タケルが実を飲み込んだ瞬間、頭に激痛が走る。

タケル「ッツ・・!!」

激痛が走ったと思ったら今度は眠気が襲ってきた。

タケル(変なもん食ったのが悪かったのかな・・・。俺すげーかっこ悪い死に方だな。ハハハ・・。)

そんな自虐的になりながらゆっくり目を閉じようとした瞬間。

???「まったく。あなたは無茶をなさる。こんな来場の仕方は1億3219年振りですよ。」

タケル「・・・ここは?」

そこは見たことも無いとこだった。床が白くて空はとても青々としていた。

タケル「あれ?さっきまで俺アパートの部屋に・・そうか。俺死んじまって天国来ちまったのか。」

???「いえ。ここは天国じゃありません。雲の上です。」

タケル「・・・・・・・・・は?」
タケル「いあ・・・そんな事言われても・・・。」

タケルはその非現実的な日常に戸惑っていた。タケルからしたら今の現実は夢でしかなかった。

「注意事項はちゃんと読んできましたよね?注意事項は決して破らないで下さいね。」

タケル(あぁ。注意事項って英語の奴か。やべぇな。読まずに変な実食べちゃったからな・・・。)

そんな事を考えていると遠くの方で懐かしい顔をしている女を発見し、タケルは思わず叫んでしまった。

タケル「み・・・澪!!!!」
タケル「知り合いっていうか・・。そういえば、ここって天国じゃないんですよね?てことは、澪・・いや、あの女性は生きているんですか?」
タケルは思いっきり自分の頬をつねってみる。

タケル「いてててててて!てことは・・夢じゃない・・。」

次にタケルは自分の足元を見てみる。

タケル「足が付いてるから俺は未だ死んでない!」

男「ずいぶん安直な考えですね。でも、その通り。あなたはまだ死んでいません。ここは生と死の狭間と言われる場所なんですよ。」

タケル「生と死の狭間?」

タケル「ってことは・・・やっぱり澪はまだ生きてるんだ!!!ん?まてよ?てことは、つまり、肉体は既に死んでて、精神は生きてるって意味なのか?」

男「いえ、これはまた難しい話になりますが、さきほど私はあなたにここが生と死の狭間だという事は言いましたよね?」

タケル「う・・・うん。」

男「この狭間は時空のネジレによって生み出された4次元空間、つまりパラレルワールドになります。人の魂は肉体が生命維持活動が困難になり、活動停止となった場合、普通天上界から契約使者という役人が迎えに来て、その人間の一生を査定し、天国か地獄に割り振れられますが、肉体はまだ生命活動を続けていながら魂が肉体から一時的に離れる場合この異次元空間に集まります。」

タケル「う・・・う〜ん・・・。分かるような分からないような・・。」

男はタケルに構わず続ける。

男「大抵がここにくる魂は出口を見つけられずにここを一生・・・いや、永遠に彷徨い続けます。注意事項にも記載した様に、ここに到着した際にあなた方は異空間に穴を開けてきたと思います。その異空間の穴が1週間で消滅します。つまりここに1週間以上滞在及び彷徨い続ける事は・・・お分かりですね?彼女と同じ運命になるという事です。」

男はにっこり微笑んだ。その笑顔は酷く冷たくタケルの背筋を凍らせた。


タケルはその言葉を聞いて更に焦った。

咄嗟に腕時計を確認するが、秒針は止まったままになっている。

男「だから時間の概念はここではまったく意味を成しません。ここではあの光が全てです。」

男はそう言い指を指した。既に光は沈み始めいた。

【脱出まで残り6日】
タケルは今の状況に苛立ちさえ感じた。

タケル「なんで俺ばっかり・・・・・こんな目に・・・・。俺が何したって言うんだ・・・」

タケルの目には溢れんばかりの大粒の涙が零れだした。下をうつむいていると目の前に女の足が止まった。

タケル「・・・・・澪?」

タケル「名前を間違えた事は詫びる。ただ君に話す事は何もない。」

タケルはそう彼女に吐き捨てた。すると彼女は鼻で笑っていた。

タケル「な…何が可笑しいんだよ!」
タケル「いきなりなんなんだよ!お前になんも関係ないだろ!」

タケルは女に激昂した。しかしそれでも怯まない女はタケルの顔の目の前まで身を乗り出す。そして耳元で囁いた。

「でも、見たいんでしょ?」

その一言がタケルの胸に深々と突き刺さった。

タケル(確かに興味がある・・・けど。それを知った所で俺は一体どうすりゃいいんだ・・。)

だがしかし、タケルは誘惑に負けてしまった。タケルは女に見たいと告げてしまった。




タケル「うぅ…頭が…。」

女「ではいってらっしゃい。」

タケルは目の前が真っ暗になり、そのまま気を失った。目が覚めた時、タケルの目の前には澪と思われる女の姿が映った。

タケル「澪が制服…?あ、そうか…これは澪の記憶なのか…。」

目の前に居るのに会話が出来ない今の状況にもどかしさが込み上げてきた。

タケル「澪…。」
1年越しの思い笑

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「あ・・・。受験票忘れた・・・。」

雪という特別な事柄も重なり舞い上がっていた澪は受験票を忘れるという失態を犯してしまう。

「どうしよ・・・。」

途方に暮れている澪の肩を叩く。

「ほら。大事なもん忘れんなよ。」

そういうとタケルが澪に受験票を渡す。

「え・・。どうしてもってるの?」

「さっき澪の家の前に行ったときに澪のおふくろさんに渡されたんだよ。別に迎えに行ったわけじゃねーからな。たまたまだよ。たまたま・・。」

「ふふ。タケル、ありがと。」

・・・・・・・・・・
・・・・
・・


そんな二人を遠目でみるもう一人のタケルがいた。

タケル「澪・・・・。」

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